第5話


動乱(第二部)5


アメリカ海軍の大佐が傍に来てここにかけてもよろしいかなと言うので、石原がハルゼー大佐どうぞと言うと、座ったので神崎、大尉ですと紹介するとよろしくと手を出すので握手をすると、あの神崎閣下の息子さんですかと聞くので父をご存じですかと、

尋ねると、


日ロ戦争のときに、日本海海戦の観戦武官として日本におり、神崎閣下と同じ巡洋艦に、のっていたのです、バルチック艦隊が、

二列縦隊で進んできたとき一斉回頭した時にはおどろいて、閣下に敵に横腹をみせるのは危険ではと尋ねたら、敵は前列の大砲、

2門しか使えない、


こちらは右舷の大砲がすべて使える、また敵は黒色火薬なので一回射撃したら煙がなくなるまで次の照準はつけられない、遠く、

から航海してきたので訓練もあまりやってないので、わが軍が圧倒的に有利なんですよと、まあ見ていてくださいと言って笑っ、

ていたのですよ、


砲撃が始まるとロシアの砲弾はなかなか当たらないのに、日本軍の砲撃は正確で次々とロシアの艦船に命中し二時間でロシア、

の艦船は壊滅してしまったのです、愕きましたよ、日本の火薬は、改良してありあまり煙がでないので、連射できたのも驚き、

ました、


あれから随分進化しているのでしょう、できれば日本海軍とは戦いたくないですな、とグラスを上げたのです、新一が今後は、

艦隊同士の砲撃戦はなくなるでしょうと言うと、ほう、どうしてですかと聞くので、魚雷と飛行機の発達で潜水艦、飛行機に、

よる攻撃となります、


飛行機は時速400kは出せるそうです、それに魚雷を搭載して雷撃による攻撃をすれば、遠くから攻撃可能ですと言うと、日本、

の飛行機はそんなに進化しているのですかと聞くので、いやドイツはそうなっているそうです、わが国もそれを手本にする事、

が必要なのですが、


幹部に理解してもらうのが難しいですねと言うと、実はわたしもそう思っているのです、飛行機を船から離発着できるように、

すれば、世界は狭くなります、さすがは神崎閣下の息子さんだ、アメリカの飛行機も、よく見て行ってくださいと言うので、

問題は内燃機です、


アメリカの内燃機を見たいのですがと言うと、それはグラマンの内燃機が良いですよ、2000馬力も可能だという事ですが、

これを搭載するのには機体も大きくなり、空戦能力が落ちるのをどうするかですねと言ったのです、明日海軍省に来なさい、

紹介状を書いて上げましょうと言って席を立ったのです、


石原が凄い初めてあって紹介状をかくとはと驚くので、トーマスとのやり取りを見ていたのですよ、彼はアメリカのカーボ、

ーイのような性格なのでしょう、日本のサムライに敬意を表したという訳ですかねと笑ったのです、それではアメリカ陸軍、

のマッカーサー大佐を紹介しますと言うので、


右のテーブルに行き大佐この席はよろしいですかと言うと、おう、石原大尉いいよと言うので、日本海軍の神崎大尉です、

と紹介すると、立ち上がり日本のサムライだなと手を出すので握手をして座りグラスを傾けたのです、先ほどトーマスが、

簡単に捻られたようだね、


酒癖の悪い奴で申し訳ないと言うので、黄色人種は嫌いなんでしょうと言うと、なんと言っても人種差別の国だからね、

しかし大多数のアメリカ人は日本人の勤勉さには驚いているのだよ、短期間で世界の3大海軍国になるとは、しかも軍艦、

大砲もすべて国産しているとはと言うので、


すべて外国の物まねですよと言うと、物まねからはじめてそれより優れた物を作っているではないかと言うので、大佐は、

人を褒めるのが上手ですねと言うと、なんと言っても芝居好きだからね、アイクなんかは私に教わったのは芝居だけだと、

言っているよと、


傍に座っていたアイゼンハワーに言うと、大佐そんな事は言っていませんよと答えたので、新一がお二人は犬猿の中で、

すかと笑うと、どういう意味とマッカーサーが聞くので、一般的に性格の違う人間同士は仲がわるいという意味ですよ、

と言うと、


なるほどアイクは何事にも慎重でわしは無謀な事が好きだからなと笑って、神崎大尉は歯に衣をきせない人物だねと言う、

ので日本のことわざをよくご存じですねと言うと、そのうちアジアに赴任する事になるだろうから、勉強しているのだ、

よと言ったのです、


ほう、スペインからフイリピンを取り上げでアメリカの植民地にしたのでそこに赴任するわけですねと笑うと、そのとおり、

だよ南米でスペインの植民地はほとんど親米国家を作り独立させた残念ながらスペイン艦隊はアメリカ艦隊には勝てないよ、

と笑うので、


マニラ湾のアメリカ艦隊は潜水艦により雷撃すれば撃沈可能ですよと言うと、なるほど潜水艦かと言うので、なるべく仲良、

くしましょうとグラスを上げて、それでは失礼しましたと席を立ち元の席に戻ったのです、石原がマッカーサーにあんなに、

はっきり物を言った人はいないでしょう、


いつ怒るかとヒヤ、ヒヤしましたよと言うので、なかなか頭のいい奴ですね、石原さんの最大の敵になると、思いますよと、

言うと、アメリカと事をかまえる事なんか、しませんよと笑ったのです、しかしあなたの上官をそうは思っていないでしょう、

と言うと、東條かあいつは周りの茶坊主に担がれて悦にはいっているからな、


たいした戦略もないくせに若い奴らをあおっている、困ったもんです、アメリカがフイリピンをおさえているので南方に進出、

すれば補給線を立たれて日本軍は自滅する、ロシアの脅威を除くために満州に駐屯しているのです、戦線は拡大してはいけな、

いのですよと言ったのです、


中国の事は中国にまかせて満州から撤退したらどうですかと言うと、そんな事すればロシアがまた南下して朝鮮まで、

進出してきますよと言うので、ロシアは国内で暴動がおきています、そのうちニコライ王朝は崩壊しますので、南下、

する余裕なんてないと思うのですがと言うと、


いや、中国があてにならないのなら満州を独立させてロシアの盾にするべきですと言うので、そんな事すれば中国、

の民が反日となり、あの広い中国です陸軍は点と線を押さえる事しかできなく、ずるずると戦線拡大につながり、

泥沼にはまりますよした方が良いと言ったのです、





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