第8話
動乱(第二部)8
翌日は二機で離陸し進路を115にセツトして、北に向かい次に910にセットし西に向かうと、砂漠が見えてきて上空を飛ぶとどこ、
までも砂漠がつながっています、1時間半飛行すると石油の採掘場が現れ、その先に煙突が見えて傍に滑走路があるので着陸し、
たのです、
直ぐそばが鉄道の駅になっており丸いタンクをつけた貨車が沢山並んでいます、ジュニアが掘り出した石油をガソリン、軽油、
に精製して貨車に乗せて都会に運ぶのですと言うので、これはすごい量ですねと言うと、ここは有望な油田で後100年は採掘、
できますよ、
ガソリンは引火しゃすいですが軽油は揮発が少ないので、もつぱら船舶ようのジーゼルエンジンと戦車、軍用自動車に使用し、
ます、ガソリンは航空機、自動車に使用されるのですと言うので、日本は石油が取れないので輸入に頼るしかありませんと、
言うと、
それでは産油国とは戦争できませんねと言うので、備蓄しても半年がいいところです、とても戦争は出来ませんと言ったの、
です、製油所に行き案内してもらうと、3人の日本人がいるのでこんなところで何しているのと聞くと名刺を出して、出光、
興産の社員です、
石油精製の技術習得に来ています、これからは日本も石油が沢山必要になりますので、わが社も精製所を作る為に来ている、
のですと言って、あなたはと聞くので海軍大尉だ君たちと同じで飛行機のガソリンの精製の過程を見にきたのだと言うと、
あの飛行機に乗ってきたのですかと聞くので、
ああここまでは1時間半かかったよというと、あの一枚翼の飛行機が操縦できるのですかと驚いていたのです、次に採掘所、
に行くと、沢山のポンブがあり石油をくみ上げていたのです、これを見てとおていアメリカの財力には勝てないなと痛感、
したのです、
昼食をとり一服して飛行機に乗りジュニアの屋敷に向かったのです、しばらくすると蒸気機関車の煙が見えて東に走って、
いますが、そのあとを馬に乗ったものが盛んに銃撃しながら追いかけていたのです、ジュニアにあれはと聞くと、無頼者、
が列車を襲っているのですよ、
脅かしてやりましょうと言うと、下降して横を銃撃すると馬が驚いて立ち上がり、何人かが振り落とされたのです、新一も、
下降して銃撃体制にはいると全員馬を降りてそこに腹這ったのです、横を銃撃するとすぐそばで土煙があがり馬が暴走して、
東の方へ走っていなくなったのです、
これで汽車には追い付けませんよ言うので、上昇して東に向かったのです、帰り着き着陸してジュニアに礼を言うと、いや、
大尉の意見は大変参考になりました、この無線機を2台と図面を進呈しますよと言うので、それは何よりのお土産ですと、
言って、
自動車で大使館まで運んで貰い、大使に事情を説明すると驚いています、さつそく日本へ運ぶ手配をしましょうと言うので、
海軍省にお願しますと頼んだのです、それから1月近く国内の産業を検分して大陸鉄道でサンフランシスコに行き日本への、
帰国の船に乗ったのです、
横浜に付き汽車にて東京駅に降り立ち、海軍省に顔をだして海軍大臣に帰国のあいさつをすると、よく戻った、君が手に入、
れた、飛行機、エンジン、無線電話機は海軍兵器技術部に渡してあるというので、あとで見てきますと言うと、君は中佐に、
進級して、
海軍省兵器局長に就任してくれと言うので、将官の場所ですよと言うと、君をいきなり将官にはできないのでいいのだよ、
課員の中佐より上のものは他に転属にした、君が一番上の上官と言うわけだ、すなわち若返りと言う事だよ、私も来年、
任期で海軍大臣のイスは降りる、
次は加藤友三郎大将の予定だ、ヨーロッパの雲域が怪しくなっている、早く近代兵器を開発して軍備を増強してくれ、中に、
は大鑑巨砲を口にする物が多いが、無視してもいいぞと笑ったのです、海軍省を後にして横須賀の海軍工廠に行くと、所長、
の中田技術中佐が出迎えて、
よく戻られた、今図面を検討して部品を作っているところです、無線電話機は分解して調べています、中々精密なもので、
試作には時間がかかるでしょうと言って、フランスからの飛行機は来月横須賀に届くそうです、試験飛行にはだれが良い、
ですかと聞くので、
私がやろう、教官の人材を10人選んでくれと言うと。わかりましたこちらで選んでおきますと言ったのです、横須賀工廠、
を出て汽車に乗り自宅に戻り親父に帰国のあいさつをすると、まずは銭湯に行こうというので近くの銭湯に行き汗をなが、
すと、
文蔵がビールを出すので親父と乾杯したのです、飛行機とエンジンの図面、無線電話機を手にいれたそうではないか、よく、
やったな、国産もそう遠い事ではないだろうと言うので、何とかこの1、2年で完成させようと思っていますと言うと、
若い人材が必要だなと言うので、
三菱あたりに学卒の飛行機の好きな奴を雇ってもらいますと言うと、優秀な奴ではないのかと聞くので、秀才は机上の空論、
をいいます、実践主義の信念をもったものが良いのです、飛行機好きなら色々研究していいものを作るでしょうと言うと、
なるほど、
頭でっかちはいかんかと笑うので、アメリカであった石原莞爾の話をすると、そんなのが満州軍に赴任すると何をやるか、
わからんな、抑えはいないのかと聞くので東條さんとはそりがあわないらしいですが、この人もいけいけどんどん屋で、
すからねと言うと、
陸軍はチンドンヤの集まりかと笑うので、組織は景気のいいことを言う奴がのさばるのですよと言うと、海軍はどうなのだ、
と聞くので年寄りはすすべからず大鑑巨砲主義ですよ、東郷元帥がバルチック艦隊を撃滅したのがあだになっています、今や、
軍神ですからねと言うと、
人間を神様に祭り上げるとはけしからん、こんど東郷のところに行きお灸をすえてやろう、わしが西郷さんに外国にいかせて、
くれるように頼んだので、西南の役の時は日本にいなかった為命が助かったのだ、周りの茶坊主がおだてているのだろう、
それに乗るとは、
東郷も元帥になって足元が見えなくなったいるのだろう、あの作戦は秋山が立てたのだ、東郷はそれを認めて実行したにすぎ、
ない、良い参謀がいないと司令官は何も出来ないのだよとビールを飲み干したのです、さて帰ろう鈴達がご馳走を作って待っ、
ているだろうと言うので立ち上がったのです、
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