Mの逃走、そして…
睦月が四神達からメガネを引き取り、メガネは睦月に起こされる。
「…ここは…?」
「よう、俺は睦月お前に一度眠らされた奴だ…覚えてるか?」
メガネは自分の眼鏡が曲がっていたので直すとこう言った。
「いいや、全く?…君とは初対面の筈だけど?」
「ふーん…そうか…それじゃあ…」
睦月は鎌を取り出す。
「食っても良いよな?」
「なっ!」
振り下ろされる鎌を横に回転し、避ける。
「ほう…中々の反射神経はあるんだな…」
睦月は再び攻撃を仕掛ける、メガネはそれを回避したが、素早くもう一撃斬撃が来たので腕に傷を負ってしまった。
「っ!!」
「ハハハ…あと少しで食えるぞ…あと少しで…」
再び鎌を振り下ろす、しかしメガネも腰からナイフを引き抜き鎌を止める。
(ぐっ…!コイツ!鎌を押す力が異常だっ!)
「まだ頑張るのか?頑張るだけこの世に未練が残るだけだぞ?」
気味の悪い笑顔で鎌を押す力を込める。
ギギギギと金属同士が押し合う音がする。
「さぁ…そろそろお終いだなぁ…メガネ?」
「さあ?それはどうだろうねっ!」
メガネはそう言うと怪我をしたほうの腕で腰からグレネードを2つ放り投げた。
「なっ!」
一つ目のグレネードはスタングレネード、 睦月は光と音に怯み、目を潰された。
「ぐあっ!光が強すぎて何も見えないっ!」
「残念だったね…科学の勝利だよ…」
メガネはそう言うと走り出した。
それと同時にもう一つのグレネード、スモークグレネードが煙を辺りに充満させた。
(クソッ!スタングレネードで目と耳を潰された…!おまけにこの音はスモークグレネードか!逃げられたっ!…まあ良い、まだ喰える奴が辺りにいるはず…)
睦月は一度冷静になり、回復を待った。
一方メガネは…
「…何とか食人野郎からは逃げられた…僕は本部の研究所に戻るか…」
メガネは自分の研究所跡に忍び込むと四神が何処かに行ったタイミングで自分のロッカーに行き、サンドスタージャマーとステルス迷彩等の貴重品やアタッシュケースなどを持って急いで立ち去った。
途中、横を玄武が通ったがステルス迷彩の効果でバレなかった。
そして、森林内のガレージにアクセスし、中からバイクを取り出すと、それにまたがり本部の研究所に向かった。
(やれやれ…面倒臭いことに…まあ、こっちは颯真に打ち込んだナノマシンで彼らの根城を突き止めるとして…)
そうこう考えてるうちに研究所に到着。
ハンターズ基地の外れにある倉庫内の5963と書いてある箱を除けるとハッチが現れ、地下へのハシゴが出て来る。
メガネはそれを下ると、自分のもう一つの研究所で荷物を広げた。
(やれやれ…まさかボウシと颯真に僕専用の研究所をぶっ壊されるとは…全く不幸だよま、今度は僕が彼らの根城をぶっ壊す番だけどね…)
メガネはPCを着けるとナノマシンの位置の検索をかけ、一瞬で特定した。
「な、る、ほ、ど、ねぇ~!へぇ~!大したとこにあるねぇ~!これは中々見つからない訳だぁ~!」
メガネは興奮しながらその船の位置の座標を割り出し、大きな丸いフレームがある所に来た。
「全く…パークの研究者共は馬鹿だから…この便利な便利な…ポータル装置を放棄しちゃうんだ…やっぱりこうゆう装置は使うべき人間が使うべきだよね!」
メガネはそう言うと円の前に立ち、円の横に着いているキーパットにパスワードと座標を入力するとカバーが掛かっている赤いボタンを押した。
すると…
円の中に青いポータルが出来た。
「さぁて…奥の手を仕掛けに行こうかな?」
メガネはバック一杯のC4を手にポータルに入った。
移動中…
「ふぅ…アイツ…強すぎ…バンシーを解放するとは…やれやれ…」
すると男に何かが近づいてくる。
「ん?誰か勝手にポータル使ってる?って!ヤバい!ぶつかる!!!」
時既に遅し、帽子の男は青い光の筋に吸い込まれてしまった。
~船~
メガネは空中に出来たポータルから静かに出て来た。
「よし、着いたぞ…後はC4をなる早で仕掛けるだけ…くくく…楽しい花火が見れそうだ…」
~同時刻基地~
「いでっ!くそぉ…巻きこまれるなんて…ここどこ?」
男は取り敢えず進む。
すると目を覚ましたボウシと出会う。
「お前は!」
「…又会ったな…」
「何の用だ?」
「偶然ここに来た、そして、偶然次合ったら渡そうとしていた物がある」
「は?何を…まさか」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ボウシは何かを思い出す、それは一人で訓練中の事だった。
「いいか?ボウシ、お前は力のコントロールを学ぶ必要がある」
「っ!急に出て来るな!ビビるだろ…」
「悪い…まあ、今は力のコントロールを学べ、さすれば、俺と同じ用な物を扱える…」
「同じ用な…物…」
「そうだ…まあ、頑張るんだな…俺からはそれだけだ…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「思い出したか?ボウシ…俺と同じ用な物…それは…コイツだ」
男はボウシに金属製の筒を差し出す。
「本当は自分で作った方がサンドスタークリスタルが安定してエネルギーを発してくれるんだが…時間がないのでな…それで頼む」
ボウシは試しに起動してみる。
青い刃が出て来た。
「これの名前は?」
「ウーン…俺はセーバーと呼んでるが…そうだな…お前のセーバーはクリエイター使用の特殊セーバーだから…
ボウシは満足げに頷くとSSビームソードを収納した。
すると、ボウシの体が光の粒子に包まれる。
「は?おっと…ここまでか…それじゃあ間違った使い方をするなよ?」
ボウシは光の粒子に包まれ消えて行った。
「SSビームソード…コイツは使えそうだ…後でキチンと礼を言わないとな…」
ボウシはそのまま何処かへ行った。
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~ハンターズ外れの地下、メガネの研究室~
メガネは船から帰還した。
そして、エゾオオカミのコピーを作っていた
メガネは高い満足感で一体の培養器に入っている物を眺めた。
「セルリアンの再現、そして、ナノマシーンとサンドスターを組み合わせることで、あの力…クリエイターの力を操作することが出来るなんて…くくっ…楽しみだぁ…」
PC の数値が99%になるとメガネは出撃した颯真とボウシに気づく。
「来たかぁ…楽しみだなぁ…僕の作品、コピー颯真…オリジナルを殺してくれよっ!」
メガネはコピー颯真を解放すると地下から地上へ出した。
「さて…颯真の体内のナノマシーンから通信の周波数を割り出してっと…」
メガネは通信の乗っ取りの準備も済ませていた。
コピーVS本物の闘いはコピーが颯真に乗っ取られ惨敗した。
しかし、メガネは船に仕掛けてあるC4を全て起爆する。
その船は大きくぐらつく。
~同時刻、ハンターズ、HAT隊長執務室~
HAT隊長は沖合で起きた爆発現場への出動要請をしようとしたが上からの指示が一向に下らない。
(クソッ!あの船には沢山の一般人が…どうすれば…)
HAT隊長は決意する。
そして、執務室を出て滑走路へ向かう。
「HAT隊長!?困ります!今、ハリアーは…」
「隊長命令だ!使わせてくれっ!」
「…了解…しました…」
その隊員は渋々ハリアーにHATを乗せ、離陸させた。
「HAT隊長…大丈夫かな?」
そう呟きながらもHAT隊長を見送る。
そして、HAT隊長は爆発現場に到着すると一時空中停止してアンカーを射出。
(クソッ!この空中停止は燃料が馬鹿にならないんだよ…)
そう心の中でぼやきながらも、颯真達と協力し、船を元の航路に戻した。
その時メガネは…
「クソッ!クソッ!クソッォ!僕の作品と!あの船までぇ!…まあ、焦っても仕方ない…最近見つけたこの変なコンソールに打ち込むコマンドが解ったしね!」
そう言うとメガネは切り取ってきた石のキーボードの様なところに行くとコマンドを入力した。
すると一人の男が落ちてくる
「うぉっ!今度は…」
メガネは黙って銃を向ける。
「手荒な事はしたくないだ…僕にSSビームソードを…」
「なっ…なぜ僕がそれを持ってると…」
「ボウシの記憶を読んだのさ…全く、君も馬鹿だねぇ…あんな便利な道具を僕に渡さ無いなんて…」
メガネは銃口を向けたままゆっくりと移動する。
「あれは
するとメガネは銃口を男のおでこに当てて引き金に指をかける。
「早く出しなよ、時間の無駄だよ?」
「…仕方ない」
次の瞬間男はバックステップで後ろに下がりセーバーを起動して、メガネが発砲した弾を全て溶かす。
「やるねぇ…やっぱり君はそうゆう人なんだぁ…これは遊び甲斐があるねぇ…」
メガネはニヤッとしながらサンドスタージャマーを取り出し、男に向け、スイッチを押す
(奴の持ってるSSビームソードはサンドスターを動力源としている、だからサンドスタージャマーを使えば奴のやっかいな光の刃は消える…)
しかし、男の光の刃は消えなかった。
「…悪いな俺のセーバーはSSビームソードとは別物だ、動力源はカイバークリスタルって奴でこの世界に存在しないクリスタルを動力源としてる…」
「ますます…気に入ったよぉ…そのカイバークリスタルって奴…調べたくなっちゃたなぁ…」
メガネは急に粉を投げてきた。
(なんだ!?これは…前が見えない…っ!!)
男が気づくと腰のポーチからもう1本のセーバーが奪われていた。
「!?お前っ!やめろ!」
「これがSSビームソードよりも強力な剣…セーバー…」
メガネはニヤけながらセーバーを起動する。
最初、その光の刃の色は緑だったが、徐々に色が変わり…赤のセーバーとなった。
「お前…フォースの暗黒面を…」
「フォースだが暗黒面だが知らないけど…僕は目的の品を手に入れる事に成功した…君には消えて貰うよ!」
メガネが男向かって手を出すと男は吹っ飛ばされた。
(もうここまで力をっ!クソッ!)
男はセーバーで斬りかかるがいとも容易く赤いセーバーで止められる。
「この力っ!研究しがいがありそうだねぇ…」
(くそぉ…ここは一旦引いて誰かに合流しよう…)
男は一瞬で消えた。
「あーあ…折角の試す相手が…」
メガネはその後セーバーをばらして構造を理解し、颯真とボウシを倒す作戦を練った。
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