SS 自分の想いを知ってほしい幼馴染百合
ある日の放課後私の自室で気がついた時には、常に隣にいた幼馴染の娘が突然、自慢げに言い出した。
「あたしあなたのことなら知らない事ないと思う」
「突然どしたの?」
私がベッド上に座り、幼馴染は座布団の上に座っている。私たちにとっては、普段通りのこの状況下で、幼馴染が変なことを言い出したので咄嗟に聞き返した。
すると幼馴染が私との距離を縮めながら、だからねと説明を始める。
「あたしとあんたって昔からずっと一緒にいたじゃない? お互いの何もかもを知るぐらいには、同じ時間を過ごしたと思うんだよ」
「うん、まぁそうだね」
「ってことはもうあたし、あなたのこと全部を知ってるって言っても過言じゃないと思うんだよ」
長い髪を揺らしながら幼馴染は、私との距離をさらに縮めてくる。
確かに私も幼馴染のことは全部知っていると言っても、過言じゃない気もするけれど、幼馴染は一つ私のことで知らない事がある。
それは──。
いつのまにか私の隣に来て手を握ってくる幼馴染に私は、キスをした。
幼馴染の驚いている表情を見ながら私は頬を赤らめ、言った。
「私の気持ちも知って欲しいな」
これが私の人生初の告白だった。
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