写真とお金と双子の反応

 鏡に映ってるのは、女子用の制服に身を包んだ女の子。

 頭には狐耳が生え、振り返ればふさふさとした尻尾が揺れている。

 短いスカートから覗く生足は見るものを魅了し、存在がケモナーホイホイと化している。

 確実にに寄ってくること間違いなし!

 何ならケモナーの扉もこじ開けちゃう!

 たわわな果実には男の夢と希望がつまりにつまり、一部の女子からは恨みの視線が飛んでくるのは確実! 

 ケモッ娘ここに爆誕!


「須摩さん変なナレーションつけるのやめてもらえますか!?」

「えー、なんでだい面白いのに」

「人を玩具にしないでもらえます!? というか入ってた下着ぴったりなんですけどどうやって用意したんですか」

「君が警察やめる前に任務でアーツ使った後にそのまま寝たことがあってね。その時にこっそり測ったのさ」


 そういえば連続で任務入って、終わってすぐここで寝たことあったな。あの時か!


「変なことしてないですよね!?」

「どうだったかなー、ふふふ」

「その不敵な笑みがすごく怖い!」

「大丈夫だよ、ちょっと写真撮ったくらいだから」

「全然大丈夫じゃなかった?!」

「売ったお金は君の口座に振り込んでたから、win-winな関係さ!」

「あのよくわかんない振り込みはあんたか!」

「君のその姿のファンは警察署内にいるのさ! ファンクラブだってある?」

「この警察署変態の巣窟だった!?」

「まあ、おふざけはこのくらいにして。これ通行証ね。写真はこれの顔写真にも使ったよ」

「よかった、警察署が変態の巣窟じゃなくて。通行証ありがとうございます」


 ほんとに性別女で登録されてる。


「まあ写真買ってたのはほとんど警察官だったけどね」

「さらっと爆弾発言してきやがった」

「「おかしもうないの」」


 お菓子食べてた玖羽と紫焔がこちに来る!この姿を見られるわけにはっ


「ほのかにーが」

「ほのかねーになった」

「「ほのかねーごはん」」

「ふむ、燈火ちゃんを正しく燈火くんと認識するか」

「もう昼だっけ? ほら弁当」

「「ありがとー」」


 はっ! 後ろでスマホを操作する音がする! 人外変化して強化された狐耳には聞こえる! 絶対須摩さんは写真を撮ろうとしている!


「写真は撮らせない! そのスマホ没収! 中の写真も消してやる!」

「おっと、取られてしまった」


 よし写真を、燈火ちゃんフォルダー?

 とりあえず消す。あとめぼしい写真はないな。

 しかしやっぱりやっぱり写真撮ってたか。

 だがこれで俺の恥ずかしい写真は消えた!


「撮った写真はすぐバックアップを取って、家のパソコンに転送されるんだ」

「まさか」

「君のしてることは待ったくの無意味さ」

「くそー!」

「大丈夫また口座に振り込んでおくから」

「全然うれしくない! でも玖羽と紫焔の食費の足しになるから悔しい!」

「君の行く学校の情報はスマホに送っておいたからあとで見るといい」

「わかりましたよ。もう脱いでいいですよね。というか脱ぎます」

「いいよー、写真は撮れたからね」

「そうか‼ サイズ測ってたなら着替える必要なかった」


 くっ、須摩さんにはめられた。


「と言ってもだよ、君だってまだ背が伸びる時期だろ? 前のサイズが役に立たないことだって考えれるから。どっちにしろ着ないといけなかったのさ」

「俺に選択権なかったんですね最初から」

「そういうこと。大人はずるい生き物さ。君の知らない学校という世界、存分に楽しんでくるといい」

「須摩さんは学生だった時ってどんなんだったんですか」

「私の学生時代に興味あるのかい? あまりいいものではなかったさ、私が鉱石病になったのは学生時代だからね。私の代わりに楽しんでおいでよ」


 そういった須摩さんは懐かしむような顔をしていた

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