第7話[アキラの思い]
望美・・・ゴメン!!
でも・・・・・
俺達は必ず一緒に未来を生きるんだ
なぜ俺がこんな事を言えるかは
秘密・・・なんて言っても解んないよな
でも俺は1度だけ願ったんだ
神でも悪魔でも何でもいいから
何かに願った
俺と望美の未来が欲しいって
だから俺達は必ず会える
遠い未来でもう一度会える
どんな形かは知らないけど
会えるんだ望美が俺を
求め探してくれたら・・・きっと!!
望美「私絶対泣かないから!、アキラに会って約束守ってもらう迄、絶対泣いたりしない・・・から・・、私がアキラを探すから!!!」
望美のあの言葉が俺達の未来だから
必ず見つけてくれるって信じてるだからワガママだけど
俺は一足先に
未来で待ってるから(笑顔)
俺が自分の病気に気付いたのは
多分1年位前かな・・・・・?
片頭痛に倦怠感
後は時々だけど手足の麻痺が有る
だんだん酷くなってきたそして俺はあの日倒れた
次の日から家の病院で検査が始まった
毎日毎日次から次へと
まるで病院中回ったような感じだった
否・・・・・違うかッ
病院の中に有る全ての検査をした
結果は
1番最初に出たモノが全てだったッ・・・・!!
兄貴達二人だけじゃなく
病院の部長クラス以上の医師達が集まり緊急会議
おまけに親父まで緊急帰国
母親は会えば涙目
できるだけ俺に会わない様にしてた
結果俺が病気の事を聞いたのは
1週間後だった
何も言おうとしない親父と兄貴達に俺から話しを切り出した
「あのさ~そろそろはっきり言えよ!、このまま皆でにらめっこでも無いだろ!、家族揃ってウソが下手なんだよ!、自分の身体の事は俺が1番解ってるつもりだ、だからさ~はっきり言ってくれ!、オヤジ!、兄貴!隠しても何も変わらないだろ!!、3人揃って目の前に並ばれたら・解る・ッての!!」
俺の言葉にオヤジが口を開いた
オ「そうだな、彰も医者の家族だ、将来医者に成る為の勉強もしてる、隠せないな・・・、彰の頭の中の入りくんだ場所に悪性の脳腫瘍が有る手術は不可能だ、治療は化学療法と放射線治療の2つのみだが、やって観なければ解らない、それでも治療をさせて欲しい、お父さんも兄さん達もそれを望んでる・・・」
「やっぱ当たり~ッ、自分でも頭に何か有ると気付いていたが
、まさか脳腫瘍って笑えるよな・・・俺が考えてたまんまってか、腕の良い3人の医者がはっきり言葉にしたんだ、嘘だとも思って無いから、俺は何もしなければ、いつまで生きてられる?」
するとオヤジは
オ「まだ腫瘍は小さいから、何もしなければ半年持つか、ただし正気で居られる保証は無い、手足の麻痺だけに留まらず、身体全体に広がれば、いずれ脳死状態に成るだろうし、だから治療をしたいが、治療を続けてもし腫瘍が今以上に大きく成らなければ、まだまだ生きる望みは有る!!彰!」
[生きる望み]
考えた事も無かった
死んだらどうなるんだろう
(微笑)そうだな治療ねッ
「治療はオヤジや兄貴達に任せる、俺は今まで通り自由に生きるから」
オヤジや兄貴達は俺の言葉に頷いた
俺は検査の結果を聞き
ドナーカードを書き残した
親父と兄貴達にそれを預け約束させた
助からないと決まったら
できるだけ早く誰かの為に臓器移植をして欲しい
俺は臓器提供して誰かの中で
生きてやる!!
約束したからな!!
俺の家族は俺に甘い・・・
目覚め無いと解っている状態でいつまでも
中途半端に生かされるなんて
かんべんしてくれ~~~だから・なッ!!!!
家族にそんな話しをして
俺は体調に合わせ治療をして
治療が無い日は学校へも行った
でも流石に歩きや電車通学は許されず
全て車で移動
おまけにお目付け役のオマケ付
でだ時々嫌になる
だから時々皆に内緒で望美とのデートを楽しむ
でもお目付け役が居るから
皆知ってる
それでも良かった
今の俺は望美と過ごす時間が
とても大切だったから
・・・・・点火・・・・・・・
燃える
全て燃え尽きる
空は晴天・・・俺は真っ白な煙と共に空高く登って行く
真っ青な空
灰になった身体が空に向かう
空高く昇る煙の中から地上が見える
さよならは言わない
次に逢えるその時を待つ
望美・・・・・・・俺を感じて
俺を探せ・・・・・・・・・
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