過去 1
2014年中学校入学式
「これから大変なことがあると思いますが楽しい中学校生活を送れることを願い…」
長い時間校長の話やら教育委員会の偉い方の話をずっと聞いていた。話の内容が頭に入ってこない…というか頭に入ろうとしない。もういっその事寝てしまおうかと考えていた。そんな時
?「おい、寝るなミサ」
横の席から小声で私の名前を呼ぶのが聞こえた。
私「寝てないですよー。」
眠い私を呼び起こしたのは乙岡ユズリ、小学生の時から近所で幼馴染みで一緒だった。
ユズ「眠いのは私も一緒だけど今寝たらヤバいぞ…。」
私「なんで…?」
ユズ「私の兄貴から聞いたんだけどさ…教頭の横にいる男性の先生いるじゃん。あの人この学校一厳しい先生らしいよ。」
私「まーじか」
そんな話を私とユズリで小声で話していた。
気づけば時計は入学式が終わる時間を指していた。
入学式後…
この学校でのクラス発表は入学式が終了した後に昇降口の廊下に掲示される。私は両親と共にクラス決めを見に行った。
私「えっと…夏原…夏原…あった!」
私の名前は1組に書かれていた。他の生徒の名前を見ると小学校の時に同じクラスだった人が何名かいた。その中にはユズリの名前もあった。
ユズ「おっ…私の名前あったわ、よく見たらミサと一緒じゃん。」
私「やったぜ」
ユズ「クラス分かったからさっさと教室いこーぜ。先に教室ついた方が今度ジュース一本おごりなー。」
私「おい!それ私が走るの苦手なの知っててやるんだろー!」
そんな会話をして二人で教室の廊下を全力ダッシュしたのを覚えている。もちろんこのあと廊下を歩いてた先生に捕まり二人とも怒られたんたけど…
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