第14話[完結・未来永劫]
姉さんが言った通り夜空は晴天
凄く綺麗な満月と沢山の星
時間は23時30分前後かな
昔から俺は満天の夜空が大好きで
良く姉さんと剛兄さん(姉さんの旦那)の3人で小学校の裏山へ連れて来てもらった
今は避難所の小学校に居るけど
俺達家族が住む家からは結構時間がかかる
それでも姉さん達は俺を車椅子に乗せて坂道を歩いて学校の裏山まで一緒に行ってくれた
裏山には木が無い平地が少しだけ有る
木が周りを囲む地形だから少し暗く感じる
そのお陰で余計に夜空の輝きは増す
ゴザを敷き寝転がり夜空だけを見る
すると不思議な空間ができる
見上げた夜空に最高のイルミネーションが広がる
姉さんが一緒にと誘ってくれたけど
「俺1人で夜空を独占したいから」
ッと姉さんに言った
反対されると思ったが
少し間を起き・・・姉さんは
『解った』
その一言だけで理由も聞かず俺を見送ってくれた
姉さんなりに何かを感じ取っていたのかも知れない
俺は坂道を電動車椅子で上がって行った
学校からだと坂道もゆるやかだから電動車椅子でも20分ぐらいで到着する
俺は焦る事無く午前0時前にお気に入りの場所に到着!
車椅子を降りてゴザを敷き毛布を用意した
後はひとりゴザに寝転び夜空を眺めていた
彼女が・・・・・
本物なら・・・必ずここへ来る!!
俺はそう信じ待つと決めた!
だが制限時間は夜明けまで・・・・
もし伝わらないなら今度は
俺が止める!!
2度と生き返る事が無いように!!
コレ以上俺の放った言葉で
望美と狭間っ子を縛り付けないように!!
今夜ココに彼女が来なくても
全ての根元(コンゲン)で有る俺自身でケジメを付ける!!
前世の記憶なんか必要無い
人は今を生きるために生まれてきたはずだ!
俺の勝手で望美を縛り付け
そのために小さな天使を傷付けた
同じ時間を・何度も・何度も・繰り返し探し続けた ふたりの為に
俺がここで止める!!
止められないなら
悲劇はまだまだ続く・・・
そんなバカげた連鎖は必要無い!!
姿を表した小さな天使は
望美に依存して願いを叶える選択を止めら無かった・・・
全て俺の責任だ!!
俺の前に姿を表したのは
『望美を助けて!』っと
泣いた狭間っ子の本心なのだろう
俺は自分の贖罪に値する罰を受け入れる覚悟を決めた!!
少しづつ星が動く
それは時間の流れを表す
刻々と夜空の星が時間を刻む
凄く綺麗な夜空見惚れ独り言
彰「望美、凄く綺麗な・・・・・」
?『世界で1番・・・・・』
彰「・・・大きな・・・・」
?『イルミネーション・・・だね・・・・アキラ!!』
彰「・のぞ・み・・・!!」
望美『・・・アキラ・見つけた!!、次の・・・デートの約束・・・は・・・い・・・つ・なの?、私は・・・いつまで・・・待てば・・・・、幸せに・・して・・・くれ・る・の!!、アキラ!・・約束・・・守って!!』
ゆっくり身体を起こすと
望美が俺の背中に抱きついてきた
小刻みに身体を震わせ必死で涙をこらえてる本当は・・・
彰「泣きむし望美、やっぱ俺が居なきゃダメなのか?!」
望美『アキラの・バカ!!、ずっと・・・泣かない・・我慢・・・したんだよ!!、アキラ以外の人の前で・・・泣かない・我慢いっぱい・・・したんだよ!!』
彰「ゴメン!、でも良く頑張ったな、もう・我慢は必要無い、いっぱい泣いて、いっぱい愚痴って、俺が1番好きな望美の笑顔をみせて!!」
泣いてる望美を右側に座らせ二人一緒に毛布にくるまった
泣き続ける望美を強くギュッと抱き寄せた
言葉は必要無い
今ここに存在する事が全ての答えだから・・・
何も語らず望美が泣いている間・・・・・
俺は顔を夜空に向けて
世界で1番大きなイルミネーションを見ていた
・・・・・星が動く・・・刻々と時間は流れる・・・
少しだけ空が赤みがかる頃
ようやく望美の涙も収まり
ほんの少し顔を見せた朝日を眺めながら・・・・・
彰「望美、今の俺は、お前のお荷物に成るかも知れないけど・・・」
その時望美が俺の言葉を遮った
望美『約束、守って!!』
彰「そうだったな、じゃもう一度、望美・俺の事好き?」
笑顔で望美を見て聞く
望美は瞳をキラキラさせて
笑顔で
望美『私は、アキラが大好き、アキラがこれ以上私を待たすなら・・・・』
彰「望美その先の言葉は・・・ダッ!!」
俺の言葉を遮って
望美『私一生幸せに成れない、だから約束守ってくれないなら、針100000本飲ますから!!!!』
俺は大笑いしながら
彰「俺の姫様には本当に頭が下がる、幼稚ダ、だけどそんな望美だから、俺は世界中の誰よりも望美が大好きなんだ!!」
笑いが止まらない!!
望美『笑わないで!!、私怒ってるんだから!!』
すっかり夜が明けた
彰「結局夜明けになったか、姉さん怒ってるだろな~、又ぶん殴られそうだな~~~(苦笑・汗)」
望美『アキラが悪いんでしょ、私を置いてきぼりにして1人で星見に行っちゃうから!!』
その時だった・・・車の止まる音が聞こえた??!
・・・・・車・・・・?!
入ってこれないハズだが?!
香『アキラ!望美ちゃん!、二人とも、いつまでココに居る気、花嫁花婿がいない結婚式にしたいわけ!!!、時間無いんだよ!早く式場に向かわなきゃマジヤバいよ!!』
《彰心の声》
えッ~~~!!!!!!
~~~けつこん??
だっ誰がッ!!??
望美『アキラ!早く・早く動いて!!、香お姉さん!!、もうそんな時間なの?!!』
香『はいなッ!!、望美ちゃんの天然は許す、でッアキラはどうする!?、詫びるなら今しか無い!!瞬時に返事しろ!!!!』
彰「???えェ~~~~~~なッ??!!」
香『それが返事か!!!!、今から結婚式取り止めだな!!!』
香の拳がアキラの頭を直撃
彰は状況がつかめずボーッ
!!(゜ロ゜ノ)ノ
彰「けつこん・・・誰が?!」
香「アキラ!!、テメーこのヤロー、自分の結婚式も忘れるぐらいボケたのかー、式は花嫁だけでする!!」
香のグー👊鉄拳がアキラの頭に激突!!!!
彰「ギャー、マジ痛い!!」
香「アキラ~~~痛みが解るなら早くしろ!!!!」
望美『私ひとりの結婚式なんて、そんなの絶対嫌!!、アキラが時間見てないから悪い!!!』
香の睨みと拳が再びブルブルと・・・・・・
香『アキラー〰️もつ1発やろつかー〰️』
彰「姉さん、ごめんなさい、今日はあの~~~??!」
姉『はあ~何!!、テメエこのバカ弟がァ~~~(怒拳)、こんな大切な日にボケかましてんじゃないわ~~~(拳雨)、冗談言ってないで、早くしろ!!、バカ弟!!』
望美は片付けをしながらも
姉さんの怒鳴り声を聞き1人笑いが止まらず
俺は時空が動いたと感じた
これが小さな天使の贈り物なのだと確信した
━━━━━━━━━━━━━━━━━結婚式終了後
俺と望美は都心の賃貸マンションで暮らしていたが
半年後・姉さんと剛兄さんの間に男女の双子が生まれた
それを期に俺の両親が姉さん達と同居する事になり
俺達は両親から実家を譲り受けた
望美は専業主婦??!!
確か望美は医師のはずだったがそれも消えていた
俺は1人この不思議な世界を受け入れるしか無いのだと理解した
時空(とき)が変わり自然災害も消えていた
だが未だに俺の記憶は消えない
だからって誰かに話す必要も無い
全て結果オーライだから
俺は今の流れのまま未来へ進むと決めた!!
それから更に・3年後・・・
俺と望美の間に小さな天使がやってきた
産まれた我が子は望美に似た男児
やっぱり我が子は特別だ!!
可愛いいくてたまらない
初めて我が子を抱いた時
感じた・・・・・!!
どうやら間違いではないようだ!!
でも我が子は前世の記憶を持たない
無垢な心の持ち主だと言う事は直ぐに納得できた
[狭間っ子お前なんだな]
小さな天使は望美に似た優しい笑顔の持ち主だ
[狭間っ子が言っていた事を思いだした、僕はまだ何者でもない・・・・・]
あの小さな天使が選んだ未来は・・・・・
俺と望美の天使としてこの世に生を受ける未来だった
俺は小さな天使のためにひとつの願い事をした
もし俺の罪が許されないとしても
望美と小さな天使だけは俺の罪とは関係無い・・・・!
だから・・・・・
俺が人生の終焉をむかえても
❰未来永劫❱
二人の天使の笑顔だけは俺から奪わないでほしい~(笑)
これもやっぱり
俺のワガママ??
だろうな~~~(笑顔)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━〆
やっと終わったよ~~~
さて・・・・・・次は??
ッんなモノは知らねえェ~~
疲れたァ~~~とりあえず
ハッピーエンドだべよ~~~
では皆様またね~\(_ _)
たったひとつの夢のために 神楽 @wkaku4
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