【神が愛した恋は難しい】

てんてん

【神が愛した恋は難しい】




・君に恋した話。


夏が終わり季節が変わる頃


たくさんの恋人の中から1人を恋した話


この時知った好きと言う気持ちは難しい。











・高校2年の秋。


リノという同級生の女の子からLINEがきた


『 神愛君初めまして☺️ マキちゃんから連絡先聞きました、よろしくお願いします🥺🤲 』


というLINEだった


この子からLINEが来るのは知っていた


マキちゃんからあらかじめ報告を受けていたからだ。


こぉいう場合はだいたい僕の事を気になっているとか、そんなもんだろう。


だが僕はこの子に全く興味がない。


うーん、少し可愛いとは思うが、、、


この子の周りの友達からの評価はかなり可愛いという感想らしい。


そうなのか、、、


僕のタイプじゃないってだけなのかな。


ブスではないと思うけどw


まぁ友達には普段神愛(かみあ)はB専だとカラカわれるので、それを払拭するチャンスなのかな??とは思った。


そんな気持ちがあったので、


リノと次の休みの日デートするする事になった。












・デート当日


夕方過ぎに新宿駅で待ち合わせをした。


どうやら少し遅れているらしい。


『 お待たせ〜 』


そう言って少し罰が悪そうな顔をしながらも


ひょこんっと僕の前に現れて、元気に挨拶をしてきた。


『 こんにちは 』


『 ごめん、待ったぁ〜?』


『 大丈夫!!今来たとこだよ、行こうか 』


リノが僕の顔を見て挨拶してきたとき、なんだろう、やはり可愛くないという感想だった。


え?こんな子だっけ?というような、


友達がかわいいと言っている理由がわからなかった。


というか別の子が来たのか??、とも戸惑った。


ちゃんと2人きりで話たりするのは初めてだったが、なんだかいい子かな?という感想だ。


特に行く場所は決まっていないが、歩き出す。


『 どこに行きます??』


そう聞くと、


『 お腹空いたぁ〜 』


もう、夕食の時間ということもあったので、ご飯を食べに行こうと思った。


『 じゃぁ適当にご飯屋さん入りますか!』


『 は〜い 』


行き先を繁華街にして足を進ませる。


『 あっここなんかどうかな??』


少し小洒落た個室のお店を見つけたので、提案してみる


『 美味しいそう^_^ここにしよー!!』


お店に入り、いろいろ注文をする、


食べ物は美味しく、話も弾む。


リノの事は全く知らなかったが、少しずつ分かってきた、、


とても良い人という事、とても優しく、人が傷付くのを拒み、人を支えるのが好きで、誰かに愛を注ぎたいタイプで、なによりリノ自身が幸せになりたいよう事だ。



『 ご馳走様でした!』


出てきた物を全て食べ終えたので、

そう言うと


『 美味しかったね^_^ 』


と、とても笑顔でそう言ってきたので、少し来てよかったと思った。


いろんな話をしながらも、ここを後にする。


帰る前に公園に立ち寄りたくて


『 少し喋ってから帰らない??』


『 いいよ!』


そして僕はリノを彼女にしようと思った


正直好きとかそぉいうのではない。


彼女はたくさんいても損はない。


実際問題、


今5人も彼女がいるので、1人くらい増えてもなんの問題もないと思った。


それに、周りの評価の高い子なので側に置いておきたいと思った。


というか、それが1番の理由だ。


隣にいる女性の評価は僕に対する評価と等しい物になるからだ。


『 リノ。出会って日は浅いけど付き合わない?? 』


『 本気??』


『 本気だよ。』


平気で嘘をついた。


『 彼女たくさんいそうだよ??』


当てられてしまっているが、シラを切る。


『 リノだけだよ??だから付き合おう?? 』


『 うん。』


これで彼女になった。


周りからは、可愛くて性格のいい彼女という事だ。、


そこに愛はなくてもリノは愛を求めているし、僕に気があるので全く問題ないでしょう。


そして次の休みの日、またデートする事にしてその日を後にした、





・次の日学校で会う。


少し気まずそうにしているが、不覚にもなんだかそんな姿が可愛く見える


そんな姿を見つけて近寄る


『 今日一緒に帰らない??』


そう誘ってみると


『 うん。いいよ^_^』


とても嬉しそうな顔をして了承を経た。


そして一緒に帰ると、とても楽しかった。


そうまた不覚にも思ってしまったのだ。


彼女が6人もいるので、毎日一緒には帰れないのがなんだか寂しかった。


そして家に帰ってからも連絡を取る


ラインと電話、これは次の休みの日まで毎日続く。


僕の気持ちが少し前とは違う事に気づく。











・デート当日。今日は大切な事を伝えなければならない。けじめとして。


そしてこの日のために僕はリノ以外と付き合ってる女の子達に別れを告げた。


『 おっ、リノ 』


『 今日楽しみにしてたよ!!』


『 僕もだ 』


今日は水族館にいく約束をしている。


待ち合わせは現地で、駅を出てすぐのところで待っていた。


『 ね、ね、神愛君はお魚好き?』


『 好きだよ!水族館とか大好きだし、動物園も好きだよ 』


『 次は動物園に行こ??』


デート中なのに、デートの約束をしていて

幸せだった。


水族館は一通り周り、イルカショーも満足で、満喫した。


楽しかった。


隣でずっと笑顔で魚を見て、イルカショーを見て喜んでいるリノに、ドキドキしている。


そしてこのデートでは伝えたいことがある。


それを伝えるために、水族館を出てすぐにある海の見えるベンチに座る。


『 リノ!僕達って付き合ってるじゃん??』


『 うん 』


『 この前の告白なかった事にして? 』


『 え、、』


ものすごく悲しそうな顔をしているのが分かる。


これはリノのことが嫌いになったからではない。


逆だ。


本当に好きになってしまったが故の別れである。


そして、やり直そうと思う。


『 改めて、付き合ってくれない??本当に好きになったんだ 』


そう、これを言ってしまったら好きでもないのに付き合っていたのか?そして誰にでも簡単に付き合おうという人なのか、軽い男なのかと思われてしまう可能性がある。


それでも、本当の気持ちを知ってほしかったから、いいと思う。


『 ちょっと考えさせて。』


失敗した、わざわざ別れる選択をとってしまった。


それでもいいとさえ思う。


これから大切にしていきたいから、ちゃんとした形で付き合うという儀式が欲しかった。


『 わかった。』


そう、彼女という、ステータスは無くなってしまったが、僕はとても大好きだ。


そして、彼女の気持ちは、というと。


それはどうだろうな。。


わからない。











・たくさんのデートを重ねて、たくさんの連絡をして、お互いたくさん理解し合う。


僕は最初とは違い、サバサバした感じとは遠く、デレデレしまくってしまう。


あくる日からリノからの返信が遅くなる、デートの約束をした前日に明日行けなくなったと言われる始末。、


やっぱりあの日がきっかけだろう。


好きでもない気持ちで遊びで付き合ってしまう男の僕、リノの気持ちが薄れてしまっても仕方ない。


大切に思っているのに、気持ちは伝わっていないのか??


僕が誰とでもそうしているからと思われているからなのか??


それとも


追い求めるのが好きな子なのか??














・1人の女を愛してしまった。


1人の女ですら自分の物にできない、


それはダサすぎる。


でも、


1人の女のしか愛せないのは


悪くないのかな。



そんな事を思ったそんな恋だった。👼💛






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【神が愛した恋は難しい】 てんてん @kamia_tenten

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