第2話 女子に人気者な俺は入学式が嫌いなのだが
体育館に行き、入学式が始まった。
生徒会の話が始まる。「生徒会代
生徒会長は女子の三年生だ、すごくしっかりしている人だと見た目からわかる。
背筋はしっかりしており黒紙ロング目はきつそうな感じ。
ざ、生徒会長のオーラをしている女性だ。
生徒会長はステージに立ち、一回礼をして口をマイクに近づき制服の中から紙を出して開き読みだした。
「この度本校に入学したことをとてもうれしく思う。」
「本校は、部活、行事活動、勉強と力を入れておりみんなテストや大会や行事があるとやる気を出して励んでいます」
「是非、新入生も部活等を頑張って行ってほしい。以上だ」
話が終わると礼をした後自分の席に戻って行った。
やはりしっかりしている人だな。上から目線で思ってしまった。
しかも綺麗な人だ、さぞかし人気なんだろう。
「続きまして校長のお話です、校長先生お願いします」
校長の話はやっぱり長く、十五分ほど同じことを話していた。
中には寝てる生徒や小さな声で話し合っている生徒もいる。
もちろん俺は最後までどうでもいい話を聞いていた。
俺は優等生だから、あと他にも理由があるからだ。
校長の話が終わった後新入生代表の話がある。
誰が話すのかと言うと、「続きまして新入生代表のお言葉です。
もちろん俺だ、どうやら入試試験でトップだった人が話すらしい。
最悪だ、これが嫌だから入学式嫌いなのだ。
俺は、立ち上がり返事をしてステージに向かった。
歩いてるとみんなみてくる、そしていつも通り話はじめた。
「ねえ、あの人すごくかっこよくない?」「新入生代表ってことは試験でトップだったってことでしょ」「イケメンで頭いいとかやばい!」俺はいつものことなので気にしてはない。
そしてステージにあがり話始めた。
「え~この度私たち新入生を向かい入れてくださりありがとうございます」
「これからこの学校に似合った生徒になれるように頑張っていこうと思います」
俺は紙に書いてあることをそのまま話しているので決して自分が思っているわけではない。
そこのところ間違えないように。
俺はステージに立って話していると俺の視線はいつもヘッドフォンをつけている彼女をみていた。
すごく興味があるなぜなら俺に興味がないのだから。
そんなこんなで話は終わり、入学式も終わった。
そしてみんな自分の教室に戻って行った。
また、いつものように騒ぎ始まり、女子たちが俺の席に来た。
「ねえ、黒沢くんってどこの中学だったの?」
そう言ってきた女子がいた。
おそらくうちのクラスで上位になるくらい可愛い人だった。
だが、俺は別にときめきもわかない。
「えーと、俺引っ越してきたからわからないと思うよ」
俺は嘘をついて苦笑いをして言った。
「へー!そうなんだ!どこから来たの!」
この子とても苦手な人だ。何故こんなに質問してくるのだろう。
下手な嘘なんかつかなきゃよかったな。
そんな話をしている特にちょうどいいタイミングでチャイムがなった。
「あ~チャイムなちゃった、またね黒沢くん」
「あ、うん」
そう言った彼女は席に戻って行った。
ドアが開く音がした、先生が来たのだ。
「みんな席に着いてるな、これから一人ずつ自己紹介をしてもらう」
始まった、入学式の時にかならずある行事が自己紹介。
「それでは、一番右の前の席からよろしくたのむ」
先生はそう言って椅子に座り足をかけている。
てことは俺が最後か、定番イベントってところか。
だが、この自己紹介気になっている人がいるからありがたい。
それは、俺の右隣にいるヘッドフォン女子だ。
名前がわからないので俺が勝手につけたあだ名だ。
まだ一回も話してるところみたことないし、俺に顔すら向けない。
すごく興味がある女性、こんなの初めてだ。
そんな事考えていると次がそのヘッドフォン女子が自己紹介をする。
そしてヘッドフォン女子の前にいた人が自己紹介を終えた。
「よし、次自己紹介してくれ」
そして、ヘッドフォン女子は立ち上がり口を開き始めた。
なんなんだろうこの緊張感たぶんだが俺しかこんなに緊張をしていない。
ヘッドフォン女子は話した。
「
その声はとてもきれいな声をしており初めて聞く声俺は呆然としてしまった。
彼女はとても静かな声で話おわり先生もすこし困った顔をした。
声が小さく聞きずらいのだ。
「え~と、水原だよな?」
そう先生が言うと水原はうなずいた。
「もう少し大きめな声で話してくれ聞きずらいから」
水原はまた小さな声で「すいません」と言って席に座った。
俺はずっと水原を見てしまいまるで恋をしているっかのようだ。
だが、これは恋ではなくただ気になってるだけ。
俺は見ていても彼女は俺に顔すら見せてはくれない。
「よし、次自己紹介をしてくれ」
次はやけに俺に話かけてきた女性だ。
俺はいろんな女性に話しかけられることはあったが彼女だけはすごく苦手だ。
彼女は元気よく返事をして立ち上がった、彼女はきっととても人気者になるだろう。
男子にも女子にもだ。
「私の名前は
そう言って席に座った。
男子はもちろん女子にも注目を浴びた、自己紹介だけでここまで注目するとはすごいな。
俺は何故か関心をしてしまった。
そして俺の前にいた人が終わり最後に俺になってしまった。
「よし、ラスト自己紹介してくれ」
俺はやる気がなさそうな感じで立ち上がり適当に名前だけ言おうと思った。
もちろん男子にも見られているし女子はすごく笑顔な顔でこっちを見てくる。
「えーと、黒沢 涼です、みんなと仲良くできるよう頑張りたいと思います」
俺はそう言った後席に座ったってため息を一回した。
さっきも言った通り俺は女子に人気者なのだ。そのおかげで、いや、そのせいで恋も友達もできなかった。恋ならできるのでは?と思う人もいると思うができるはずがない。なぜなら恋ってお互いが好きになり告白も緊張して成功するかしないかなどわくわくをする。そう俺は思ってしまうのだ。
だが俺の場合は違う、告白しなくても告白してきてくれる。
しかも、その人達は俺の事好きだからではなく俺の顔が好きなだけなのだ。
だから水原みたいな人に出会ったのは初めてですごく興味がある。
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