【ここはどこ?!】
目が覚めると僕は森に転がっていた。...森て...転がるならもうちょいましなとこがよかったな。
「ここはどこの森だぁ?」
空はもう暗くなっている。気を失った時間が大体13時くらいだから...
結構な時間がたったのだろう。とりあえずあたりを散策してみる。
いろんなよくわからない場所に連れまわされたせいでこのくらいのことでは驚かなくなっていた。
「普通は驚くよなぁ。この状況。」
ここで豆知識。森というか山で迷ったときは闇雲に歩くのではなく上を目指すといいらしい。理由は上に行けば散策コースやを見つけやすくなるから...とかだった気がする。
「幸いこの山そんなに高くなさそうだしな。」
とりあえず散策しながら曖昧な豆知識の元、緩やかな傾斜を上っていく。
しばらく歩いていると前の木々の隙間から光が見えた。
「明りだ...!」
低いとはいえなかなか足場が悪くてとても疲れた。とりあえず広い所で休みたい!
そう思い開けた場所に着き周りを見渡すと
「えっ...」
まわりには現実ではありえない光景が広がっていた。二つの月、壁に囲まれた城と近くに村、そして...優雅に空を羽ばたくドラゴン
「あはは...なんじゃここぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
叫んで走っていたら少し落ち着いてきた。
「よし...整理しよう」
とりあえず喚いても仕方ないので状況整理とこれからのことを考えることにした
えっと、美少女から探し物を頼まれて、指輪を見つけ、そしたら指輪が光って......
ここからもうおかしいな...指輪が光るって...
で、気づいたらここにいて周りを見ると城に月二つにドラゴンと。
「いやおかしいだろ!!ドラゴンて!!なに冷静に整理してるの?!馬鹿なの?!死ぬの?!」
こんな一人コントしながらとりあえず山から見えた村に向かうことにした。情報を集めるなら城のほうに行くのがいいだろうが、行ったところでこの格好では入れないであろうとの考えでとりあえず入りやすそうな村にした。そして村に入った。
待て、話通じるのか?通じなかったら積みなんだが?!
「あの、こんにちは。旅の者です。」
「あぁ、こんな村に旅人とは珍しい。ここはツクの村だよ。どうしたのかね。」
通じた!!
「道に迷ってしまい、その上荷物も奪われてしまい、申し訳ないのですがしばらく滞在してもよろしいでしょうか?」
「それは災難だったね。それなら村長のとこに行ってみな。なんとかなるよ。」
おぉ!よくあるやつだ!
「このまま真っ直ぐ進めば大きな家がある。それが村長の家だよ。」
「分かりました。ありがとうございます。」
あの時の僕は思ってもみなかった。あんな目に逢うこと。そして運命の出会いをすることを。
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