宇宙についての私見

@char_chan

第1話 チラシの裏レベルで今日ぼーっと考えるもなく思ったこと。主観100%なので、ご容赦を。

宇宙について全貌を明らかにすることはできないんだろね。レーモンという教授がいくつかの科学的に未解決な問題について、「我々は知らない知ることはないだろう」と言ったのはまさにそのとおりだと思う。宇宙の様々な事項については、なんとか合理的な説明をつけようとして「ダークマター(暗黒物質)」なんて概念を用いてるけど、それでも充分に説明しきれてない。ダークマターを用いることで説明がつきゃ、じゃあダークマターって何?って話になるけど、ダークマター自体がよくわからないから、今じゃ逆にダークマターが本当にないのかなんてのを実証しようと頑張ってる。

でも結論的には考えてるのが人間だ、って時点で宇宙を理解するのは無理なんじゃないかって。アインシュタインの相対性理論だって、一般の人間でも勉強すれば理解できるレベルの理論だから、学校で習う知識の積み上げで理解できるんだよね。つまりは人間なら理解できるレベルの理論なわけで。その理論的な正しさは実証されてるけど、所詮人間の頭で理解している知識自体のレベルが低いんなら、一桁の掛け算できる知識のある人が、繰り上がりのある二桁の掛け算を理解するような程度の難しさに過ぎないのかも知れない。

ベルギーだかで9歳で大学の課程を修了した男の子がいるけど、それくらいの知的レベルが一般人の知的レベルだったら、新しい理論上の進歩は少し出てくる。全く偏見にとらわれておらず、かつ究極の天才が考えたなら、今より少しは分かるかもだけど。アインシュタインが言ったように常識は偏見のコレクションというなら、誰もが思考を常識に邪魔されているわけで、社会性を持つことと全く客観的に理論を作ることは究極両立しないような。

チンパンジーはどこまでいってもチンパンジーなのと同様に、人間はどこまでいっても人間でしかない。思考するチンパンジーも所詮理解の限界は人間には及ばない。チンパンジーが宇宙を考えることと人間が宇宙を考えることの差がどれほどのものだろうか。人間からしたら、知的レベルが明らかに違いすぎるわけだけど、チンパンジーも道具を使う知能はある。チンパンジーは自分の知能が低いとは思ってない。チンパンジーの脳が考えうるのは、その水準についての問題意識と解決であって、人間と置き換えても根本は同じ。

宇宙を把握するにはあまりに人間の理解の限界が低すぎて、精一杯の研究、問題提起をしても、観測とその結果からしか成果を生むことができない。

二次元(2nd demention)が3rd dementionを永久に理解できないのは、立体という概念を持たないから。タテとヨコをいくら駆使しても、立方体の大きさは分からない。二次元の住人にはいくら「高さ」という概念を教えてやっても理解はできない。そんな概念が存在しないから。全く意味がわからない。二次元では面で成立してるから。

宇宙なんて拡がってるのか縮小してるのか、どうやってはじまったかも分かってない。ってことは人間が知り得ない概念がそこにはあって、次元(demention)を超えた存在を理解しようとしてるんだろうなー、って思う。だから、いくらかけらを集めたって結局何もわからないんだよな。それこそ宇宙なんて誰かの脳それ自体なのかも知れないし。脳のニューロンが宇宙と似てるところがあるって話だから。もしくは血小板なのかも知れない。宇宙を理解するのはラプラスの悪魔でも無理だとレーモン教授は指摘したけど、ラプラスの悪魔は三次元にとどまるんだろうね。四次元に適用しても人間が理解できない。確かにラプラスの悪魔ならビッグバンから宇宙の成り立ち、これからのこと全てを掌握できる存在と規定したところで何の解決にもなりゃしない。

だからといって、研究や観測をやめてしまうというのもどうかとは思うけど、宇宙について何か理解しようとするのは時間の無駄だとは正直思う。人間は星を見て綺麗だと思ったり、宇宙の大きさに細かい心配事を気にしないようにしたり、その形から星座を作って物語に当てはめたりしてきたわけで、そういう意味では、「宇宙は人間にとって有益である。」とは少なくとも言えるよね。おしまい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

宇宙についての私見 @char_chan

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る