第4話プロローグ

翌日。

昨日本当に黒崎は私との約束を守ってツイートしなかったから、ホッとしているけど、

彼女って何すればいいんだろ?私は登校しながら考えている。そうです。私これまで彼氏いた事ないんです!それに、黒崎蓮也に気を許すわけにはいかない。だって、あいつは学年一性格が悪いんだから!私の秘密を利用して、何をしてくるのか分からない。

油断は禁物よ!歩!

私は意気込んで学校に入った。

「あ~ゆぅ〜みぃ〜!」

「わっ!?」

「ん?なんで驚いてんの?」

いきなり話しかけられてびっくりした。話しかけてきたのはかりんだった。もぉ!かりんときたら!昨日掃除当番やらされたせいで、私がどんな目にあったと思ってるの!?かりんは人の気も知らないで、なんだか楽しそうだ。私が心の中でため息をついていると、

「ねぇ、歩って、黒崎蓮也と付き合ってるんでしょ?」

かりんは確かにそう言った。




…………………………は?




ちょっとちょっと!なんで知ってるの!?

私は驚きを隠せない。

「な、何いってんの、かりん」

私は平然を装おおうとした。

「だって、黒崎がLINEで言ってたよ!みせてあげる!」

いつもに増してテンションの高いかりんはパッパとスマホを操作して、その画面をニコニコしながら私に向けた。


『俺、広田さんに告られたー』

『えー!マジ!?オッケーしたげなよ!』

『なんか面白いから、オッケーしといたー』『あはは!おめでとー!』



ほらほら〜!隠しても無駄よー!と冷やかしてくるかりん。

な、な、なんですってーーー!

いや私告ってねーよ!彼女になれって言ったのあんたでしょ!?何よ!このデタラメ!許せない!

「あたしはぁ〜。黒崎はちょっと苦手だけどぉ!歩が付き合うのはぁ〜。いいと思うな〜!」

と勝手に話を進めていくかりんの話は何も聞いてなかった。もう私の怒りは頂点に達していた。

「くーろーさーきーめぇー!」

私はあいつを捕まえるべく、教室に向かって走り出した。






ほんとに、あいつとかかわってたら、ろくなことないんだからー!






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私のほんとの性格君だけは知ってる 本堂玲那 @hondorena

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