3話

さとり「んー、美味しい~」


さとりは、新作のパフェを頬張りながら幸せそうに顔を蕩けさせる。

その顔を見ながら、2人は顔を赤くした。


零「お前、飯食わずにいきなりパフェかよ」


赤面を悟られないようにしながら、何事もないように零はさとりに話しかけた。


さとり「だってパフェ可愛かったから…。メロンのバニラアイス盛りパフェ~」


博音「堕天使アザゼルによる魔界の晩餐。」

(訳:このステーキすげぇ上手い)


零「へいへい、そりゃ良かったな…このパスタめちゃくちゃ旨ぇ…嘘だろ」


さとり「私もう此処で暮らしたい」(真顔)


零「やめろ、変人になる」


さとり「じゃあ、せめて料理が上手な彼氏がほしい…」



2人「「!」」


さとりの彼氏と言う言葉に、2人は顔を見合わせゴクリと唾を飲み込んだ


零「料理が上手かったら、誰でもいいよのかよ?」


博音「そうなのか…?」


さとり「希望として、だよ。誰でもいいって訳じゃないしィ、私結構傲慢なのだよ~?」


零「じゃあお前はどんなタイプが良いんだよ」


さとり「んー、『自分が好きになった人で、好きで居続けてくれる人』かな」


博音「それは、意外と普通のことじゃないか?

誰しも好きでい続けてくれる人が好きだと思うが」


さとり「私かなり重いよー?束縛しちゃうし一度付き合ったら二度と離さないから。」



瞳を三日月状に細めながら、さとりは妖しげに微笑む。

その色っぽさにドクドクと心臓を高鳴らせながら、2人はお冷を飲み干した。



さとり「私ちょっとお手洗い~」



♪を飛ばしながらお手洗いへ向かうさとりの後ろ姿を見つめながら、ふたりは深いため息を吐いた。


零「ダメだ、可愛すぎる」


博音「それな」



ここから先は、少々(?)キャラが崩壊している2人の会話をお楽しみください。



零「何なんだよ、パフェ食いながらニコニコとか天使か?女神なのか?」


博音「そもそもデート?「はい」か「YES」以外の選択肢なんてないに決まってるだろ」


零「マジそれだわ。上目遣い+手繋いでくるとかまじ神」


博音「可愛すぎて鼻血我慢するの必死」


零「さらっと好きなタイプとか聞いてみたけど、好きでい続けてくれる人とか一生好きでい続けるに決まってんだろ。」


博音「寧ろ嫌いになれるわけないだろ。束縛しちゃう?ありがとう。二度と離さない?俺も離す気なんて無い。」


零「逆にどうしたら嫌いになれるのか教えて欲しいくらいだわ。」


博音「幼い時から天使だったが女性特有の美しさとか艶かしさとか色々備え付け始めてもはや神を越えた存在。」


零「何でそんな可愛いんだよ。ホントにそろそろいい加減にしないとただの幼馴染みでいられなくなるぞ。」


博音「お前とだったら何処にでも行けるして言うか行きたいし付き合いたいし抱き締めたいし髪触りたいしキスしたい。」


零「何で、あんなに可愛いんだよホントに。俺を試してるのか?これは神が与えた俺への試験か?だが彼奴のためなら神からの試験なんてどうでもいいわ。」


博音「闇を溶かして染めたような艶やかな漆黒の髪に透き通ったアプリコットと蜂蜜色のオッドアイ。更に雪のように白く滑らかな肌。これほど尊い幼馴染みがいるわけがない。」


零「て言うか、彼奴遅くないか?」


博音「女性は時間が掛かるものだろ。」


零「否、20分も掛からねぇだろ」


博音「何っ!?もしや前世で因縁関係であったルシファーの使い魔による犯行…」


零「こんなときまで厨二病使うな!良いから行くぞ!」


博音「ちょ、待て!」








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