第2話

 国王陛下からの直々の手紙が届いたのは、灰色の曇り空が広がるある日の昼下がりのことだった。


 その日も例のごとく、部屋で静養している私の傍にはエルドレッド殿下がついてくださり、エディ様やナタリーと共に穏やかな時間を過ごしていたのだが、レナード殿下が国王陛下の使いとして、エルドレッド殿下に面会を望んでいるとの知らせが飛び込んできたのだ。


 エルドレッド殿下は、国王陛下からの手紙にもレナード殿下の来訪にも心当たりはないようで、訝し気な面持ちのままレナード殿下を出迎えに行ったのだが、間もなくしてエルドレッド殿下はレナード殿下を連れて戻ってきた。


「だから申し上げている通り、セレスティアは無事です。右肩を負傷していますが……」


 直前にレナード殿下がいらっしゃるようだという知らせを受けたため、分厚いストールを肩に羽織っていた私は、何だか穏やかではない二人の王子様のやり取りにぎゅっとストールを握りしめる。


「……セレスティア嬢」


 よほど急ぎの知らせを運んできたのか、レナード殿下の見事な赤髪はところどころ乱れていた。夜会の時とは違って、今日は騎士のような出で立ちだから見慣れたお姿だ。


「レナード殿下、建国祭以来でございますね」


 エルドレッド殿下の婚約者としてなるべく優雅に微笑みながら、ベッドから足を下ろそうとすれば、エルドレッド殿下やレナード殿下を始め、エディ様やナタリーにも止められてしまった。


「いい、セレスティア。ベッドの上でおとなしくしているんだ」


「突然来て済まなかった、セレスティア嬢。女性の寝室に入る無礼を許してほしい」


「無礼だと思うなら、ここに来なければよかったのでは? 義兄上」


 エルドレッド殿下が引き攣った笑みで嫌味を口にすれば、レナード殿下はどこか気まずそうに視線を泳がせる。


「……この目でセレスティア嬢の無事を確認しなければ気が済まなかった」


「まあ、無理に引き留めてバルコニーまで来られるよりは、僕の前で面会していただいた方がずっといいので構いませんが」


 エルドレッド殿下は明らかに不機嫌だ。なんだかんだ言って仲の良い兄弟のはずなのだが、この手の話題の時はあまり穏やかではない。


 レナード殿下はベッドサイドまで近づくと、琥珀色の瞳に私を映し出した。その視線が右肩と、肩のあたりで切りそろえられた銀髪に向けられていることを悟り、曖昧に微笑む。


「……今はもう痛まないのか」


「ええ、エルドレッド殿下が毎日看病してくださるおかげです」


「……その、髪は……」


 レナード殿下はどこまで事情をご存じなのだろう。私の安否を尋ねに来たということは、私が攫われたことは知っているのだろうが、詳しいいきさつをどこまで把握しているのかは分からない。助けを求めるように、レナード殿下の隣に立ったエルドレッド殿下を見上げれば、彼は私の視線に応えるようにレナード殿下に説明してくださった。


「囚われているときに、売ることを目的に髪を切られたようです。……でも、このくらいの長さも愛らしいと思いませんか?」


 エルドレッド殿下は、まるで自慢するような素振りでそっと私の髪を撫でてくださった。変に落ち込まれるよりは、こんな風に明るく受け入れてもらえた方がいい。思わず頬を緩ませれば、私たちを見守っていたレナード殿下も、どこか安心したように微笑んだ。


「……良かった。落ち込んでいるわけでもなさそうだな」


「はい、エルドレッド殿下のお陰です」


 先ほどから似たような言葉を繰り返してしまっている。でも、本当にエルドレッド殿下が私の傍にいてくださるから、こんな風に明るくいられるのだ。


 当のエルドレッド殿下はというと、いつになく嬉しそうに顔をほころばせていた。その表情の変化がやっぱり可愛くて、つられるように私も微笑んでしまう。


「……今日は、わざわざ私の様子を見に来てくださったのですか?」


 どこからか私の誘拐事件のことが漏れて、王室に動揺を与えてしまったのだろうか。


 ここのところの王室は、セドリック様の屋敷が半焼したことで忙しくしているはずだった。セドリック殿下は臣下に助けられ、今は王城で療養しているようだが、詳しい事情は知らない。


 そう、エルドレッド殿下もエディ様もこの件についてはあまり話してくださらないのだ。エルドレッド殿下が探っていたというセドリック殿下の悪事の証拠についても、私はまだ何も知らない。お二人のことだから、怪我人に聞かせる話でもないと思ってお話にならないのだろう。

 

 だとすれば、一刻も早く元通りの体になって、エルドレッド殿下やエディ様のお力になりたいと考えているところだった。


「……どうやら王城でちょっとした事件が起こったみたいでね……」


 エルドレッド殿下はふう、と小さく溜息をつくと、室内に控えていたナタリーを始めとするメイドたちに退室を促した。それに続いてエディ様も出て行こうとしたが、彼だけは殿下に引き留められてしまう。


「エディ、お前も聞いた方がいい話だ。……僕らのにまつわる話だから」


「御意」


 復讐。たったその一言で、エディ様には伝わったようだった。各々がベッドサイドの椅子に腰かけると、エルドレッド殿下がそっと私の手を握る。


「……国王陛下はこのところお心の調子がよくなくてね。その原因は、どうやらオリヴィアや僕の母上のことを思い出して、苦しんでおられるらしいんだ」

 

 思えば、建国祭の半ばからその兆候はあった。銀の髪を持つ私を国王陛下に会わせるのは心配だ、とエルドレッド殿下とレナード殿下が仰っていたのをよく覚えている。


「弱っている王にはあの手この手で近寄る者が耐えないものだけど……昨夜、銀の髪を持った少女が、ある臣下の手によって王の前に差し出されたらしいんだ」


「……銀の髪」


 自分で言うのもなんだが、そうそうあるものではない。少なくとも私の他に銀の髪を持つ者は、先々代のマレット侯爵夫人とエイリーン妃、エルドレッド殿下、オリヴィア姫しか知らない。


「まあ、結局被り物だったんだけど……銀の髪で作った被り物を見た父上はもうご乱心さ。オリヴィアの遺体を暴いたか……あるいは君が亡き者になっていると思ったらしい」


「私が?」


 書類上は私の名を目にされているだろうが、国王陛下にきちんとしたご挨拶をすることは未だ叶っていない。私が銀の髪を持っているという話は、エルドレッド殿下との婚約の際にお耳に届いているだろうが、国王陛下にご心配頂けるような立場にあるとは思ってもみなかった。


「……どうやら建国祭の夜会で、公には姿を現さなかったけど、遠巻きに君を見ていたらしいね。『オリヴィアによく似た色彩を持つ、オリヴィアとは全く違う少女だ』って、そう笑ったそうだ」


「……そうだったのですか」


 亡き娘と同じ色彩を持つ貴族令嬢を見るのも辛いものがあっただろう。国王陛下のご心痛を思うと、一臣下でしかない私まで胸の奥がきゅっと痛くなるような気がした。


「まあ、そんなわけで君のことは認識していたし、僕の婚約者ならば娘も同然だから仲良くするように、と義姉上や義兄上たちにも通達するくらいには君を気に入ったようでね……。だからこそ、切り落とされた銀髪を見た際に、君のことを思い出したのかもしれない」


「そしてどうやら陛下のその勘は当たったようだな」


 レナード殿下はじっと私の髪を見つめていた。思わず、肩のあたりの毛先を摘まむ。


「……つまり、売られた私の髪が巡り巡って国王陛下の御前へ上がったという訳でしょうか」


「まず間違いないだろうね。……実物はないのですか、義兄上」

 

「ある、一房だけ切り取ってきた」


 レナード殿下は上着のポケットから小さな袋を取り出すと、リボンで束ねられた銀の髪を取り出した。エルドレッド殿下はそれを手に取ると、そっと私の髪と合わせてくれる。


「……同じ色だな」


「そうでしょうね。オリヴィアの墓が暴かれていたら、この城の人間が気付かない訳がありませんから」


「……国王陛下にはよく伝えておこう」


 レナード殿下は銀の髪をしまい込むと、小さく息をついた。お話を聞いた後では、レナード殿下がやけに慌ててこの城を訪ねたことにも頷ける。無惨にも切り落とされた銀の髪を見たら、誰だって私の身に何かあったのではないかと思うだろう。


「……セレスティアは無事です、というご報告だけでこの一件を終わらせてもいいんですが」


 ここにきて、エルドレッド殿下はどこか意味ありげに微笑む。とても美しい笑みだったが、人を惑わせるような怪しげな魅力の漂う笑みでもあった。


「レナード義兄上、僕としては復讐をしたいと思っていましてね。セレスティアをこんな目に遭わせた犯人に」


「……お前のことだからとっくに殺しているかと思っていた」


「残念、殺すつもりで屋敷に火はつけたんですが、しぶとく生き残ったようです」


 エルドレッド殿下のその言葉に、レナード殿下がぴくり、と肩を震わせる。勘の鋭いお方だから、これだけで察してしまったかもしれない。


「……まさか、セドリック義兄上だとでも?」


「大正解です、流石はレナード義兄上」


「屋敷に火をつけるって……お前、相当怒ってたんだな」


 レナード殿下は若干引き気味にエルドレッド殿下を見つめていた。夜中の屋敷に火をつける行為は、当然ながらそう褒められた事態ではない。


「当然ですよ。……セドリック義兄上は、セレスティアの件だけでなく、オリヴィアや他の王子、王女の暗殺事件にも一枚噛んでいるようですからね」


 レナード殿下は琥珀色の瞳を見開いたのち、黙り込んでしまった。彼の同腹の第四王子と第三王女が亡くなったのも、セドリック殿下の策略の可能性が高いと言われたのだからその反応も当然だ。エルドレッド殿下は、エディ様から聞いた話をかいつまんでレナード殿下に説明していた。


「……証拠は」


 レナード殿下の琥珀色の瞳には、いつしか怒りが浮かんでいた。普段から見ようによっては威圧的に見える人だから、怒ると室内の空気がぴり、と張りつめるのが分かる。エルドレッド殿下とはまた違う怒り方だが、相手に緊張感を強いる点ではよく似ていた。


「僕の手元にあるのは、エディの証言と……第二王子が駒と称していた人間たちの養子縁組の記録だけですが……火種を落とすには充分でしょう。今回のセレスティアの件もありますから。幸い、銀の髪を辿ればいつか第二王子に繋がる証拠もつかめるかもしれない」


「……今すぐ告発しよう。一刻も早く」


 レナード殿下がここまで負の感情を露わにすることは珍しい。だが、怒りに燃える琥珀色の瞳を向けられても尚、エルドレッド殿下は僅かにも怯えるそぶりを見せなかった。


 それどころか、意味ありげな笑みを一層深めて、僅かにレナード殿下との距離を詰める。怪しげな美しさを放つその微笑みは、まさに魔性の笑みだった。


「告発だけでいいんですか、レナード義兄上? 確かにこれでセドリック義兄上は表舞台から遠ざかるかもしれませんが……それは今までだって同じだ。療養する場所が、王都近くの屋敷から遠いどこかの田舎に代わるだけです。少なくとも僕はそれじゃ足りない」


「……何が言いたい」


 怒りを携えながらも、レナード殿下は少なからずエルドレッド殿下の笑みに惑わされていた。エルドレッド殿下は怖いくらいに優し気な笑みを浮かべると、甘い言葉を囁くような調子で告げる。


「だから、あいつの一番大切なものを奪ってやるんです。あいつが僕らにしたように」


「……第二王子の、大切なもの?」


 珍しくレナード殿下が動揺を露わにする。どうやらぴんと来ていないようだった。


 私も私で、このなぞかけのようなエルドレッド殿下の言葉の意味を考えてみた。セドリック殿下の姿をぼんやりと思い出してみる。


 怖いくらいに清廉な雰囲気を纏った、聖職者のようなお方で、お告げがどうとか仰っていて――。


 そこまで思い出して、気づけば私は口走っていた。


「……王太子殿下ですか?」


 セドリック殿下が恐らくご自分の命よりも大切にしている願い。それは、王太子殿下を王にすることだった。


「正解だよ、セレスティア」


 エルドレッド殿下はにこりと優し気な笑みを浮かべるが、あまり穏やかな話ではない。レナード殿下もそれは同感だったのか、訝しむようにエルドレッド殿下を見つめる。


「エルドレッド、確かに王太子殿下を害せば第二王子は絶望するだろうが……王太子殿下は王に相応しくないとはいえ、何の罪もないお方だぞ」


「物騒なのはレナード義兄上の方ですね。僕がいつ王太子を殺すと言いました?」


 くすくすと笑うエルドレッド殿下を探るように、レナード殿下は彼の淡い青の瞳を見据えた。


「第二王子の罪を、一緒に被ってもらうだけです。王太子殿下は優しいお方だ。セドリック義兄上が、ご自分のために兄弟たちを殺めていたことを知ったら、まず、責任はご自分にもあると仰るでしょう。……あのお心の弱さでは、ご自分を失ってしまう可能性もありますが」


 最後の言葉は、ほんの少しだけ王太子殿下のことを心配するような気配を見せていた。お茶会での王太子殿下のご様子を見ていれば、エルドレッド殿下のその懸念ももっともだ。


「まあ、仮に一緒に罪を引き受けると仰らなくてもいいのです。王太子殿下はこのことを知れば、まず間違いなく、同腹の兄妹を殺された僕らに負い目を感じるでしょうし、怯えるようになるかもしれない。そうすれば、今まで以上に僕らの意見は通りやすくなる」


 エルドレッド殿下はにやりと笑うと、レナード殿下の揺れる琥珀色の瞳を見つめた。


「レナード義兄上だって、不安がっていたでしょう? このままでは、王家は王太子殿下の婚約者のナイセル公爵令嬢に乗っ取られる、と。僕らの意見が通りやすくなれば、少なくともナイセル公爵家の天下にはなりませんよ」


 復讐に限らず、さりげなく利点をちらつかせる辺り、何とも魅力的な誘い方だった。エルドレッド殿下はここまで言葉巧みに人を誘うのか、と思わず感心して眺めてしまう。


「何より、王太子殿下に己の罪を知られることは、セドリック義兄上にとって耐え難いことのはずです。あれだけ王太子殿下を崇拝している人ですからね。叶うなら、王太子殿下に『お前は弟ではない』くらいは言わせたいところですが……まあ、あの王太子じゃ難しいかな」


 ご自分の兄上について語っているとは思えぬ口調だったが、それだけの怒りが心の内に隠されているのだろう。


「……反対する理由はないが、王太子殿下がもしもお心を壊されたら問題だな」


「そのときは、あなたが王になればいいんですよ。レナード義兄上」


 エルドレッド殿下は何でもないことのように言ってのけたが、レナード殿下はあり得ないと言わんばかりに表情を歪ませる。


「……エルドレッド、お前、まだそんなことを――」


「――もしも王太子殿下が病んで使い物にならなくなれば、次の王位継承者であるあなたに王座が回ってきてもおかしくないのでは? セドリック義兄上は、どのみち王になれるほど体は丈夫じゃありませんしね」


 以前、王城の庭でエルドレッド殿下が、レナード殿下に向けてさらりと告げた言葉を思い出す。


 ――いっそ、あなたが王位を継いでくだされば、僕としては安心なんですがね。


 あれはきっと、冗談ではなかったのだろう。それどころか、エルドレッド殿下は復讐を通して、本気でレナード殿下に王位を継がせようとしているのかもしれない。


 普段はあれだけ儚げで優しそうな雰囲気を醸し出す王子様なのに、腹の内ではとんでもないことを考えておいでのようだ。いつかエディ様がエルドレッド殿下を腹黒い、と称していた気持ちが少しだけ分かってしまう気がした。


 レナード殿下はどこか呆気にとられたようにエルドレッド殿下を見ていたが、しばらくしてようやくぽつりと言葉を零す。


「……そこまで考えが及んでいるのなら、お前こそ王になるべきだ」


 レナード殿下のその発言もある意味当然だろう。部屋中の誰もが、エルドレッド殿下の返答を息を呑んで待っていた。


 だが、エルドレッド殿下はふっと落ち着いた笑みを見せると、一度だけゆっくりと瞬きをして答えを返した。


「……王太子殿下が王になるにはお心が弱すぎるように、僕もまた、王になるには視野が狭すぎますから。……僕は自分の好きなもの以外、どうなったって構わないんです。この復讐だって、セレスティアとオリヴィアが絡んでなきゃ、ここまで熱心に考えませんよ」


 とても静かな声だった。張り詰めた空気の中に、数秒間の沈黙が漂う。


 やがて、レナード殿下は噴き出すように笑った。


「ああ……反論の余地もない答えだな。確かにお前は好きなものにはとことん執着するが、逆を言えばそれ以外にはほとんど無関心だからな……。そんな為政者は確かに嫌かもしれない」


「お話が早くて助かりますが、微妙に苛立つ物言いですね……」


 エルドレッド殿下は、言葉通り苛立ちを滲ませた視線をレナード殿下に向けていた。何だか場の空気が次第に和らいでいくのを感じて、私も思わず頬を緩ませる。


「……それに、僕がレナード義兄上に王になってほしいと思うのは、別に消極的な理由からではありません。セレスティアのことを抜きにすれば……まあ、あなたのことはオリヴィアの次に気に入っている兄弟ですし、剣術も紳士的な態度も素晴らしいと思っています。……手っ取り早く言えば、尊敬しているんですよ、これでも」


「ここまで素直じゃないと何だか可愛く思えて来るもんだな……」


 レナード殿下に同意を求められるように視線を投げかけられ、思わずくすくすと笑ってしまう。


「まあ、今頃お気づきになったのですか? エルドレッド殿下は大変お可愛らしい方なのですよ」


「……一応僕は、君より4つほど年上なんだけどな……」


 どこかしょんぼりとしたように私を見るエルドレッド殿下は、先ほどまで魔性の笑みを見せてレナード殿下を復讐に誘っていた王子様とは思えないくらいの可愛らしさだ。


「ふふ、そういうところですわ、殿下」

 

「……いつか、お前がセレスティア嬢に振り回される姿が目に浮かぶよ」


 冗談めかして笑ったレナード殿下に、エルドレッド殿下は大げさな溜息をついて見せる。


「……既に十分惑わされている身としては、想像に難くない未来ですね」


 そう言って柔らかな笑みを見せるエルドレッド殿下につられるように、私もレナード殿下も笑った。エディ様がその様子を、深緑の瞳を細めるようにして見守っておられる。


 二人の王子様の復讐は、きっとこれから始まるのだろう。きっと、いいことばかりではない。お二人が完全な潔白のまま復讐を遂げることも難しいだろう。


 でも、それでもいいのだ。彼らが、エルドレッド殿下が遂げると決めた本懐ならば、私もそっと彼の後ろについて行こう。どれだけの苦しみに飲まれようとも、私は彼らと共にあることを決意したのだった。

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