第14話 秘書登場前!?

今何時だろ、もうゲームして何時間たったのかわかんないや。

えーっと今の時間は……

え……もう7時!!!!

早すぎでしょー

そろそろゲームやめないと親帰ってくるなー


ミズは昼からミクとトワとゲームをしギルドを作り更にシエルを仲間に入れた。

当たり前だが時間はかなり経っていた。親が帰ってくる前にはゲームをやめておかないと叱られそうなのでいちようミク達にゲームを辞める事を伝える。


「私そろそろ親帰ってくるだよね、そろそろやめないといけない」

「それはしゃーないね、夜は来れるの?」

「ミズがいなくなると近距離の戦力が減るな……」

「ミズのお母さんとお父さん見てみたい!」


やっぱり仲間はいいなと思う。ゲームをやめる時もみんな私を必要としてくれて最後にはありがとうと言ってくれるからだ。

まぁシエルが何故かミズと呼び捨てしてるのは少し腹立つがまぁいいだろう。

こうしてミズはゲームをやめる事にする。


「ミズが抜けたらどうやってこのダンジョンクリアする?」

「ってかミズの為にこのダンジョン行ってたからもう少し強いダンジョン行く?それとも少し強いけどレベル200の経験値ダンジョンとか行く?」

「私はなんでも良いのです!!」


いつも元気なシエルはほぼ無視でミクとトワがどのダンジョンに行くか決める。中々決まらず結局はレベル上げとゴールド稼ぎが基本なのでその2つを効率的にできるレベル100で新しく増えた機能の特別ダンジョンに行く事にする。このダンジョンはギルド同士かソロかマルチプレイヤーの3つのどれかに参加する事ができ無限に参加できるが賭け金というものがあり1人のプレイヤーに自分の所持金の許す限りゴールドと自分の経験値を賭ける事ができ対戦相手に勝つ事が出来れば相手のゴールドと経験値を奪う事ができる。もし負ければ賭けたゴールドと経験値は奪われる。

もちろんレベル差で勝てない人が多いためレベルは統一されスキルなども固定化されている。


「このダンジョン行こ!少しだけ賭けて勝てそうだったらどんどん回していこうよ!司令塔のミズがいないと攻略も少し手間どるしさ!」

「私は賛成です!!!」

「まぁいんじゃない、行こうか」


こうしてミク達は特別ダンジョンに行く事にする。

その頃ミズはゲームをやめて終わった課題やゲーム日記をしまいリビングに行きまだ親が帰ってきてないのでテレビを付けて親が帰ってくるのを待つことにした。

待つこと20分、ドアの開く音がして「ただいまー」という女の声が聞こえたのでミズは「おかえりー」と返事をして玄関に向かう。


「今日仕事どうだった?」

「普通よ、それよりお父さんはまだ帰ってきてないの?」

「うん」

「分かったわ、ご飯は買ってきてるからそれ食べてねー明日は家にいるからご飯も作るわよ」

「おっけい!!」


そう言い母が持っていた荷物を代わりに持ちそのままリビングに持っていき食材などは冷蔵庫に入れ弁当はレンジで温める事にする。

母もすぐご飯を食べそうなので温めておく。

温め終わるとミズは母を呼び先に椅子に座りご飯を食べる事にする。

すぐに母も来てご飯を食べると母が急に変な事を言い出す。


「そう言えばミズが今やってるゲームだけど私の秘書もそのゲームしててぜひ瑞希とゲームしたいらしいから今度一緒にやってくれない?」

「えっ、私コミ障なのに??」

「別にいんじゃない、どうせ1人じゃあのゲームは難しいだろうに。調べたけどかなり難しいらしいわね」

「まぁね、ちなみにその人とはいつやればいいの?」



本当はやりたくないけどね!

まぁ今回のゲームはミクとトワとシエルがいるからしょーがなくやるけどついでにギルドに入って貰えたら嬉しいかも母の秘書なら信頼できるし絶対に強いはず


「明後日にやりたいらしいわよ、明日フレンドIDをくれるしいから明日の夜に見せるわ」

「分かったー、やってもいいけどその人どのくらい強いの?」

「元プロゲーマーらしいわよ」


その言葉を聞くとミズは驚きが隠せない、まさか母の秘書が元プロゲーマーだとは思わなかった。あの真面目な母の事だから自衛隊の秘書とかかと思ったら異色のプロゲーマーだったとは、プロゲーマーなら絶対強いじゃん。面白そう……

そんな事を思っているとまたドアが開く音がする、今度は1人しかいないため誰かは分かる。

今は私がご飯を食べているので玄関まで向かいには行かない、あとはめんどいから。

父が靴を脱ぎリビングまで来ると急に私に向かって母と似たような事を話し出す。


「瑞希ーなんかなぁ、俺の秘書が元プロゲーマーなんだけどあの100万回の塔のクリア者が娘だと言ったらぜひ一緒にゲームをやりたいと言い出してな、言う事聞かないから1度ゲームをやって欲しんだ」

「ちなみになんのゲーム……?」

「お前が今やってるゲームだ、あのゲーム攻略難しいらしいから元プロゲーマーに手伝ってもらったらどうだ?」


なんと父と母がほぼ一緒の事を言い出ししかも両方プロゲーマーであるためかなり戦力になるはず。だがこれをどうミク達に説明すればいんだろ……

しかも秘書って事はゲーム上手いだけじゃなくて頭も使えるのか、もうヤバすぎじゃん。


「ちなみにいつゲームやるの……?」

「明後日だ、いちようフレンドIDは貰ってる」

「私の秘書も明後日、ミズとゲームする予定なのだけれど?」

「まぁまぁ、2人とも一緒にゲームするから!2人より3人の方がいいでしょ!」


母は渋々了承し、父は母のご機嫌を取っている。こうしてミズは明後日の火曜日に父と母の秘書とゲームをする事になる。

さてさて中平家の重要な話はここまで、この間にミク達はどうしてるだろうか。


「シエル!こっち来て!敵がいる」

「了解!!!一千凌駕いっせんりょうが!!」

「バカ!技打つな、隠れろ!!」


普通に特別ダンジョンの攻略中であった。

敵は中々PvPがうまく手こずるミク達、対戦相手の数はこちらと同じ3人で武器の攻撃力なども一緒なのであまり強さには差がないが敵は隙がないため攻撃できない。


「どうやって勝つ?」

「うーん、もう正面突破で行く?ってかそれしか無くない?」

「おけ、一か八かでやるか」

「了解!!!!」


だが3人のコンビーネーションは非常に良く少し手こずる時もあったがなんとか無事に攻略する事が出来たのである。


「今日はありがとね!」

「いやいやこちらこそ!!!!」

「シエルは元気だなぁー」


結局特別ダンジョンには3回ほど行き1時間ほど遊んだ後夜も遅いので皆はご飯を食べにロ グアウトした。

その日はミクとシエルが夜の10時くらいにログインし2人で何回か攻略に行ったあともう夜の12時になりそうだったのでゲームを辞める事にし楽しい楽しい日曜日は幕を閉じる。


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