第13話[そこから始まる物語]

・・・・目の前に狭間っ子(はざま)が瞳を真っ赤にして立っていた??!


彰「・・・・狭間っ子、お前は、はまだ叶えられていないと言ったよな!!」


狭間っ子は言葉なく潤んだ瞳で俺を見てる


彰「・・・狭間っ子、お前が知ってる事、全て話して欲しい!」


狭間っ子

『・・・・あと少しで望美が消える!!』


彰「明日に成ると望美が死ぬって事か?!、俺の記憶が消える・では無く・・・消えるのは望美・・・なのか?!」


狭間っ子

『そう・・・望美が死ぬ!』


望美が?!・・・・・

彰「なぜ俺ではなく望美がっ?!」


狭間っ子

『違う世界で・望美は・記憶・消えない!!、だからいつも・・アキラ見つけて、見てた・・・でもアキラ死にそうに成る・・望美・いつも・アキラ助けて・・・死ぬ!』


彰「明日に成れば・死ぬのは俺だろ!、狭間っ子!、教えてくれなぜ望美が!!」


狭間っ子

『思い、それが望美の願いだから、アキラの命を助ける、叶えなきゃ、なのに・僕が・ダメ・だから・・・(泣)』


彰「泣くな!、解るように話せ!!、あいつは!望美は!なぜ願った!、自分の命より俺を助ける事を!!」


狭間っ子は涙いっぱい溜めて

『僕が弱いから(泣)、僕の・力が・・・弱い(泣)から・・ごめんなさい(泣)・・・・ごめんなさい!!・・・ごめんなさい!(号泣)』


狭間っ子は涙が溢れて止まらない泣かせたのは俺だ!!


こんなにも頑張ってる小さな天使に


俺はとんでもない試練を押し付けてしまっていた・・・・


最低だな!!


彰「狭間っ子、ゆっくりでいい、少しづつでいいから、教えてくれ」


狭間っ子は何度も何度も涙をぬぐいながら

『ココじゃ無い・・・世界で・・・望美、沢山の記憶持ってた、・・・違う世界の望美・・・違う世界でも・記憶消えない・・・ずっと繋がってた・・・アキラを探して、でも見つけられなかった、あの日・・・仕事に向かう望美は、・・・小さな子供達の中に・・・アキラ見つけた・・その日から・・・望美・毎日学校行く・・アキラ・・・見て、・・・会社・行く、でも時空が違う・・・12月24日・の次の日・・・望美居なくなる、アキラ見つけなくても・・・消える!!!(泣)』


狭間っ子は涙いっぱい流しながら俺に伝えた言葉


望美の生きる未来を見た事ないから未来は知らない!!


この小さな天使は

何度も・何度も・繰り返し・繰り返し


望美の死を見るたび

違う時空を探したんだろうな


望美が生きる時空を・・・・


狭間っ子

『・・・だから・・・望美(ヒックヒック)・助けて!、アキラなら出来る!!』

(激しい泣き叫ぶ)


俺が願った事で小さな天使を沢山傷つけた


小さな天使は・・・

いつしか俺の願い以上に望美の生きる未来を願った


俺が願った

【たったひとつの夢のために】


小さな天使が探し続けた願い

今ここで俺が諦めたら・・・


・・・・きっとまた探し続けるのだろう・・・・・


望美が生きる未来を!!


彰「お願いだ、望美を助ける為助力が欲しい、狭間っ子!、今のお前が知る助言を俺に話してくれないか??」


狭間っ子

『・・・・望美・・・12月24日の・次の日・・朝・・消える!!、でも・・・アキラが消えそうになれば、望美が代わりに・・・消える!!』


涙いっぱいで話してくれた言葉


・・・・・次の日の朝?!!


彰「狭間っ子、次の日の朝はまだ、望美は俺の事を覚えているのか!」


狭間っ子はアキラの言葉に泣きながら→うなずく


彰「次の日も記憶が有る、俺をかばい・・・何らかの形で望美は死ぬッてか・・・、あのさ~狭間っ子、何故望美の記憶は消えないんだ?、いくつもの世界で、なぜ狭間ッ子が先に俺を探せない!!]


狭間っ子

『(泣)望美、アキラ消える時・いつも願った、命いらない・アキラ・・・忘れ無い・(泣)だから・・・、記憶・変わり・・命あげるッて、アキラ助けて!、それ望美・1番の願い・・・(涙)、アキラ以外・いらない・・・願った』


[・・・12月24日・・・最初の世界で出逢い、そして俺が死んだ日、いくつもの時空の違う世界でも俺が死ぬ、多分それは防ぎようの無い真実なのだろう・・・望美はそれを知り俺を生かすために自分の命を・・・って事か・・・なら・・・・・」


答えは・・・・・・


狭間っ子

『・・・・(泣)』


俺が過去の記憶を忘れているから起こる現象なら


今の世界の俺の姿は・・・・

普通じゃ無い・・・・・

それに記憶も有る!!


彰「狭間っ子、それを回避するために必要な事は?」


狭間っ子

『アキラ願った・未来(涙)』


彰「俺ってマジばかだったんだな、お前はずっと、俺と望美を見てくれていたのに、不甲斐ないよな、ごめんな狭間っ子、でももう大丈夫だ、俺が狭間ッ子に見せてやるよ、俺達の未来を!!」


アキラの言葉に狭間っ子は

途絶える事無く

泣き続けていた


彰「俺と望美が存在する全ての世界で、望美だけが生まれ変わる前の記憶を持ち、俺のために・死ぬ!!、狭間っ子、お前は弱くない!ダメじゃない!、お前は俺の、嫌ッ俺達の天使だ、どうすれば良いのかは解った、だがこの身体の俺に望美は答えてくれるかは保証出来ない、それでも望美が死なない未来を俺が、必ず見せてやる!!、狭間っ子はもう違う世界を探さなくて良い(笑顔)]


アキラは満面の笑みを浮かべ

瞳には揺るぎ無い決意を示した


彰「狭間っ子、望美にはお前が見えるのか?」


狭間っ子

『ごめん・なさい、僕の姿・望美見えない、夢見せる・だけ・・・できる・・・』


彰「なら少し望美を眠らせる事なんかッ?!」


狭間っ子

『少しだけ・できる?!』


彰「狭間っ子は凄いな(笑)、なら望美に伝えてくれるか?、俺があの場所で待ってるって!!」


狭間っ子

『・・・あの場所・・解らない(泣)、あの場所?・・・どこ?(涙)』


彰「あの場所は俺が大好きな場所だ、たとえ今の望美に記憶が無くても必ず伝わる、だから望美の夢で、俺があの場所で待ってると、伝えてくれれば良い(笑顔)」


お前が本物の望美なら

俺の好きな場所解るよな!!


・・・待ってるから・・・


狭間っ子はうなずきながら

『・・・・解った』

と言ってゆっくり姿が透明になった


俺はそんな小さな天使に

心の中でありがとうと告げた


ーーーーーーーー続く~~~

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る