エピローグ
その小説が大賞を獲得し、私の作家人生が始まったのだった。
そう考えるとセミナーの広告にあった、売れっ子作家になるというのも嘘ではなかったということになる。
のちにに話を聞いてみると、名前を聞けば作品が浮かぶような有名な作家たちも同じ経験をしたのだと聞いた。
それを聞いて私は納得した。なるほど、確かにこれは売れっ子作家になれるセミナーだったのだなと。
そして、その数が少ない理由も。
その日記者会見があったのは、私の作品が完結を迎える予定だということもあった。
当然私は次の作品についての構想も練っているし、編集者とも何度も連絡を取りながら、次回作の話を考えていた。
そしてその時編集者にこんなことを言われていた。
『次回の開催が予定されているのは、○月○日の○時となっております』
あの時の話を思い出しながら、私は腕時計を見た。あと数時間でその予定の時間になる。
私は記者会見会場から出ると、そのまま出版社の方へと向かって行った。
私が売れっ子異世界転生作家になれた理由 @ie_kaze
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