第5話もっと、もっと
霧崎という人間は、隣から読経のような音が聞こえたと思った,いな
それは、読経ではない、いや、それは、
そして同時に、それが生み出す響きは、脳裏に反響してくる
ーー不思議と心が落ち着いた
ーー倉見は、少し動揺していた、だが、動揺からさめると嗅覚を研ぎ澄ました
ーーこの暗闇になかで、仲間と自分の位置を知るために
みんなが、真言の音で心を落ち着かせた
ーーだが、目の前にそびえるのは暗闇ーーこの暗闇の中では、互いの姿が見えない、それどころか指も見えないくらいだ
そんななか、倉見は、嗅覚をつかい、全員そばに来ると強引に一か所にまとめた
こうしておけばはぐれることはない
ーー生き物の気配はするから、この先に何かがあるのだろうーーだが今は
危険すぎる
獰猛なワニも、近づくまでは気づかれず――気づいたときには、終わっていた
というケースがある
某漫画家も、敵兵の音がしたら逃げたのだ
下手に進むのはーー命を軽視する考えである
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とりあえず――ご飯を食べながら、ミーティング
ーー当然のごとく「兄貴(嫉妬)」はいない
でも、この料理を作ったのは「二人」でもある
会長は寝ているーー寝ると、太った豚のように見える
肥満というにもあるが、全体的にピンクなのだ
それもまた、豚感を上げる
「、、、くらやみ、どうする」
霧崎はみんなの顔を見渡して言う
「あの~暗闇だったら、ライトでもつければいいんじゃないですか」
素朴な疑問に紅島は「まぁ、でも、役に立たないこともある、一応持っていくが
例えば、闇の中でも互いの居場所を知る適菜アイデアが必要なんじゃないか」
「例えばなんです?」
「--綱だよ」
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