第6話
村の入口で、先程の装甲車の姿を捉えた。
双眼鏡を手に廃村を見渡すと、中央に鐘楼が見えた。すべてを見渡せる場所である以上、どのみち“何か”いると見ていいだろう。
今は風がない。
ならば、村の手前、2つの材木の山から微かに雪煙が吹いているのは何だというのか。
T-34は下向きに排気マフラーが着いており、動くたびに土煙や雪を吹き上げる。
この戦車――
彼女はチョーカー型のマイクに手を触れ、ポツリと呟いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます