第3話鬼に殺された


二人っきりの車内で話す

「正確には、「鬼」の研究にとりつかれたんだ

そんで、二人で過労で死亡ってやつ


残された俺と妹からすれば、迷惑だったが

その妹も、恐怖を乗り越えるために研究に取り組みだして


ーー心筋梗塞で、病院いってそのままぽっくり

まぁ、しょうがねぇよ」

淡々としていた、ただタンタンと



「、、、そうですか」

うつむく、それしかできない


「臨界ってやつはな、「異界」だ」


ーー行ってる意味が分からない

「臨界とは、この世と別世界の「境界」の先にあるいわば別な法則で成り立つ世界


ーー一見して、その世界はこちらがわとかわらない、

だから、ささいな変化を見落としがちになる」


ーー雑木林の奥に、進む――時間の感覚がなくなる


周りの声がはっきり聞こえてくる

なぜだろう、何か不思議な感覚だ



全部の車が止まるーーテントを出す「境界」の近くに


これがベースになるのだろうか


テントを出して、二手に分かれるーーまず「境界」にはいるもの


料理とか色々するもの


「兄貴」とか「会長」が「残る組」


そして、霧崎と紅島ー緑風(語尾伸ばす人)倉見(普通のお姉さん)


たちが、「いく組」だ


、、、正直、居残り組のうち「一人」会長という、肉と惰性の塊は足を引っ張るであろうから


残り二人に頑張ってほしいところである、



それにしても、木はおおきく、でかい、という印象を与える


――静かだが、同時に騒がしい


「行くぞ」

前に進むーー何かがゆがんでいるのがわかる

ただ、それは感覚的なものでしかないのだが、わかるーー


頭の中に「キン」とした音がした


「境界」とは、あちらでもありこちらでもあるところなのだ

ーーつまり、二つの世界の接点


、、、ここから先へ足を踏み込めば、戻ってこられないかもしれない


ーーそれでも、前へ進む、、、前へ


ーー次に感じたのは、暗闇だった

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