第18話
動乱(第二部)18
山本が陸軍はドイツ、イタリア、と3国同盟を結ぶべきだと政府に圧力をかけている、そんな事すればアメリカが経済封鎖に、
出るので受入れられないと言って押さえているが、陸軍では反対の急先鋒がわしと貴様だと思っている、これからは右翼や、
陸軍の過激派が押しかけるだろう、
くれぐれも気をつけてくれと言うので、石原が戦線拡大を命をかけても阻止すると言っているが、だれも賛同せずそのうち、
満州あたりに追いやられるだろう、満州には東條がいるそれに噛みつくつもりだ、東條が陸軍大臣になれば予備役に回わさ、
れるだろう、
そうなればアメリカとの、戦争は避けられないと言うと、一撃を食らわせて講和にもっていくしかない、と山本が言うので、
それは難しい、勝てば勝ったで講和なんてマスコミも国民も、受け入れるはずがないよと言うと、ただ自滅するのを傍観す、
るしかないのかとため息をついたのです、
海軍省の山本と新一のところには毎日、新聞記者、右翼、陸軍の過激派が押しかけ、なぜ3国同盟に反対するのかと詰め寄、
ったのですが、結べばアメリカの経済封鎖にあいすべての物資がてに入らなくなり日本国は自滅すると言い続けたのです、
石原も陸軍内部で、
同じように警鐘をならして承知しないので、陸軍大臣がよんでこれ以上反対すれば左遷するしかない、しばらくはおとなし、
くしてくれないかと説得するも、ガンとして自説をまげなかったのです、周りからそれなら満州に赴任させて現地を説得、
させれば良いではないかと、
多くの幹部が言うので、陸軍大臣は石原に満州の関東軍副参謀として赴任して、戦線拡大しないように説得してくれと言っ、
て転属させたのです、現地に着くと、司令官が今日は着任祝いをやろうと言うと、それはよして下さい満州まで酒を飲みに、
きたのではありません、
なぜ中国の内陸部まで侵攻するのですかと聞くと、蒋介石、毛沢東、張学良、馬賊が関東軍の守備地をたびたび襲うので、
討伐するのは仕方ないだろうと言うので、来たら追い払えばよいではないですかと言うと、満州は広いとても守っている、
だけでは、
犠牲が多いのだよ、自分の目で確かめてくるが良いと部屋を出て行ったのです、東條を司令官がよんであの石原はなんとか、
ならんのかねと言うと、だれが説得しても聞きませんよ、よりによってここに赴任させるなんて陸軍大臣はどうかしていま、
すよと言ったのです、
石原は副官に誰れかが馬賊に武器を横流ししているはずだ、なんとかわからんかなと聞くと、副長を警戒していますから、
暫くは横流しはやめるでしょうと言うので、そのうちに引っ掛けてやろうと言ったのです、参謀の武藤が入ってきて副長、
はいつから臆病になったのですか、
この満州帝国を作ったのは副長でしょう、張作霖を爆殺なんてするから張学良、蒋介石、毛沢東が手を握ったのですと言う、
のでソ連を牽制する為に満州国を建国したのだというと、満州国は賄賂が横行しています、とてもソ連を牽制等できません、
ソ連が南下したら、
すぐさま尻尾をまいて逃げるやからですので、関東軍が盾になるしかないのです、なぜ中央の命令を聞かないのだというと、
我々は副長がやった事を真似しているだけです、いまさら角は引っ込められませんと言って部屋を出て行ったので、石原は、
唖然としたのです、
その頃ヨーロッパでは欧州を席捲したヒットラーがユダヤ人の弾圧を強めた為避難民がリトアニアに流入してシベリア鉄道、
経由で日本に行き、それからアメリカに亡命しょうと、リトアニアの日本領事館へおしかけ旅券を発行するように毎日大勢、
が並んだのです、
杉原領事が外務省に許可を申しでると、ドイツ、イタリアとの三国同盟がもうじき結ばれるので旅券は発券しないようにとの、
返答が来たのです、杉原は傍観しているわけにはいかない、まだ結んだわけではないので発券しょうと思い、旅券の発券を、
始めたのです、
早くする必要があったので寝食を忘れて発券し続けたので、大勢がシベリア鉄道にのりソ連に向かったが、ソ連は入国を拒否、
した為シベリアを経由して奉天に沢山の避難民がやって来たのです、関東軍の東条はドイツとの摩擦をおそれて満州国通過を、
拒否した為、
ユダヤ難民は立ち往生したのです、これを聞いた石原が人道的見地から通過させ、大連から日本にいかせアメリカに亡命を許可、
すべきだとねじ込んだのですが、東條は許可できないというので、石原がそれなら本官が独断でやる、文句があるなら陸軍大臣、
に言えばよいと言って、
満州国の国境に行き、軍用列車にのせて大連へピストン輸送したのです、連絡を受けた陸軍大臣が首相に言うと、首相は閣議を、
開き取り扱いを協議すると、大蔵大臣が日ロ戦争の時ユダヤ人に沢山の国債を買ってもらった恩義がある、わが国はユダヤ人を、
差別しないと宣言すべきだというと、
外務大臣がドイツとの関係を考慮すると入国は拒否すべきだというので、大蔵大臣がそんな事すれば世界のユダヤ人から報復、
されるのでよした方が良いと発言し、閣僚がほとんどこの意見に賛成したので、日本国はユダヤ人を差別しないと宣言し、
満州国を通過させて、
日本に入国を許可すると関東軍に通達したので、おおくの者が大連に行ったのです、石原は日本旅行社に日本への船旅を依頼、
し無事に舞鶴に上陸して、神戸に向かいアメリカヘ亡命したのです、これはのちに東條が参謀長であったため彼が許可したと、
なっているが、
石原の独断によるものだったのです、戦後ユダヤ人が感謝して日本に沢山の医薬品を寄贈して何人もの命が助かる事になります、
石原の奮闘もむなしく関東軍は討伐としょうし大陸深く進攻したのです、やがて石原に本部への転出命令がでて、少将に進級し、
て作戦第一部長に就任したのです、
山本が連合艦隊司令長官、新一が第5艦隊司令長官に転出すると、海軍の反対者がいなくなり日本はドイツ、イタリアと3国同盟、
を結んだのです、アメリカが反発し日本へのくず鉄の輸出を禁止したのです新一と山本はなすすべもなく戦争に反対しながら、
開戦の当事者になってしまったのです、
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