第2話 ゲームします!

さてさて、美紅みくが遊びに来て1日が経ちました!

学校では相変わらずのぼっちを突き通して家に帰ってきました!

中々ぼっちはキツイけど慣れたらなんて事ないわ!!

あっ、ソフト買いに行こ。


1から始める趣味に特化した趣味のためのVRMMORPGは発売当初から人気爆発であり、現在もその人気は衰えておらず、1つのソフトはだいたい5000円位する物なのにこのゲームは2000円と激安なのである。

私は無事にいつもお世話になっているゲーム屋さんの所に行き、そのソフトを買った。


「パッケージは無駄にかっこいいなぁ。でも私カワイイ系がいいなー」


と愚痴を言いつつも少し胸に期待を膨らませながら家に帰る。

家に帰ると家の中は普段夜の8時まで親は帰って来ないので誰も居ない。


「親が帰ってくるまで……1、2……3、4時間か。まぁそんぐらいあったらチュートリアル位はできるかな」


そもそもチュートリアルすらあるか分からないがチュートリアルがある設定で話を進め、既に美紅はゲームにログインして待っていてくれているため、急いでやる事にする。


「さぁ!始めようか、インログ!」


インログとは、ログインの意味でありなぜこの名前になったのかはよく分かっていない。

殆どのユーザーがこの言葉を使っているが、

ある人は、「かっこいいから」や「みんな言ってるから」などと迷宮入り寸前である。

頭に着けた機械が作動し、私を仮想世界へと連れていってくれる。

仮想世界に行く時の間は幸せな気分になる。

なんか薬使ってるみたい……


景色が真っ暗な状態から変わるまでそんな事を思いながら待っていた。

景色が変わるとそこはかなり発展した街になっていた。

足は地面についておらず自分が生きているのかも分からないなんとも言えない状態である。

と、そこへ一通の命令が来た。

それは名前を入れろとの事だ。

自分の指でタップするのではなく思考操作らしいので、自分の名前を頭の中で思い描く。

そうして決まったのはこの名前だ。


ミズ


めちゃシンプル、シンプル過ぎてちょっと気に食わないが前の100万回の搭ではずっとこの名前を使っていたため、この名前にする事に決めた。



まぁファンが来たら私に声掛けてくれるから分かりやすいようにこの名前……ってそんな事は考えてない!!!!


名前を決め終わり2回ほど瞬きすると、瞬間移動でもしたのか分からないが発展した街のど真ん中にミズは立っていたのである。

周りを見渡すと、色々な店が並んでおり、円型になっている。

ついでにめちゃ広い

試しに1番近くにある店に近づいてみると、そこの店は人気なのかわからないが多くの人が立ち寄っていた。

店を経営している人は、NPCかと思いきやバリバリのユーザーであった。



このゲーム、店とかも経営出来るんだ……

ってかまだ発売されて4ヶ月位だよね。

ここが始まりの場所だとしたら人多すぎない?


周りには見ただけでも数え切れないほどの人がおり、その殆どが初期装備か1段階上の少し強そうな装備である。

不思議に思うがそれは置いといて、ミズはステータス欄を開き、まず自分のステータスを確認する。

ステータスは至って簡単で、レベルとHPと攻撃力と防御力とスキルだけである。



ミズ

レベル1

HP 1000

攻撃力 100

防御力 100

スキル なし


うん。

普通に弱い。

うん。

弱すぎる、前のステータスとか100万超えてたし……

まぁいいや


ミズはステータス覧を閉じ、設定画面へ行き、美紅のIDが送られてきているのでそれをフレンド登録の所に打つ。

フレンドのIDは12文字であり、美紅のIDは

1212 1313 1414

と至って簡単なIDである。

登録すると美紅はログイン状態であり、美紅の名前はそのままのミクでやっているらしい



ってかチャットでどこにあるんだろう……

ここまで来てもらわないと、私どうやって移動すればいいのか分かんないなー

ってか正直、このゲーム男多いな……

分かってた事だけど


そんな事を思っていると、後ろからある女の声が聞こえる。

それは聞いたことのある声だった。


「みっずきー!!」

「うわっ!!!あっ、美紅かーびっくりさせないでよね!」

「ごめん、ごめん!」


後ろから来たのは美紅であり、美紅もちょうどこの街に居たのである。

私はこの街について少し知りたかっため、美紅に教えてもらう事にした。


「この街はどこなの?」

「この街はリンドフォリアって街だよ!1番経済が発達してて、この街が1番強いって言われてるんだよ」

「えっ?じゃなんでここら辺にいる人達、私も同じ装備とかなの?」

「あー、言ってなかったけ?このゲームは装備を手に入れるのに物凄い時間かかるの、しかも最初に登録したマルチプレイヤーは解散できないの。合体なら出来るけどね。後、このゲームは100万回の搭のゲームより難しく設定されてるらしいんだよね」


このゲームは100万回の搭より難しいとなれば、皆が初期装備なのは納得が行く。

でも最初からめちゃむずかったら批判来るはずのに、なんで高評価しかなかったんだろ……


「ってかなんでミクはそんなに真っ赤な強そうな装備なの?」

「あー、私ね。元々このゲームの1個前のソロ用ゲームをやっててキャラをこっちにコンバートしたの。だから少しだけ強いのよ」

「レベルはどんくらいなの?」

「今見せるね!えーっと、こうやって……こうやれば、はい!これが私のステータス!」


そのステータスは至って普通であるがミズが思っていたステータスより何倍も強いステータスであり、マルチ専用ゲームなので美紅以外のプレイヤーが分かってしまった。



ミク

レベル72

体力 7200+5000(装備効果)

攻撃力 720+720(装備効果)

防御力 720+720(装備効果)

スキル レベルが低いため閲覧不可

マルチプレイヤー

トワ ミズ


装備効果がかなり大きいんだなぁ

ってか私、マルチプレイヤーにもう入ってるし……

後、トワって誰??


「ミク?トワって誰なの?」

「あー、この人は私のクラスの天月奏あまつきかなさんよ!」

「えっ、あの人って別のクラスの?めちゃ陽キャじゃん!あの人もこのゲームやってるんだ……」


天月奏あまつきかなとは柊美紅ひいらぎみくと同じ陸上部であり、学園の3大美女の内の1人と呼ばれている。


「なんか、トワはすごいゲームしてるんだって。今日は部活が長距離だけあるからトワは来れないってさ」

「そっ、そうなんだ……」



いやいやいやいやいや!

あんな美女もこのゲームやってるとか、どんだけ素晴らしいゲームなんだよ!


「そろそろレベル上げに行きましょ!さすがにレベル1じゃ何も出来ないしね!」

「う、うん!」


こうして初めての狩りに向かうのである。

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