第12話
動乱(第二部)12
拿捕した潜水艦をどうするか参謀で協議すると参謀長がイギリスに引き渡したらどうかと言うので、新一が折角ドイツの潜水艦、
が手に入ったのだ、日本にもって帰り、建造の参考にするのですと言うと、どうやって運ぶのだと言うので、海上18ノットと言、
う事だ商船と変わらない、
スエズ運河を通りインド洋に出て日本にもって帰ると言うと、乗務員はと聞くので派遣軍から50名を選び訓練しますと言うと、
司令官がこれからは潜水艦は日本に必要だなんとしても無事に持って帰ろうと言ったのです、日本が拿捕した潜水艦なので、
連合国は何も言わなかったのです、
新一が今回は海が荒れていなかったので上手くいったが、荒れていれば透明度は悪く見つけるのは至難の技だ、また我々が、
飛行機で索敵していると知れば、一枚翼の戦闘機を繰り出してくると思います、時速400kはでて、空戦能力は複葉機は遠く、
およばない、
遭遇すれば確実に撃墜されます、ドイツがきずくまでに、兵員輸送を終わるべきです、イギリスに早く終結するそうに催促、
しましょう、70万の兵員輸送が成功すれば西部戦線はがぜん有利になりますと言うと、参謀長がわかったイギリスを督促し、
ようと言ったのです、
しばらくして兵員が終結したと言う事で、本格的な兵員輸送が始まり、日本艦隊は護衛の為フル稼働したのです、拿捕した、
潜水艦の乗員訓練もイギリス海軍の支援で終わり、46人を載せたU25潜水艦は日本への航海に旅立ったのです、兵員輸送も、
順調に行くと思われたのですが、
オーストリア海軍の潜水艦に日本の駆逐艦が、雷撃を受け大破して多くの乗員が戦死したのです、70万の兵員輸送が終わり、
連合国側は戦いが有利になり大正7年になり連合国の勝利で4年にわたる戦争が終結したのです、それを受け日本艦隊は帰還、
のとについたのです、
連合国との秘密協定により、ドイツが持っていた権益の譲渡を、袁世凱と協議することになり、21ケ条の要求を大隈首相が、
したのです、やむなく袁世凱は受け入れたのですが、中国の国民は猛反発して、全国で反日運動が、激しくなっていったの、
です、
アメリカは裏で中国を支援し、大量の武器を反日組織、馬賊に供与しだしたのです、このため満州派遣軍は各地で馬賊に襲、
われて日本国内では満州、朝鮮派遣軍の増派が行われ、新太郎が危惧したとおりになっていったのです、東郷平八郎が訪ね、
てきて、
閣下の言う通りになって来ました、そのうち馬賊討伐の名目で内陸部に陸軍は侵攻するでしょうと言うのでマスコミも世論、
を煽っている困ったもんだなと答えると、加藤友三郎には言い含めてありますが、海軍の中も上海あたりに艦隊を派遣して、
中国をけん制すべきだと意見が大勢をしめ、
ていますと言うので、そんな事すればアメリカが黙っていないぞ、フイリピンの艦隊を派遣するだろう、偶発事故でも起これ、
ばアメリカは、日本軍の中国全土からの撤退を要求するぞ、陸軍が聞き入れるはずがない、アメリカに石油輸出禁止措置を、
とられれば海軍は、
軍艦も満足に動かせなくなる、そんな事がわからんのかと言って、東郷さんは元帥なので生涯現役だ、暴発しないように頼み、
ますと言うと、年寄りは祭り上げられて、表面では話を聞いているふりをしているやからばかりですからな、特に永野、島田、
あたりは危険分子だ、
と言うので永野は、慎重派のはずだがと言うと、自分の意見は何も言わない奴なのだ、常識はあるが強硬意見に取り込まれる、
おそれがある、優柔不断なので昇進しているのですよと言うので、意見のとりまとめ役としては都合の良い奴ですかと言うと、
まあそうとも言えると笑い、
加藤には踏ん張ってもらいますと言ったのです、第一時世界大戦の犠牲は莫大なもので、これに懲りた列強は戦争防止の為に、
国際連盟をつくり非常時には加盟国で慎重に協議して、紛争解決をしようとしたのです、しかし、アメリカは孤立主義を深め、
これには加わらなかったのです、
大正8年になりロシアに革命が起こりニコライ王朝が崩壊してロシア国内は内戦に突入したのです、日本、イギリス、アメリカ、
はシベリアに出兵することになり関東軍は国境をこえて侵攻したのです、このころ満州駐屯部隊は、関東軍と呼ばれるように、
なっていたのです、
新一は横須賀工廠の技師達を海軍省に集めて、飛行機、潜水艦の開発状況を聞くと、飛行機は今月までに試作機が出来上がる、
事になっているとの事です、担当の山口技師長が設計では時速450k、後続距離1000kで250k爆弾搭載可能です、空戦では爆弾、
は切り離さなくては、
空戦機能は複葉機と同じ、性能ですと言うので、増床タンクをつければ、どのくらい航続距離が、のびるか聞くと、1000kは、
伸びます、往復2000kでしょうただし爆弾は搭載できませんと言うので、そうか後爆弾分機体を軽くする必要があるかと言う、
と、
そうすると強度が保てず空中分解のおそれがありますと言ったのです、なるほど、そこまでできれば良しとしよう、明日でも、
試験飛行しようと言うと、中佐がのるのは危険です、できたばかりで何が起きるかわかりませんと言うので、パラシュートを、
装着するからだ大丈夫だよと笑ったのです、
次に潜水艦だがと聞くと、担当の福田技師長がU25を分解して隅から隅まで調べましたが脅威的な性能です、日本に回航途中で、
性能を試したとの事ですが、海上18ノット海中8ノットで完全充電時には36時間潜水可能だそうです、また150mの深度にも耐、
られるとの事です、
組み立て終わりまして、設計に入っています、設計に3ケ月、試作に6ケ月くらいで、今年中には試作艦が完成すると思われます、
また水中のソナーは集音マイクと、音波によるソナーを搭載しており、海底の敵潜水艦も索敵出来るようになっています、この、
開発も進めていますと報告したのです、
U25にも試乗してみよう、それでは引き続きは開発ほ進めてもらいたい、材料等足りないものがあれば遠慮なく申しでてほしい、
優先して配布できるようにしましょうと、言って閉会したのです、今日は赤坂に料亭が用意してある、骨休めをして又明日から、
頑張ってと言ったのです、
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