第13話
動乱(第二部)13
翌日横須賀工廠に行くと、技師長が2機試作機が出来ています、1機は地上からの離着陸でもう1機は、フロートが装着してあり、
水上機にしてあります、滑走路に行くと低翼の単発機が駐機してあり、傍に若い男が立っており、技師長が今回の設計をやった、
三菱の堀越技師ですと紹介したのです、
中々良く出来ているではないかと言うと、機体のネジを埋め込み型にすれば、後50kは速度が出せますと言うので、爆弾分250k、
軽くならんもんかなと言うと、強度をたもてませんと言うので、そこを何とか工夫してくれと言って、飛行機に乗りむと係員が、
横にレバーを差し込み、
回転させて、右の前にあるボタンを押すと、今巻いたバネが逆回転しエンジンが回り始動する、仕組みになっていますと言うの、
で、ほう中々の工夫だなと感心すると、後無線電話も装着してあります、前の無線機は電信、電話に切り替えられますので管制、
塔とは無線電話で、
あとは電信で交信できます、電信なら国内は簡単に届きますと言ったのです、スイッチを電話にしてこちら1号試作機今から離陸、
すると言うと、横風3ノット相模湾上空までは視界良好ですと言うので、了解と返事してスロットルを上げて滑走路を疾走して、
200mで浮き上がり、
上昇すると10分で2000mに到達したので、これはアメリカで乗ったグラマン機と同じだ、それでは5000mまで上昇すると上昇して、
エンジンに異常がないか確認し、さらに上昇して6000mに来るとエンジンが少し馬力が落ちたので、この辺が限度だなと下降して、
2000mで水平飛行に戻し、
上昇は問題ない、次は急降下だと言ってエルロンを踏み、エレベータを下げると急速に下降して200mで操縦桿を引くとスレスレ、
で機首が上がり急上昇したのです、急降下の時翼が少し捻じれるかんじがしたのです、次に右、左旋回、急上昇、急下降を繰り、
返して着陸したのです、
技師長に素晴らしい出来ではないか、これならグラマン社の機体より優れているぞ、ただ、急降下の時翼が捻じれる、繰り返し、
ていると翼が割れて分解する可能性があるが、他は問題なしだな、エンジンも6000m位までは大丈夫だ空冷はそんなもんだろう、
と言うと、
水冷にすれば8000mも大丈夫ですが、エンジンが重くなりますので2000馬力以上出す必要があります、軽量化を研究してみます、
と笑ったのです、海岸に行きフロート付きの、2号試作機を試すとフロート分動きは鈍いですが、まず、まずと言うところです、
次はフロート機に250k爆弾を搭載してくれ、
今のところ正式空母はないので、国外は海から離水するしかない、試してみようと言うと、用意はできています20分で搭載でき、
ます、沖に目標の廃棄する500トンの小型船が係留してありますと言うので、中野中尉次は君が操縦してくれ、本官が後ろに乗り、
爆撃しょうと言うと、
承知しましたまかしておいてくださいと敬礼したのです、技師長に翼のネジレの改造が終わるまでは誰ものせてはいけないと言、
うと、風洞実験をして早急に改良しますと言い、この堀越は来月からドイツのユーカーンス社の視察に行かせます、埋め込みの、
ネジを装着しているそうです、
機体を軽くする方法も見つかるかもしれませんと言ったのです、用意ができたので2号試作機に乗り込み水上を滑走して離水し、
目標に向かったのです、まずは試そうと言って侵入角度に入り中野が今ですと言うのでなるほど少し早いなと言って照準器を、
下方修正して、
もう一度と言って旋回して侵入角度に入り、中野が今ですと言うのでレバーを引くヒューンと言って爆弾が投下され目標に向、
かって落ちていき、甲板に突き刺さり船倉で爆発すると、炎が上がり船体が真っ二つに引き裂かれ沈没したのです、離れた船、
で監視していた、
監視員から無線で命中です、すごい威力ですねと言うので、これより帰還すると言う横須賀港に機首を向けて着水して陸上に、
上がると、みんなが手を叩いて大喜びしたのです、新一があの照準器では難しいので機体の下に単眼鏡を取り付け照準をつけ、
るようにすれば確実に当てられると言うと、
技師長がそうですね研究してみますと言い、しかしこれなら大型艦船も3発位あたれば撃沈できますというので、魚雷の搭載も、
検討してくれと頼んだのです、それでは増床を取り付けて、佐世保まで飛行してみようと用意させたのです、中野次も操縦は、
まかせたぞと言うと、
ハイ、800kはあります成功すれば遠洋の攻撃もできますねと喜んだのです、技師長が増床もマンタンになっていますというので、
乗り込み離水して、これより九州の佐世保に向かうというと、知らせでは九州地方は快晴との事ですが名古屋から広島までは、
雲が広がっており、
積乱雲が発生しているとの事です気を付けて飛行してくださいと言うので、了解した後は無線電信で連絡すると言って機首を西、
に向けたのです、飛行は順調で名古屋あたりから雲が広がりましたが3000mまで上昇して雲の上を飛行したので影響はありません、
しかしこれでは、
方角がわからないなというと、前に方位番がありますのでおよそは分かります、時間から言って今わ大阪あたりでしょうと言う、
ので、下降して雲の下に出てみようと言って、雲に入ると、機体はだいぶ揺れますが雲の下にでると、街並みが広がっています、
ドンピシャリですねと中野が喜んでいます、
それでは又上昇して四国山脈を越えて高知上空から九州にはいれば佐世保はすぐだというと、了解ですと言って進路を110に向、
けたのです、雲はなくなり快晴です、高知上空右に進路をとり進んで飛行すると、北九州に到達し無線電話で佐世保基地を呼び、
出すと、
佐世保工廠の長岡です遠いところお疲れ様です、佐世保湾に着水出来るよう船舶の航行は止めてありますというので、了解今、
湾の入り口だこれより着水すると言って下降した着水したのです、岸壁に接岸して陸上に上がると、機体を確認してくれと頼、
み、
佐世保鎮台府の司令官の元にいくと、横須賀からここまで2時間でこれるのか、飛行機は凄いなと言うので、良い宣伝にもなり、
ますと言うと、飛行機は戦艦の大砲の着弾点観測に、使用するしかみんなは思っていないからな、今年の末には空母も出来上、
がると聞く、
運用をしっかり勉強しなくてはと笑ったのです、今日は一席設けてある、飛行機の素晴らしさを皆に教えてくれたというので、
承知して工廠にもどると機体の異常はありません、増床はまだ3分の1燃料はのこっていますが、給油しますかと聞くのでいや、
このままで良い、
往復でどのくらい燃料を食うか知りたいのだよ、まあ、燃料がなくなれば海に着水すればよいよと笑ったのです、そうだ宣伝、
をしょう、250k爆弾はあるか聞くと、ありますというので、明日飛行機に搭載してくれ、簡単に装着出来るというと、了解し、
ましたと答えたのです、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます