Welcome back to ジャパリパーク 前編
~前回のあらすじ~
「お前らは図書館まで逃げろ、、、
あとは俺が殺るッ!」
颯真が女王に立ちはだかりながら言う
「だが、、、ッ!」
ボウシは何かを言い返そうとするが
「良いからッ!早く逃げろッ!!」
颯真が少し強い口調で言う
「、、、わかったッ!」
ボウシは頷き、仲間5人と共に逃げた…
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~図書館付近~
「はぁ…はぁ…クソッ!」
ボウシは双眼鏡で図書館を偵察しながら悪態をついた
「成る程…確かにセルリアンが群がってるね…」
とナナシもボウシから受け取った双眼鏡を覗きながら呟いた
「…ねえあそこに置いてある奴ってもしかしてヘリコプターかな?」
急にオレンジが指をさした、確かにその先にはヘリコプターが放置してあった
「…ヘリ…仕方ない、全員あのヘリに乗ってくれ、俺が援護する」
「ちょ!ちょっと待って下さいよ!それじゃあ貴方が助からないじゃないですか!」
「それに燃料はどうするの?」
ナナシとオレンジは静かな声でボウシを非難した。
「助からない?それはお前達次第だ、それと燃料はこれを使え」
ボウシはポーチから注射器を取り出し、手渡した。
「ここに来て墜落した時にメガネと霊夢が改良してくれた、給油口に中の液体を流し込め、」
ボウシは残り、1本になった注射器を握りながら説明を始めた。
「簡単にまとめる良いな?」
ボウシ以外の全員が頷く
「よし、まずお前ら4人は先にヘリに行ってエンジンを掛けて何時でも離陸できるように準備しろ、恐らくすぐにセルリアンも寄ってくるだろう、それを見越して俺は先に図書館付近のセルリアンを誘導して、出来るだけヘリから引き離す、その後お前達の誰がヘリを操縦して、5mまで降下しろ、後は俺が操縦して…まぁもし、この世界に存在すればの話だが、ゆうえんち付近のシェルターへ向かう…予定だOK?それじゃあ行動開始!」
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~ヘリ脱出作戦~
4人はヘリに到着し、アポピスが給油口にサンドスターハイを入れ、ナナシがエンジンスタートのボタンを押した、
ブルル、ブルルルルル!!
と、エンジン音が鳴り響く、図書館付近にいたセルリアン達は一気にヘリに向かってきた
~ヘリ内~
「これどうすれば上がるんだ?」
「無理に触らない方が良いですよ?オレンジさん…確かここを…」
ナナシはレバーを上に上げて、上昇の準備を始めた、まるで、何処かでヘリの操縦を訓練したことがあるかのように手慣れた手つきで計器類を操作した。
「…凄いこんな複雑な操作何所で習ったの?」
オレンジは席に着き、シートベルトを締めながら聞いた
「わからない…でも、何処かで…?さて、多分あと、1.2分は掛かるね…」
『え?1.2分?』
ナナシ意外の全員が不安感を募らせた
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~攻防~
ボウシはエンジンが掛かると同時に首筋に注射器を刺し、サンドスターハイを注入した、
「ふぅ…」
先程の戦いで出来た傷がみるみるうちに塞がり、ボウシの目の色が輝き始めた、ナイフもサンドスターの様に輝き始め、プラズムを出した
「全部まとめてただのサンドスターキューブに戻してやる!!」
ボウシは大声で叫び、人間のスピードとは思えないスピードで一気に10体ほどナイフで倒した。
そして、また、20体ほどがボウシに近づいてきた。
「メガネ!お前からの最後の贈り物!使わして貰う!」
ボウシはエアガンを引き抜き恐ろしいスピードでBB弾型の弾をばらまいた、セルリアン達は外皮が溶け、石が剥き出しになった
「砕けろっ!」
ボウシはその石を全て叩き割った。
そして、ヘリが上昇し始めた、
「そろそろ引き上げるか…!」
ボウシの目の前を何かが通過する
「な!…針?」
ボウシは射線上に目をやると再び針が飛んできた、ボウシはナイフで弾いた。
「悪いな相手はしてられない、仲間が待ってるのでな…」
ボウシはヘリに向かって走り、ヘリに向かってジャンプした、それと同時に針も数発放たれたが命中しなかった、ボウシはヘリの足の部分にしがみつき、その後ヘリ内に入った。
「ナナシ、ヘリの操縦感謝するここからは俺に任せてくれ」
ボウシがナナシにそう言うとナナシは操縦席を離れ、後部座席に座り、シートベルトを締めた。
と、その時ヘリのフロントガラスを突き破ってセルリアンが出した針がボウシの左目を貫いた。
「!?ボウシさん!」
「ボウシ!」
「!?」
「ボウシ…さん!」
「ボウシー!!」
仲間が叫ぶ
「っぁ!クソッ!」
ボウシは左目を手で押さえながらフロントガラスに刺さった針を蹴りで抜き、片手で操縦桿を握り、ゆうえんちへ向かい始めた。
~道中ヘリ内~
「片目をやられた恐らく水晶体が逝きやがった、サンドスターハイも切らしたから回復はほぼ不可能だなッ!!」
ボウシはヘリをオート操縦に切り替え、目に包帯を巻き始めた。
「ボウシ、本物に大丈夫かい?」
ナナシが心配そうに聞く
「問題ない、右目さえあれば戦える」
ボウシは包帯を巻き終え、ブーニーハットを被った。
「それに、アイツらの仇を討たなくちゃ気が済まない」
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~時は戻る~
ボウシ達はゆうえんちへ到着した。
「あいにくセルリアン達はまだ居るみたいだね」
ナナシは周囲のセルリアン達を駆逐しながら進む。
「ボウシさん、あとどれ位ですか?」
オレンジも飛びついてきたセルリアンを駆除しボウシに聞く。
「後、3...2...1...恐らくここだ…」
ボウシはシャッターが降りている無機質なドアを指さした。
「シャッター持ち上げるぞ…せーっの!」
5人でシャッターを持ち上げたその時、
「す…凄い数のセルリアンが…」
大量のセルリアンが一直線に向かってきた
「ちっ!黒セルリアンも居やがる…アイツは俺がやる!戦闘は俺とオレンジとナナシでどうにかする、後の2人は先にシェルターの準備を!」
ボウシはそう言うと一直線に黒いセルリアンに向かっていった、しかし、黒セルリアンは硬く、ナイフが弾かれてしまった、
「クソッ!…まだだぁぁ!!」
もう一度黒いセルリアンにナイフを突き刺す、しかし、ナイフにヒビが入り、砕けてしまった、
「そんなっ!…ぐあっ!!」
ボウシが油断した一瞬にセルリアンはボウシの腹を貫いた。
「ゴホッ!ゲホッ!ハハハ…ここまでか…」
ボウシは地面に倒れる
「ボウシ!」
「ボウシさん!」
ボウシにナナシとオレンジが駆け寄る
「…俺は…ゴホッ!コヨーテとメガネの元へ行く…ゲホッゲホッ…ハハ…まさか狩人が獲物に殺される何てな…ハハ…」
ボウシは吐血しながら続ける、オレンジとナナシはもはや声すら出ない
「コイツを覚えとけ…このマークだ…」
ボウシはブーニーハットについているワッペンを指さす
「このマークがついたボウシをやる、俺の遺品だ大切にしろ…そして、マークを見て思い出せ!グボッ!ゲボッ!」
ボウシがナナシに手渡す
「…ありがとう、戦…友…」
ボウシは静かに目を閉じる、ボウシの周りには血の池が出来ていた。
「タイムリープッ!!」
チッカ、チッカ、チッカ、チッカ、チッ、、
カッチ、カッチ、カッチ、カッチ、カッチ。
世界が光に包まれる…
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後書き
さて、ボウシ命拾いしましたね、でも何かしらタイムリープ後に影響をもたらすかも…?!
次回も早めに仕上げたいですね…
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