第19話


動乱(第二部)19


新一は赴任すると訓練にあけくれたのです、このころには堀越二郎が設計した0式艦上戦闘機と97式艦上爆撃機が配備されて、

0式艦上戦闘機は増床をつければ2000kの航続距離があり両翼には20m機関砲を装備した世界一の戦闘機だったのです、堀越は、

軽量化する為に、


リブのあらゆるところに丸い穴をあけて軽量化したのです、穴が丸いので強度が落ちる事はなく空戦能力も素晴らしい物だ、

ったのです、暫く立って旗艦長門の山本をだずねると、相当厳しい訓練をやっているそうではないか、よく来てくれたこの、

分だと、


戦争はさけられないだろう、そこで6隻の空母でハワイのアメリカ艦隊を、叩こうと思うがと言うので、軍令部が許可しな、

いよ、全滅すれば日本は航空兵力は0になるというと、これしか早期講和はないだろうと言うので、アメリカが講和なんか、

するものか、


ワシントンあたりが爆撃されれば驚いて講和するかもしれんが、ハワイではアメリカの首都から遠く離れているからなと言、

うと、南のフイリピンに行けば戦争は長引いて日本はじり貧になり東京、大阪等が爆撃されて壊滅するだろうと言うので、

それはそうだな、


それしか無いかと頷いたのです、貴様を第1艦隊司令長官にして、機動部隊をまかせたいのだが、南雲も中将、貴様も中将、

で南雲が海兵は上で先任なのでこの人事しかできないのだよと言うので、それは構わんが南雲は大砲屋だろう飛行機の運用、

がわかるのかと聞くと、


参謀長が草加なので大丈夫だろうと言うので、草加か奴はまじめな正論者だからな、いつも正攻法をとるだろう、戦いは、

奇策を用いなければならない事が多いというと、そんな事出来るのは貴様くらいのもんだよと言うので、なにを言うか貴様、

こそハワイ奇襲等と、


とんでもない事を考えるではないかと言って、二人で大笑いしたのです、長門の昼飯でも食っていけと言うのでご馳走に、

なるかと言って士官食堂にいくと当番兵がカレーを出すので、これはいい匂いだいただこうとスプーンで一口食べると、

凄くまろやかなので、


これは何をいれているのだ、随分味がまろやかだがと聞くと、閣下それは秘密ですよと言うので、多分牛乳だろうというと、

目を丸くしています、誰にも言わんよと笑ったのです、作戦は源田と来島にやらせているのかと聞くと、そうだと言って、

源田は使えるよと言うので、


奴は低翼機を採用しょうとしたときに、複葉機が空戦能力が高いと言いおった、自分目で確かめたのか聞いたら、データを、

調べた結果だ言うので、空戦をやらせてみたら圧倒的に低翼機が優れている事がわかったようで、低翼機を搭載すべきと、

前言をひるがえしたよ、


海兵では優秀だったかもしれんが、頭でっかちだから気をつける事だと言うと、中々て厳しいと言うので、貴様は部下に優、

しいからなと笑ったのです、それから南雲だが永野とツウカーの中だそうだ、危険な事をせず艦隊を温存しろと言うはずだ、

南雲はまじめだから聞くだろう、


もう一歩のところで剣を引っ込める、可能性大だと言うと、わかっているそのうち、何処かに転出させるよと言ったのです、

しかしこの山本の部下思いが仇になってしまうのです、馳走になったとお礼を言って瑞鶴にもどったのです、参謀長の山田、

に0戦に乗るとまずいかなと言うと、


まずいに決まっています、閣下は司令官ですよと言うので、そこを何とかというと、まいったな1回きりですよと言うので、

パラシュートを装着するので大丈夫だよと言って飛行服を借りて0戦に乗り込み、分隊長についてこいと言って、5285今か、

ら離陸すると言うと、


横風2ノット付近は快晴ですと言うのでエンジンをふかして滑走するとすぐに離陸したのです、上空を旋回すると分隊長も、

離陸したので、模擬空中戦だどこからでもかかってこいと言うと、閣下いきますよと右にバンクしたのです、しばらくする、

と閣下後ろを取りましたよ、


と言うので宙返りをして45度になった時に失速させると、一緒に宙返りしていた分隊長の視野から忽然と消えたのです、新一、

は失速した機を左旋回すると、分隊長の機体が宙返りを終わり水平になったので、右にシフトさせて後ろにピッタリついて、

一機撃墜だと言うと、


どうやったのですか、視界から消えましたがと言うので、降りたら参謀長に聞いてみろと言って着艦するぞと言う侵入角度に、

入り着艦するとフックが真ん中でかかり停止したので、エンジンを止めると係員が横にずらしたので、分隊長機も着艦したの、

です、


参謀長中々優秀な機体だなと言うと、次はダメですよと笑ったのです、分隊長が視界から消えましたがと言うので、45度にな、

った時失速させて旋回してお前の機体の後ろに着き右シフトして真後ろについたのだよと言うので、なるほど新しい空戦技術、

ですねと言うので、


後ろにつかれたら振り切ろうとせずに宙返りすれば、敵はしめたと思うよ、45度になった時が一番速度が落ちるので銃撃し、

ようとするが視界から消えるわけだ、宙返りに入っているのでそのまま宙返りするしかないが、こちらの方が旋回は大きい、

のでシフトすれば真後につけるわけだよと教えたのです、


山本は今回参謀長になった宇垣に軍令部に真珠湾攻撃の作戦計画書を持っていかせると、総長をはじめ軍令部の部員がこんな、

危険な作戦は認められないと突き返されたのです、しかたない説得にいくかと言って宇垣と新一を連れて海軍省の軍令部に向、

かったのです、


汽車の中で宇垣にこの作戦をよく賛成したなと言うと、今わ司令長官の参謀長です、私は大砲屋ですが言われる事は理解して、

いますよ、今時大砲の打ち合いはないでしょうと笑ったので、しかし軍令部にいたときは今度就役する戦艦大和をたれより、

も推進していたではないのと言うと、


敵前に上陸するのには艦砲射撃は必要です、なによりも大口径の大砲を持っていれば効果はてきめんなので推進したのであって、

艦隊同士の砲撃戦をするためではないのですと、言うのでなるほど中々の言い訳だなと笑うと、いい訳ではありませんよ、必ず、

その時が来ますと言ったのです、


海軍省に着き早速会議に入り、来島が作戦を説明すると軍令部の伊東次長が6000kも離れた場所への航海は敵に発見される事は、

大であり奇襲ではなく強襲になり相当の被害がでるおそれあり、開戦初頭に艦船を失えば今後の作戦は不可能になる、交渉、

が妥結した場合一旦出撃したのを呼び戻すのは不可能だと言って反対したのです、


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