??? 

俺達が異世界に飛ばされてから1週間が経過した。

メガネはゴコクの研究所へ行き、俺はセントラルの本部に残った。

俺は今日、コヨーテの墓に来ている。

俺はコヨーテの墓の前にじゃぱりまんと花束を置き、墓の前に座り、パークセントラルを見下ろした。


「行ってしまったことを悔やんでるのか?」


不意に声がし、振り向くとあの作者とか言う奴が立っていた。


「今更何の用だ?」

「君の様子を見に来て、あまりに悲しい顔をしてるから声を掛けてやったんだぜ?」


男はいつの間にか隣に立っていて、茶色いローブが風でなびいていた。


「全く…魔法使いみたいな奴だな、アンタ」

「まあ、作者だからなお前も霊夢さんと胡蝶さんに接触しただろ?俺もあの人達と同系統の存在だ」

「…成る程、そうだ、この前のお礼だ」


ボウシは男に煙草を差し出した。


「悪いな、俺は煙草を吸わん(てか、吸えない)」

「そうか、俺も吸わない、じゃあコレは要らないな」


ボウシはライターで煙草の箱に火を付けようとした。


「ちょっと待った、貸してくれ」


男はボウシから煙草の箱を受け取り、ライトセーバーの様な物で溶かした。


「それ、便利だな」


ボウシは男の持っているライトセーバーを指差す。


「これか?作者特権だ、何かと便利でな…」


確かに照らす、切る、等様々な用途に使用できそうだ。


男は時計を見るとあっ!と言う顔をした。


「悪いな、時間だ…それじゃあ、ボウシ、クヨクヨするなよ?」 


瞬きをすると男は消えていた。


そして、コヨーテの墓に置いてあった花束とじゃぱりまんは消え、一輪の花が墓の前に生えていた。


「アイツ…」


ボウシはニヤッとして花に水筒の中の水を掛けた。


「ボウシ!!ボウシ!!!キョウシュウから1隻の船?が!乗っている中に未確認のフレンズも居る!!」 


通信機からメガネの声が大音量で流れ一瞬ビクッとするが俺は腰の通信機を取り応答する


「接触してここまで連れて来い!!」

「了解!!やっと帰るよ~」


メガネからの通信が切れ、ボウシは本部に走り出した。


今回の事件はこれでひとまずお終い。

しかし、結局最後まで、霊夢や胡蝶とあの帽子の男の詳しい関係性はわからなかった。

まあ、それは今度ゆっくりと考えるとして、

俺はこの1件で色んな事を学んだ。

それを生かしてこの先に繋げていく。

コヨーテの意志を俺は継ぐ…

それじゃあこの資料を読んだ皆、この先も着いてきてくれ。

まだ、これからも俺の旅は続く…















コヨーテ「なぁんだ、私が居なくてもちゃんとやってるじゃないか…」

帽子の男「奴は覚悟を決めたからな…それと霊夢さんにしっかりと荷物渡したか?」

コヨーテ「ああ、あの光る棒の事かい?キチンと渡したよ霊夢もだいぶ喜んでたみたいだ」

帽子の男「それは良かった、あれが精一杯の恩返しだからな…本当に霊夢さんには申し訳ない…」 

コヨーテ「あっ!私霊夢に呼ばれたよ!」

帽子の男「そうか、行ってこい、俺は胡蝶さんに、送る物があるとしな…」

コヨーテ「そうなんだ!じゃあ!」

シュン…

帽子の男「さーて…胡蝶さんにも同じやつでも良いかな?」


帽子の男な小包みに懐中電灯の様な物を入れ、メッセージカードも同封した。


帽子の男「次の機会もあるかも知れないからな………これで良し、っと」


小包は光の粒子となり消えた。


帽子の男「さて、今回の経験を生かして時空の歪み対策をするか…」


帽子の男は立ち上がって黒い空間から消えていった。









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