第7話 はっぴーハロウィン with 神様

1.


ゼウス『みんなーハッピーハロウィーン!!ゼウスだよ~』


ポセイドン『キャッピー!!ポセイドンもいるよ~ハッピーハロウィーン!!』


ゼウス『ハロウィンきたねポセイドン~何か予定あるの?』


ポセイドン『予定がないからこうして一緒にいるんだよ?そういうゼウスは?』


ゼウス『同じく~♪』


ポセイドン『だよね~。あ、ハーデスちゃんはどう~?』


ハーデス「・・・」


バーチャルアイドルとしてなりきっているゼウスとポセイドンを傍目にハーデスは

若干困惑というよりも目の前の自分に宛がわれたバーチャルアバターに困惑していた


ゼウス「おい、ハーデス。生じゃないけどもさ、何かコメントしろよ」


ハーデス「俺は以前言ったよな・・・やりたくないって・・・」


ポセイドン「えーこんなに可愛いのにさ~」


ポセイドンはハーデスのバーチャルアイドルを指差していい笑顔で答える。

そのアバターはいわゆるゴスロリを意識した銀髪巨乳美女といった風貌であり、

金髪な幼い女の子であるゼウスのアバターと水色の元気っ子といったポセイドンの

アバターとは見事に対照的だった。ちなみに全員ハロウィン仕様である。


ハーデス「というかいつの間に用意したんだ・・・」


ゼウス「ヘルメスに頼んでデザインしてもらった力作なんだがな」


ハーデス「アイツ、一体何やってんだ…」


ゼウス「ちなみにペルセポネとデメテル公認です」


ハーデス「( ゚Д゚)」


絶句だった。


ポセイドン「ちなみに既にSNS上でも公開してそれなりに高評価でございます」


ハーデス「な、おまえたちのアカウントはフォローしてるがそんなのなかったぞ?」


ゼウス「だって俺達のじゃないもん」


ポセイドン「アマテラスちゃんやヘルちゃんたちに頼んだ」


冥府の管理者は盛大に頭を抱えた。


ハーデス「・・・大阪城の戦いもここまで酷くなかったぞ」


アテナ「何故そこでその例えになったかは敢えては聴きません。こんにちは」


2.


いつの間にかアテナは部屋に入ってきて会話に混ぜっていた。


ハーデス「・・・いつのまに」


アテナ「先ほどから父上からハロウィン関連で色々と誘われたのですがそれはともかく」


無表情に近い感じでアテナはハーデスを顔を向けて


アテナ「ハーデス神の美少女アバター、気になります」


ハーデス「おまえは表情と言葉の乖離が激しすぎるぞ」


アテナ「お気になさらず。私は置物のように思って収録に臨んでください」


ハーデス「おまえ、そんなキャラだったか?」


ゼウス「さあさ、アテナもああ言ってるし、収録しよう」


ハーデス「別に俺は納得した訳じゃ」


ポセイドン「ペルセポネは結構楽しみにしているらしいよ?」


ペルセポネ【ハーデス様がバーチャルアイドルデビューですか?ええ、ホントですか!!よかったら色々ry】


端末にはペルセポネのメッセージがびっしりと書き込まれたメールが表示されたのを

ポセイドンはハーデスに見せる


ハーデス「ペルセポネ、何か不満なのかな・・・?」


ゼウス「本気で不安になるなって・・・」


ポセイドン「まあだけども楽しみにしてるっぽいのは確からしいよ」


ハーデス「そうか・・・」


ポセイドンの言葉にハーデスは一瞬渋い表情を浮かべながらもしばし考えこむ。

それからしばらくしてどこか観念したのかのような表情を浮かべながら

ゼウスたちに言葉を掛けた。


ハーデス「まあ、偶にははじけるのも悪くはないかもしれんな、勘違いはするな。あくまでもこれも骨休めであって…」


一同『・・・(ニヤニヤ)』


ハーデス「なんだよ」


ゼウス「それをアバターの時にもう一回やって!!」


ハーデス「絶対嫌だ!!!(# ゚Д゚)」


ハーデスの絶叫が木霊しながらハロウィン当日へ向けて動画を作成していくのであった


ちなみに動画に関しては一部の層(人間とは限らない)にバカウケだったそうなのは秘密にしておこう

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