第2章 コン、ボウシそして颯真
別れた先
「俺達は、、、?」
「知りませんよ、探索を続行して居て下さい。あと、他言無用でお願いします。」
「冷たいな、、、。」
「では行きましょう!」
颯真は黒いワープゲートを作り出し、その中に入っていく、、、。
「ったく…困ったな…あの女を俺達二人だけで捜すとなるとな…」
コンがコヨーテの方を見るとコヨーテは早々に何か準備を始めていた。
「あーだこーだ言っても仕方ない、行くよ」
「了解、」
コンとコヨーテはしばらく山道を捜索したが見つからず、夕方になった。
「これは、そろそろ帰還だな、コヨーテ」
「うん…あのさ、コン?」
「何だ?」
「私はハンターとしてやれてるのかな?」
コヨーテはコンの方を向いて聞く、コンは立ち止まりコヨーテの方を向いた。
「安心しろ、お前は立派なハンターとして、俺の相棒としてやれてるさ…」
「そうかい…安心したよ…」
すると、コンの目の前は一気に景色などが変わり出した。
「一体何が起こってる!?…あれはっ!?」
コンの目の前には巨大なセルリアンが居た。
コンは今までに見たことの無いサイズだったので恐怖心を抱き、固まってしまった。
すると、セルリアンが攻撃を仕掛けてきた。
「コンっ!危ないっ!」
「っ!?コヨーテっ!!」
ズシャァ!
コヨーテはコンを庇いセルリアンの攻撃をモロに喰らってしまった。
「コ…ン」
ドサッ
「コ…コヨーテ…そんな…おい…嘘だろ…」
コンは余りにも一瞬の出来事だったのでショックの余りその場に座り込んでしまった。
「ゴメンね…コン…私…」
コヨーテは顔は笑っていたが、目からは涙があふれていた。
「コヨーテ…イヤだ…そんなのは…辞めてくれ…逝かないでくれ!」
コンは泣きながら言う。
「コン…私はもう…だから…これを…」
コヨーテは腰のナイフを差し出す。
そして、穏やかな笑顔で言う。
「私のこと忘れないでね…」
「おい…コヨーテ…おい!嘘だろ…コヨーテ!!しっかりしろ!お前…こんな所で!クソッ!…クソッ!…なんで…どうしてこんなことに…」
コヨーテは目を閉じて動かなくなっていた。
コンはコヨーテが死んだという現実を認めたくなかった。
「ウォォォォォオオ…」
セルリアンは雄叫びを上げ、コヨーテを捕食しようとする。
コンはナイフでセルリアンに対抗しようとするがナイフは弾かれ、数メートル先の地面に刺さった。
「…ゴメンな…コヨーテ…お前に助けて貰った命、無駄にしそうだ…」
コンは目をつむり死を覚悟した。
そんな時だった。
ブォン!
と言う音と共に攻撃をしたセルリアンの足が斬れていた。
「誰だ…?」
コンはよく見ようとするが後ろ姿だけしか見れなかった。
その男は光の刃を使い、セルリアンの足を切ると念力のような物でセルリアンを横倒しにし、とどめを刺した。
「大丈夫か?」
その男はコンの方に走ってきた。
「俺よりもコヨーテが…」
男はコヨーテに駆け寄り脈をとったが、コヨーテの容態を悟った。
「…もう、冷たくなってる…」
「ううう…あああ…うぁぁぁぁぁ!」
コンは泣いた、大声で泣いた、近くに初対面の人間が居ようと関係無しに泣いた。
そして、また、時間が飛ぶ。
すると、頭に激しい頭痛が。
記憶が入ってくる。
「クソッ!ここはもうダメだ!離脱するっ!」
コンはヘリのエンジンをスタートし、飛び上がる、しかし、セルリアンが何かを飛ばしてきてヘリの羽が1枚吹っ飛ぶ。
「なにっ!そんなっ!」
ヘリは回転しながら墜落する。
そして、地面と衝突し…
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コンは自分の体の傷がどの様にして着いたかを思い出す。
そして、相棒を殺したセルリアンへの憎しみも。
更に、自分はボウシだと言う事も…
「セルリアンは…敵だ…殲滅する!その為には力だ!力が必要なんだ!」
「力…か…力が欲しいのか?」
「誰だ!!」
ボウシは銃を男に向ける。
男は相変わらず奇妙な格好をしていた。
「お前は、力が欲しいのか…?」
「…ああ、敵を、セルリアンを一瞬で跡形も無く消せる力が」
男は少し考えてから言う。
「力をくれてやろう、その力の名は…」
クリエイターだ
「クリエイター?なんだそれは?」
「全てを支配する力、簡単に言えばそんなところだ、まあ、俺のアイデアじゃないんだが…」
男は目をつぶり手をボウシの方に出した。
「…何をしている?」
「…」
すると、ボウシの体が一瞬輝き、クリエイター形態になった。
「この力は…!」
「そうだ、これがクリエイター…だが、慢心はするなよ、まずは力のコントロールをするんだ…」
そう言うと男は一瞬で消え、ボウシはクリエイター形態から元に戻った。
「まずは戦い方を覚えるんだ…」
それからしばらく力の使い方を覚えた。
そして、数日後、颯真と出会う。
彼と交戦するも逃がしてしまった。
「クソッ!!やりきれなかった」
「未熟者が…」
「!?」
振り向くとあの、力をくれた男が立っていた
「あんたも何も解らないっ!」
「急に何を言い出すかと思えば、早速戦闘か?」
男はエメラルドグリーンに近い色の光の刃を伸ばして弓を引き絞る様な姿勢で構えた。
「辞めておけ、お前は俺には勝てない…何故ならお前が未熟者だからだ」
「俺はクリエイターだ!全てを支配する力っ!」
そう言うとボウシの体はバンシーに変化した
(俺が与えた力より強大になっているっ!…まさかっ!隠しファイルのバンシーシステムを解放したのかっ!)
ボウシは男に殴りかかる、男はそれを回避し、光の刃で斬りつける、しかし、ボウシの装甲が少し溶けただけだった。
「未熟者はそっちじゃないかぁっ!?」
「クソッ!!」
男はボウシを念力のような力で吹っ飛ばし抑え付ける。
「動けないっ!クソッ!クソッ!」
「ふぅ…ふぅ…まさか…バンシーは予想外だった…こんなことなら最初から削除しておくべきだったな…」
男はボウシに近づきセーバーを起動してトドメを刺そうとする。
「お前を作り出したのがミスだったのかもしなれないな…」
男は光の刃をボウシの頭に振り下ろした。
しかし、ボウシは突然それを回避し、男を蹴り飛ばした。
(馬鹿なっ!フォースで動きはっ!)
男は木に激しく衝突する。
「慢心してたのはどっちかな?」
ボウシの片目には黒い召喚陣が…
「成る程…ソロモン72柱か…一体何所で手に入れたんだ?」
ボウシはニヤッとして言った。
「お前に教えて、俺に何のメリットがある?」
「そうだな…お前の目の休憩になるな!」
そう言うと男はボウシの目の前でスタングレネードを爆発させた。
「ぐおっ!!」
「悪いなっ!あばよっ!」
男は一瞬で消えていた。
「…ちっ…獲物を二匹も逃すとは…ハンターとして失格だな」
ボウシは再びバンシーを起動して颯真を探しに行った。
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ボウシと男が戦う前…
気絶している颯真にメガネが近寄る。
「くくく…良いサンプルがこんな所に~」
「うっ…」
メガネは颯真に麻酔を刺し、研究所に連れ帰った。
そして、中国神話の麒麟以外の3体の数値を測ってから颯真をベットに固定した。
「さてさて…どっから始めようかなぁ~そうだねぇ~まずは毛皮からだねぇ~」
メガネはハサミを使い、颯真の上半身の毛皮を切り取り、テーブル横の解析機に入れる。
すると出て来たのは普通の数値。
「…成る程…あの強さは毛皮から来てるわけじゃあないんだねぇ…」
続いて体細胞と採血をし、残留サンドスター等一通り調べ終えると。
メガネはすっかりハイテンションになっていた。
「凄い凄い…数値がこんなに高いなんて~フフフ…良いね!良いね!これは全て組織に送ろうねぇ~♪」
メガネがパソコンに情報を入力するとすぐに送信された。
そして、メガネは再び颯真の数値を測る。
「ふんふんふーん♪いつ見ても良いよね〜♪数値が全てを教えてくれる♪」
「ん、、、。」
「!?」(まさか、、、起きた!?)
「おはよう、、、ん?」
颯真は四肢を固定されている、動けない。
しかし…
バキバキバキバキッ!パリンッ!
「!?」(あれっ?あれれれ!?)
「さて、、、お前か、、、。」
そう言いながら体を起こす、、、。
「お前か、、、って僕の事?」
「後俺の上半身の毛皮はどうした?」
うん、着てるのは下半身の毛皮だけだね。
だってハサミで分解したんだもん
「いや〜分解しちゃった☆」
「はぁ、、、。」
そう溜息を零しつつも颯真は毛皮を再生する。
「やっぱり!君再生できるんだね!」
「?」
「いや〜君の毛皮の材質が普通の材質だったからさ〜。」
「さて、、、お前はメガネだな?」
「へぇ〜?覚えていたんだ?」(何を今更…)
メガネはベットの下から麻酔銃を取り出す
「まぁこの後の展開なんて誰でも予想
できる訳だから、、、。」
パシュンッ!
サイレンサー付き麻酔銃を発砲する!
ガンッ!
セルリアンのシールドでガードする!
「何!?」
「すまないが、初見じゃないんだわ。」
「まさか、、、二度目、、、?」
「まぁ、そうかもな。」
「さて、、、どうするんだ?自身の唯一の対抗手段を失って、、、。」
「まさか、僕がこれだけと思っているのかい?」
メガネはサンドスタージャマーを取り出そうと手を伸ばす
颯真「ぶっちゃけまだ眠いから、、、本気
じゃないんだけど、、、ふぁ、、、あぁ。」
「危機感ってのがないね、、、?」
サンドスタージャマーを手に取る
「だってよ、、、バトル物に置いて科学者ってのは、自身の得意分野である科学を用いて戦うんだぜ?例えば、、、こんな感じか?」
キラキラ、、、キラキラ、、、。
颯真が創り出したのは、、、。
「さて、、、さっきはよくもやって
くれたな、、、。」
朱雀
「私達が貴方に制裁を下すわ。」
青竜
「私達の怒りを受けるが良い!」
白虎
「只じゃ置かないぞ?」
玄武
そう、中国神話の四神だ
「どど!どうしてここに四神が!?」
メガネは驚きの余りサンドスタージャマーを落としてしまう。
「科学者なのに分からないんだ〜♪」
颯真はニヤける、、、
「何!?」
「四神は普通のフレンズでも創れるんだからな、、、。」
「え?」
「まぁ科学者なんだから自分で調べな?きっと大発見だぜ?」
「ぐぬぬ、、、ッ!」
「さて、、、じゃあ脱出しますか。」
と、、、その時ッ!
ドカァンッ!
ボウシが飛行しながら壁を突き破って突入する!
「見つけたぞ、、、ッ!」
「うわ、、、ボウシが来たんだが?」
「さっきとは違うって所を見せてやる、、、。」
ウィィィィンッ!シュゥィンッ!
ガシャンッ!ガシャンガシャンガシャンッ!
「!?」
ボウシはザ・ビーストモードを起動させ、フィールドを作り出す。
シールド発生機が紫から黄色に変化する!。
「何でお前がッ!?」
「バンシーの力、、、見せてやる!」
「バンシーだって!?」
「ヴォォォォンッ!!」
デスボイスで叫ぶッ!
「何だ、、、これッ!」
少し先の未来が見えるッ!
(ヴィネ!)
(そうだね、、、。)
「さて、、、やるか、、、。」
「!?」
「ユニコォォォォォォォォォンッ!!」
再び壁を突き破り、ユニコーンが現れたッ!
「ハァッ!!」
ドカァンッ!
「僕の研究所がぁ、、、ッ!」
メガネ、普通に可哀想だが、報いだぁ!
「さて、、、私は貴方にまた力を与えますが、、、。」
「必ず成功させてみせるッ!」
数秒間を置き、、、。
「わかりました。」
(流れが、、、変わった?)
(何か、、、違うわ、、、。)
(雰囲気が、、、変わったか?)
(確かに何か、、違うみたいだ。)
(大丈夫だ、、、俺には、、、。)
「させるかッ!」
ボウシはユニコーンに攻撃を仕掛ける
「ハァッ!!」
ガギンッ!ドゴンッ!
槍で突き、吹き飛ばすッ!
「グッ!」
(仲間が、、、居るッ!)
オーラが、、、現れていく、、、。
「覚醒ッ!!!!」
颯真が突如発光しだし、瞳が虹色に、、、ッ!
エミカ(大丈夫だよ、、、。)
セリアン(私達がいる、、、。)
オルス(我らは一つ、、、。)
ラファエル(世界を守る為に、、、。)
サタン(自身の可能性を信じて、、、。)
クロノス(自らの力で、、、。)
アル(前を向き、、、。)
メラ(歩いて行くんだぜ?)
ヴィネ(そう、、、私達はッ!)
皆(可能性で満ち溢れてるッ!!)
「行きますよッ!」
「行くぜッ!」
ユニコーン・颯真「けも合体ッ!」
ピカンッ!ガシャンガシャンッ!
アーマーが合体して、、、?
「ふん、、、ただの合体じゃないか!そんな装甲、、、砕いてやるッ!」
「させぬッ!」
玄武がボウシを防ぐ
「退けッ!」
「今の内だッ!」
颯真(目覚めてくれ、可能性ユニオンフレンズ。ここには!神達とッ!仲間達とッ!
俺が居るッ!)
「喰らえッ!」
バシュンッ!
「エゾオオカミッ!」
ピカァァァンキュイィィィィィィィィンッ!
なんと、、、颯真はけも合体を成功させた
のであるッ!!
「何!?」
「ウォォォォォォォォォッ!!」
体から吹き出るサンドスターの嵐でボウシを吹き飛ばすッ!!
「グァッ!!」
「ユニオンフレンズ、ユニコルノッ!
エゾオオカミッ!出るッ!」
キュイィィィィィィィィィィィィィンッ!!
瞬く間に空を飛んでボウシに槍で攻撃する!
「グッ!」
ボウシはシールドを展開し、槍を抑える。
颯真(この性能、、、凄いッ!)
「俺はッ!」
シールド発生力を高めるッ!
「ユニコルノッ!目標を駆逐するッ!」
スラスターを噴射して急接近するッ!
「速いッ!だがッ!」
ボウシはビームを撃つが防がれる
「これが、、、俺達のッ!」
シールドを破壊するッ!
「グッ!」
「力だァァァッ!」
ブラスターで装甲を破壊され、ボウシはモロに攻撃を食らう。
「グァァァァッ!!」
ドカァァァァンッ!
「大丈夫かッ!?」
ドサッ!
「、、、。」
颯真(気絶してる、、、。)
一方の研究所は、、、。
「奪われたか、、、ッ!」
メガネが四神たちに追い詰められていた。
「観念するのじゃッ!」
と朱雀
「そうよッ!」
青竜も同意する
「残念だけど、、僕はまだ死なない!僕の元に付かなかった事を、、、ッ!」
メガネはサンドスタージャマーを再び手に取ろうとする。
しかし、
「黙れ。」
ドゴンッ!
地面から岩が芹出し、メガネにぶつける!
「グハッ!」
ドサッ!
玄武の攻撃により大ダメージを負い、再びジャマーを落としてしまった。
「人の子に、、、この様な人で無しが
居るとは、、、我らが眠っている間に、、、世界も腐りかけている様だ、、、。」
玄武はメガネを眺めながら軽蔑するような目で見る。
「しかし彼の様な者も居る事も実状ではある、、、我らはパークの秩序を。」
「そうね、、、。」
「子奴はどうする?」
「ふむ、、、彼の元に置いておくのが
一番良いが、、、。」
「置いたら彼が動けなくなる。」
「かと言って我らではな、、、。」
「グハッ!ゴホッ!」
吐血する、、、。
意識が遠のく…
(ダメだ…こんな所で…)
メガネの意識は完全に飛んだ。
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