第11話


動乱(第二部)11


まず陸軍が山東省の攻撃に向かい、1個師団を上陸させて攻撃したがドイツのコンクリートの要塞と塹壕による防御陣地を見て

日露戦争までの犠牲を顧みない歩兵突撃による肉弾戦ではなく、優秀で強力な火力を有する敵要塞に対してはそれを上回る量、

と質の火砲の破壊力と、


十分な弾薬の補給によって粉砕する近代的な戦術をが必要だとして、大量の装備の上陸や輸送路の確保に慎重を期し山東半島、

上陸から青島砲撃までに2か月もの時間を要したものの、砲撃後1週間で決着がついた戦いは、国民に弱いドイツ軍相手にだら、

だらと時間をかけたという誤った印象を与え、


メディアなどからは神尾の慎重作戦と揶揄された、結果的にこの戦いを短期間で決着に持ち込めたのは、補給路や装備の十分、

な確保により断続的な飽和攻撃を敵に与える事が出来、た事によるものである、その後日本は満洲 、大連、 芝罘間通信線の、

所有、運用権を譲り受けた、


この攻略では飛行機も使われ、空中戦も起こったが大した戦果をえられず、飛行機の重要性は、日本軍では低いものであった、

海軍は南洋諸島の占領第一、第二南遣支隊に属する鞍馬、浅間、筑波、薩摩、矢矧、香取によって南洋諸島のうち赤道以北、

の島々マリアナ諸島、カロリン諸島、マーシャル諸島が占領された、


開戦前に南洋諸島に派遣されていたドイツ東洋艦隊は、日本の大艦隊を見て海戦は不利とみてパガン島付近で補給艦からの、

支援を受けた後に、南アメリカ大陸最南端のホーン岬経由で本国へ帰還するため東太平洋へ向かった、大した犠牲もなく山東、

半島、大連、南西諸島を占領した為、


オーストラリア、ニュージーランドは日本に対する、警戒を強めていくことになる、一方欧州では、近代兵器と塹壕戦により、

戦線は膠着して一進一退の攻防が続き戦いは長期戦になると思われた、その後、1917年にドイツ海軍による通商破壊が活発化、

すると、


イギリスを含む連合国から日本に対して、護衛作戦に参加するよう再三の要請が行われた、1917年1月から3月にかけて日本と、

イギリス、フランス、ロシア政府は、日本がヨーロッパ戦線に参戦することを条件に、山東半島および赤道以北のドイツ領、

南洋諸島における、


ドイツ権益を日本が引き継ぐことを承認する秘密条約を結んだ、これを受けて大日本帝国海軍は、インド洋に第一特務艦隊を、

派遣し、イギリスやフランスのアジアにおける植民地からヨーロッパへ向かう輸送船団の護衛を受け持った、また、1917年、

2月に、巡洋艦明石及び樺型駆逐艦計8隻からなる、


第二特務艦隊をインド洋経由で地中海に派遣した。さらに桃型駆逐艦などを増派し艦隊は合計18隻となった、第二特務艦隊は、

派遣した船舶数こそ他の連合国諸国に比べて小規模であったものの、他の国に比べて高い稼働率を見せて、1917年後半から、

開始した、


アレクサンドリアからマルセイユへ艦船により兵員を輸送する、大輸送作戦、の護衛任務を成功させ、連合国軍の兵員70万人、

を輸送するとともに、ドイツ海軍のUボートの攻撃を受けた連合国の艦船から7000人以上を救出し、連合国側の西部戦線での、

劣勢を覆すことに大きく貢献し、


連合国諸国から高い評価を受けた、一方、合計35回のUボートとの戦闘が発生し、多くの犠牲者も出した、そのような中で駆逐艦、

榊はオーストリア=ハンガリー帝国海軍の潜水艦U27からの攻撃を受け大破し59名が戦死した、榊の修理には8か月を要した、

他の戦闘をあわせて、


地中海において日本軍将兵計78名が戦死しており、戦後、マルタ島のイギリス海軍墓地の一隅に墓碑が建立されている、Uボート、

による無制限潜水艦作戦により、連合国側の輸送船が大きな被害を受けていたインド洋と地中海で連合国側商船787隻、計350回、

の護衛と救助活動を行い、


司令官以下27人はイギリス国王、ジョージ5世から勲章を受けた、また欧州の戦場から遠く造船能力に余裕があったことから、

1917年にはフランスが発注した樺型駆逐艦12隻を急速建造して輸出している、新一は第二特務艦隊の参謀として巡洋艦明石、

に乗船して地中海の護衛任務に着くことになったのです、


ドイツはインド洋には潜水艦は少ししか配備せず、同盟国であるハンガー国などに潜水艦を供与して地中海の無制限通商破壊、

作戦を展開したのです、ドイツの潜水艦Uボートは脅威で連合国側の輸送船は多く被害を受けていたのです、日本艦船も非常、

に危険な任務に着く事になったのです、


新一はフランス製飛行機を水上機に改造して4隻の駆逐艦に搭載して、地中海に着くと、早速哨戒任務に着き一番機には新一、

が乗り込み、あとの3機を扇形に展開して索敵を開始したのです、海は穏やかで見通すことができます、一時間たったところで、

一隻の潜水艦を発見して、


監視すると、イギリスの輸送船団に向かっているようです、艦隊に無線電信で連絡して潜水艦の前に割り込むべく緯度と経度を、

しらせて帰還したのです、夜になったので全速で海域に向かったのです、艦隊の方が圧倒的にスピードが速いので明方前には、

追い付くだろう、


朝一番で船団の周りを索敵することにして、4機に爆雷を2個づつ積み込み合計8個として離水して船団の周りを索敵すると右4時、

方向に潜水艦を発見したので、無線にてまず深度50で2個爆雷を投下するので2番機は深度60、3番機は深度70、4番機は深度80、

に爆雷をセットせよと命令し、


攻撃態勢にはいり爆雷を投下すると潜水艦は驚いて右回頭したので、次々と爆撃すると、どこか損傷したのか潜水艦が浮上した、

ので、機関銃で銃撃すると、艦橋に人があらわれ白旗をかかげたので駆逐艦に位置を知らせて上空から監視したのです、しばら、

くすると、


駆逐艦があらわれ潜水艦に乗り込み乗組員を捕虜にして、潜水艦を曳航して基地に向かったのです、早速の戦果で司令官の須山、

少将が大喜びしたのです、捕虜を尋門することにしてまず艦長に所属を尋ねると、ドイツ第二潜水艦部隊のU25だと答えるので、

何隻が、


地中海にいるのだと聞くと、答えられないと言うので、なぜ浮上したのだと聞くと、潜望鏡で回りを見渡したが船はいなかった、

ので浮上して点検しょうとしたのだ、飛行機から爆雷を投下したとは驚いた、機雷に接触したと思ったのだ、この戦術は誰が、

考えたのだと聞いたのです、


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