変異した地球

ゴツい宇宙服を着込んだスカイピープルの3名が地球に降りたった。

彼はにもう宇宙ステーションに帰る方法はない。

それでも3名は希望してこの地球に降りてきた。


ジョン『ダメだ、体が重すぎる、、、』

一人が思わず四つん這いになってしまう。

重力が厄介なのは想定されていた事で、彼はこの任務の為に辛い訓練を毎日行っていた。


『他の2名もキツいか?』

宇宙ステーションからの声がラジオを通して聞こえる。

リーダー『ああ、俺も限界だ、、、』

ジェニー『立ってる事さえ難しいわ、、、』


景色はまだまだ雪に覆われてはいるが、所々地面が見え、そこから植物が生えている。


宇宙ステーション側『脅すわけでは無いんだが、そこは安全地帯とは言えない。この暗黒氷河期を生き残った化け物に遭遇すると厄介だ。すぐ、アルファ地点へ移動開始してくれ。』


リーダー『全く、どこにいても扱いが酷いなw』


その三人を遠くから見ている、異様な形の木の棒を持ちボロ切れを頭から被っている人物がいる。

スカイピープルと違って明らかに動くスピードが違う。


岩陰から三人を除く男。

距離は15メートルほどか。

おもむろに呪文の様なものを唱え、手でも印を組み始めた。

そして、持っていた異形の木の杖に何かしらのパワーを込めている様だ。


気配を察したのはジェニーだった。

『そこ!』

リーダーは素早く腰の拳銃を抜き、ジェニーの向けた指の方へ銃口を向けようとした瞬間だった。


ボロ布を纏った男が異形の杖に気合を入れた。

その瞬間リーダーの腰に激痛が走る。

『うぐぐ、、、』

リーダーは急に腰が抜けた様になりその場に崩れ落ちていく、、、。

リーダーは真っ赤な顔で何とか立ち状態をキープしようとするが、あのスポーツ万能のリーダーらしからぬ内股で崩れていく。

顔は赤いを通り越して青くなってきている。口からは泡を吐いている。

いわば急性腰痛、ギックリ腰である。

これは想像を絶した激痛で、1週間は安静を要する。

ボロ布の男は、わざと大腰筋を狙って肉離れを誘発させたのだ。

この方法は中堅魔法使いが好んで使う、『魔女の一撃』というやつである。


ジョン『リーダー大丈夫か?!』

リーダー『腰をやられた。動けない、、、』

ジョンはリーダーから拳銃を取り岩陰に狙いをつける。

ボロ布の男は素早く去ってしまった。


フリーダーの拠点、神の温泉

スー『ねぇ、ネロ!どこ言ってたのよ!』

ネロ『うるさいなぁ!それよりもダダ様は?』

スー『今はお出かけになられてるわよ。ダダ様と直でお話し?お忙しいから居てもきっと無視されるよー』

ネロは何も答えず、焦っている様子だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

頂点捕食者(TOP PREDITOR) MCまいまいちー @maichii

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ