第3話悪魔との約束






「俺の彼女になって」




は、はい?今なんて言った!?私は訳がわからなくなって黒崎の方をみた。だけど、黒崎はさっきと何も変わらない顔。な、何?

「ねぇ、もしかして、私のことからかってるの?」

私は黒崎がさっき聞いたことが信じられなくて聞いた。黒崎はいたずらっ子の顔をしていた。

「じゃあこれツイートするから。」

と言って大袈裟にボタンをおそうとする。どうやら本気のようだ。

「ちょ、ちょっと待った!!!」

私は慌てて黒崎をとめた。もう黒崎が何を考えてるのか、全然わかんないよ!それに、こんな意地悪の彼女なんて、嫌に決まってるじゃない!!でも...私はあえて受け入れることにした。

「いいよ。明日から、あんたの彼女になってあげる。」

私はなるべく表情を変えないでそういった。


そう。これは、悪魔との約束。


「その代わり、今日のことは誰にも言わないで。」

私は、私の秘密を優先する。そのために、この条件を利用する。黙っててもらえるなら、彼女にだってなんだってなってやるわ!

「ふーん。面白いじゃん。」

黒崎の目はギラギラと怪しい光を放っていた。ゾクッとした。でも、私は譲らないからね。まっ暗闇の中で、私は悪魔と決してしてはならない約束をした。


私はこのときはまだ、気づいてなかったんだ。この約束が、私達の運命を大きく変えてしまうなんてことに―





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る