第18話
孤児院の建て替えは迅速に開始された。
とは言え、リスティアの使う魔法のように一瞬で完成――と行くはずもなく、建て替えが完了するまでのあいだ、リスティア達は旧孤児院で生活していた。
――そんなある日。リスティアはマリアから相談を受けた。
「怪しい男が、ときどきうろちょろしてる?」
「ええ、どうも孤児院の様子をうかがったり、あれこれ聞いて回ったりしてるみたいなの。私、子供達のことが心配で……」
マリアによると、ここ数日で、何度かその男を見かけているらしい。
普通に考えれば、貧乏孤児院の羽振りが急に良くなったので様子を見に来た――と言ったところだが、リスティアは『妹や弟候補を探しに来たのかな?』と、ずれたことを考える。
「大丈夫、子供達は絶対に渡さないよ!」
あたしがお姉ちゃんって呼んでもらうんだから、あとから来た人になんて渡さないんだからね! との想いを込めて叫ぶ。もちろん、子供達が望むのなら話は別だけど、そうじゃなければ、リスティアは子供達を他の誰にも渡すつもりはなかった。
それを聞いたマリアは「リスティア院長なら、そう言ってくれると思ったわ」と微笑む。
会話のキャッチボールが成り立っているようで成り立っていない。けれど、あちこちに跳ね返った結果、手には収まっているのでお互いに気付かない。
そんなわけで――
「今日はみんなにプレゼントがあるよ~」
昼食の後、リスティアは子供達に向かって笑顔を振りまいた。
そうしてテーブルの上に広げるのは人数分の装身具。葉っぱに三つの木の実が連なったような、男の子でも使えるようなデザインのブローチだ。
「うわぁ、キラキラしてて綺麗……」
「なんだこれ、すげぇ」
子供達がブローチと同じくらい、目をキラキラと輝かせている。
「みんなへのプレゼント、あたしが作ったブローチだよ」
「えっ、これ、院長先生が作ったの!? すっごーい――って、私達にくれるの!?」
「うん、そうだよぉ~」
なお、『この子達は、あたしが妹や弟にしようとしてるんだからね。後から来た人にはつけいる隙なんてないんだからね!』という主張が目的である。
これで、不審な男への対策はバッチリだね! なんて思いながら、リスティアは子供達が、自分の衣服にブローチを装着するのをニコニコと見守る。
けれど、マリアが呆れ眼を自分へと向けていることに気がつき、そちらへと視線を向けた。
「……えっと、どうしたの?」
「どうしたのと言うか、突っ込みたいことがありすぎてなんと言えば良いのか」
「マリアのお話なら、あたしはちゃんと聞くよ?」
「なら言わせてもらうけど、こんな高価そうな物を身に付けてたら、狙ってくださいと言ってるようなものじゃない」
その話を聞いたリスティアはなるほどと思った。子供達はただでさえ可愛いのだから、ブローチで魅力が増したら、もっと妹や弟にしたくなるに決まっている。
なかには、我慢できなくなって子供をお持ち帰りしようとする人も現れるかもしれない。
だけど――
「心配はいらないよ」
「どういうこと?」
マリアが首をひねる。その問いにリスティアが答えるより早く、子供達が騒ぎ始めた。
「あ、あれ? 手にあった怪我が消えていくよ?」
「私、なんだか目が凄く見えるように。いままで、遠くはぼやけてたのに!」
「お腹痛いのが治った!」
「すっごい、身体が軽くなったよ!」
「わぁ、力が強くなったみたい!」
子供達がはしゃぎ回る。それを見たマリアが、「今度はなにをしたのよ?」と、リスティアに呆れ顔を向けてきた。
「作ったブローチに、エンチャントを施しただけだよ。身体能力の強化と、怪我の再生。それに状態異常の無効化を施してあるから、変な人に襲われても大丈夫だよ!」
リスティアの、ちょっぴり本気のエンチャント品である。
少し前のリスティアなら、あたしは普通の女の子だから――と、自重していたはずなのだけど、子供達は凄い凄いと喜んでくれるので、最近は自重がなくなっている。
いわく『あたしはちょっと凄いエンチャントが出来る、普通の女の子だよ』だそうだ。
それはともかく、ここ数日で突っ込んだら負けと悟ったマリアは「みんなの安全が確保できてるなら良いわよ」と、自分のブローチを服に。
「あ、ホントに身体が軽くなった気がするわ。これは便利ね」
リスティアの非常識っぷりに順応しつつあった。
なお、他の子供達は、孤児院という閉鎖された空間で育ったので、リスティアが凄いとは思っても、ありえないような存在であるとは思っていない。
最初はリスティアを警戒しまくっていたアレンすらも、最近はすっかり懐柔されて「なんだこれすげーっ!」とはしゃいでいる。ちょろい――と言いたいところだが、リスティアによる恩恵が凄すぎて、疑うのもバカらしくなったと言うのが、実際のところのようだ。
こうして、リスティアがいることが普通の――よそから見たらとても普通とは言えない領域が、街の片隅に形成されつつあった。
そんなある日、グラートがリスティアを訪ねてきた。
「こんにちは、リスティア様。本日はオークションでの売り上げのことでうかがいました」
「こんにちは、グラートさん。良かったら上がってください」
リスティアはグラートを、旧孤児院の応接間に招き入れた。
「はあ……色々と噂は聞いていましたが、素晴らしい部屋ですね」
部屋を見回したグラートが感心したような口調で言い放つ。
取り敢えずと言ったレベルで、自分の部屋と同程度に体裁を取り繕っただけの部屋なのに、グラートさんはお世辞が露骨だなぁと、リスティアは苦笑いを浮かべた。
「やっつけなので、そんな風に評価して頂くと恥ずかしいです」
「ははは……やっつけですか。リスティア様は本気で思っているのでしょうね」
「……ふえ?」
「いえ、こちらの話です。それではまず最初に、鑑定の水晶をお返しいたしますね」
グラートが、リスティアの作った鑑定の水晶を返品しようとする。けれど、リスティアはその水晶――と言っても、例によって材質はダイヤなのだが――の受け取りを拒否した。
「それはグラートさんにあげたものですから」
「――なっ、本気で言ってるんですか!? アーティファクトも真っ青な鑑定の水晶ですよ!?」
「やだなぁ。あたしが片手間に作ったの、グラートさんも見てたじゃないですか。アーティファクトなんて大げさな代物じゃない、普通のエンチャント品ですよぅ」
「どこから突っ込んで良いのやら……でも、本気で言っているんでしょうね」
「もちろん、本気ですよ。だから、遠慮せずにもらってください」
グラートの鑑定の水晶が砕けたのは、リスティアが作ったブローチが原因。
別に、自分に責任があると重く受け止めているわけではないけれど、代わりの物を簡単に用意できるのだから、上げるくらいかまわないだろう――という考えである。
「……はあ、最近はなんだか、金銭感覚とか一般常識が崩れそうですよ。私の知っている普通は、どこへ行ってしまったんでしょうね……」
なんだかよく分からないけど、グラートは疲れているようだ。
妹の対象にならない相手にあまり興味はないリスティアだけど、お世話になっている相手を気遣うくらいの優しさは持ち合わせている。
「良かったら、体調を整えるエンチャント品もプレゼントしましょうか?」
「本気で止めてくださいっ、私の普通が帰って来れなくなりますからっ!」
なぜか、涙目で懇願されてしまった。
「ええっと……必要ないというのなら、止めておきますけど。でも、鑑定の水晶はもらってくださいね。じゃないと、あたしも責任を感じちゃいますから」
「……分かりました。ありがたく頂戴いたします。その代わり、今回のオークションでかかった費用や手数料は、全てうちで負担いたしましょう。もちろん、建築費用もね」
「……良いんですか?」
「良いもなにも、こっちが思いっきり得をしていますからね。気にしないでください。と言うか、こちらが気にしてしまうのでお願いします」
「……それじゃ、ありがとうございます」
リスティアは感謝の気持ちを込めて微笑んだ。
「お礼を言うのはこっちなんですけどね。えっと……それで、オークションでの落札金額ですが、大金貨で1800枚となります」
「そうですか、ありがとうございます」
大金貨1800枚は、金貨に換算すると18,000枚分。
一般人であれば――いや、たとえ貴族だったとしても、目を見開くような金額なのだが、まったく金銭感覚のないリスティアは淡々としている。
なお、その様子を確認していたグラートが「やはり驚きませんか」などと呟いたのだが、リスティアはまったくもって気付かない。
「問題なければ、運び込ませて頂きますが……よろしいですか?」
「……かまいませんけど?」
どうしてわざわざ聞くのかと首を傾げた。
「いえ、普通であれば、孤児院に大金を置くのは危険なので」
「あぁ、なるほど。あたしが管理するので大丈夫です」
リスティアのアイテムボックスより安全な場所は存在しない。という訳で、大金貨はリスティアが受け取った。
「それと……お伝えしたいことがあります」
これからが本番だとばかりに、グラートが表情を引き締めた。
「……伝えたいこと、ですか?」
「ブローチですが、予想どおり、世間を揺るがすほどの話題となりました。オークションの落札金額も、参加者の中で一番手持ちの金額が多かった者が落札したという形です」
普通のオークションであれば、商品の価値を考えて、いくらまでなら出すかという考えの基に入札をする。もちろん、ヒートアップして予定より高い金額を出すと言うこともあるけれど、むやみやたらに手持ちのお金を全て出す、なんてことにはならない。
けれど、リスティアのブローチは違った。
ブローチが紹介された瞬間、会場は騒然となった。そして参加者が次々に入札していき、やがて入札額が所持金を上回った者から脱落。
最終的には、資金を一番多く所持していたものが落札という結果に終わった。
なので、落札できなかった参加者達からは、事前に告知があれば家を抵当に入れてでも資金を用意したのにと嘆く声が多く上がった。
つまりは、事前に告知しておけば、落札金額は更に上がったということ。
本来であれば、事前に告知するべきだったと嘆くところだ。
ただ、リスティアは高く売ることにこだわっていなかったし、大々的に宣伝して大きな組織に狙われたら、グラート商会では守り切れない可能性がある――などの判断があった。
だから、リスティアは納得済みの話ではあるのだけど――
「実は、落札できなかった者達が、出品者が誰か探りを入れてきています」
アーティファクト級のエンチャント品をサクッと売り抜けたことから、様々な憶測が飛び交った。その結果、他にもまだ売るのであれば、自分と商談を――などといった思惑で動いている者達がいるそうだ。
「もちろん、依頼主を護るのも契約のうち。全力でリスティア様のことは隠し通そうとしたのですが、貴族達が本気になりまして」
「……隠しきれなかったってことですか?」
リスティアの問いかけに、グラートは「今のところ、バレた兆候はありませんが……」と前置きを一つ。自分がこの街に支店を持ち、ちょくちょく立ち寄っていることはもちろん、その支店が孤児院の建て直しの仲介をしたことも、隠し通すのは難しいと続けた。
そして、そんな孤児院の院長は、つい最近代替わりしている。それらをつなぎ合わすことの出来る人物ならば、リスティアが出品者だと知ることも不可能ではないと言う話。
「申し訳ありません。その辺りも考えておくべきでした」
グラートが非を認めて頭を下げる。リスティアはすぐさま、頭を上げてくださいと言った。
「気にしないでください。あたしが自分でなんとかしようとしていたら、絶対にもっと面倒なことになっていましたから。あたしは感謝しています」
「……ありがとうございます。そう言って頂けると、多少は救われると言うものです。本当は、こちらから警備を出したいのですが――」
「必要ないですよ」
「……そうですね。警備などつけたら、自分からオークションの出品者をばらすようなものですからな。分かりました。なにか困ったことがあれば、すぐに相談してください」
「ありがとうございます、そのときはそうさせて頂きますね」
そして更に数週間。新しい孤児院等の建築は順調に進んでいた。そんなある日の昼下がり。リスティアはいつものように、大工のみなさんに飲み物を差し入れをした。
「嬢ちゃん、いつもすまねぇな」
「いえ、あたしこそ、みなさんには感謝してます」
感謝の気持ちを持って笑顔で答える。そんなリスティアは、涼しげなワンピース姿で、漆黒の髪は無造作に後ろで束ねている。
明らかに育ちが良さそうなのに、ラフな姿でみんなと気さくにおしゃべりをする。リスティアはいまや、大工からも大人気となっていた。
俺、この建築が終わったら告白するんだ――などと、言う者が出る始末。もちろん、ウッドが睨みを利かせているので、リスティアは今のところ気がついていないが。
「ところで嬢ちゃん、一つ気になっていたんだが……聞いても良いか?」
「もちろんかまいませんけど、なんですか?」
リスティアはこてりと首を傾げた。
「孤児院の建て直しと、風呂は……まあ分かるんだが、正面に建てる建物はなにに使うつもりなんだ? 食堂っぽいが……それにしてはデカすぎやしないか?」
「あぁ、そこはお店を作るつもりです」
「……お店?」
「はい。軽食を中心とした、大衆食堂をするつもりです」
「こんな立地じゃ、採算が取れないんじゃないか?」
「そこは気にしません。子供達に働いてもらうのが目的なので」
採算は気にせず働いて貰うとリスティアが言ったことで、ウッド達は目を見開いた。
「そう、か……子供のうちに働かせて、手に職をつけさせようって言うのか。嬢ちゃんは本当に、子供達のことを考えているんだな」
普通は、幼い子供――それも孤児を働かせてくれるような店はない。けれど、リスティアの作ったお店であればその心配はない。
今のうちに経験を積ませ、将来お店で働けるようにするつもりなのだとウッドは感心した。
なお、リスティアには他に思惑があるのだが――まあそれは別のお話。子供達のことを考えているというのは事実なので、微笑んで受け流した。
「リスティアちゃん、リスティアちゃん」
大工の一人、メンバーの中では比較的若いお兄さんが、リスティアに話しかけてくる。
「はい、なんでしょう?」
「その食堂は、俺達平民でも食べに来られるのか?」
「ええ、もちろんですよ」
「「「おおおおおおっ!」」」
なにやら大工達から歓声が上がる。若い大工ばかりではないのだが、リスティアはおじさんからも人気だった。「俺にもこんな娘がいたらな」なんて声も聞こえてくる。
「俺、店がオープンしたら食べに来るからな!」
「俺も来るぜ!」
「えへへ、みなさんのお越しをお待ちしてますね」
リスティアが可愛らしく微笑む。その瞬間、若い大工達の思いは一つになった。食堂がオープンしたら毎日通って、リスティアちゃんと仲良くなろう――と。
まあ、リスティアは知り得ないことなのだが。
「よし、そういうことなら迅速に建築を再開するぞ!」
「「「おうっ!」」」
リスティアが持っていたトレイに、大工達が飲み終わったコップを返却。やる気に満ちた顔で、建築現場へと戻っていった。
「すまねぇな、うちの若い者が」
最後に、ウッドがお茶をトレイに返却。苦笑いを浮かべる。
それは、リスティアに対してアピールしている男達の暑苦しさに対する謝罪なのだが、まったくもって気付いていないリスティアは小首をかしげた。
そうして、トレイに乗っているコップを魔法で洗浄してアイテムボックスの中へ。
「ところで、あたしに手伝えることはありませんか?」
「いや、気持ちだけ受け取っておくよ。これは俺達の仕事だからな」
「そうですか? なにかあれば遠慮なく言ってくださいね。あたしとしても完成が早くなるのは歓迎ですから」
「ふむ……なら、一つ頼みがある。嬢ちゃんの出してくれた建材だが、かなり重くてな。二階部分に上げるのが大変なんだ。もし好きな場所に移動できるなら……」
「あぁ、なるほど。そういうことであれば、使いやすい場所に並べ直しますね」
言うが早いか、リスティアは建築中の孤児院の真横に、基礎工事でアイテムボックスに入れていた土を積み上げて硬め、二階部分へ続く坂道を作り上げた。
「おいおい、今度はなにをやったんだ?」
「もちろん、手品ですよ?」
「……そうか、手品なら仕方ないな」
なにやら悟りの境地に至ったウッドは、すんなりとその超常現象を受け入れた。
そしてそんなウッド達をよそに、建築の設計図が頭に入っているリスティアは、建材を片手でひょいっと持って、軽い足取りで二階部分へと続く坂を上っていく。
◇◇◇
リスティアが軽い足取りで建材を運ぶ。
通りすがりがその光景を見ても、リスティアが重い物を持っているとは思わないだろう。けれど、ウッド達は、その建材が百キロを超えることを知っていた。
その結果、「やっぱり嬢ちゃんはただ者じゃねぇ」という認識が共有されたのだが――
「あれ~、院長先生、なにしてるの~?」
子供達が数名、建材を運んでいたリスティアのもとに駆け寄った。
「孤児院を建て直すのに必要な建材を二階部分の側に運んでるんだよ」
「じゃあ、俺も運ぶ!」
「私、私も!」
リスティアにまとわりつく。そんな子供達を見たウッド達が最初に思ったのは、建築現場に子供が近づくのは危ないと言うこと。
子供達を退散させようと、慌ててリスティアのもとへと駆け寄るが――
「なら、みんなも運んでみる?」
リスティアの発言に、ウッドは目を剥いた。
「おいおい、なにを考えてるんだ嬢ちゃん。いくらなんでもそれは――」
ウッドは最後まで言うことが出来なかった。リスティアが百キロオーバーの建材をひょいっと手渡し、イヌミミの女の子が「よいしょ」と受け止めたからだ。
「「「――――は?」」」
同じことを考えて、子供達のもとに向かっていた大工達が一斉に間の抜けた声を漏らす。
「ゆっくり、丁寧に運ぶんだよ。絶対に他の人に迷惑かけちゃダメだからね?」
「うん、分かった~」
幼女に分類されるであろうイヌミミ族の女の子が、百キロ以上ある建材を二階部分へと運んでいく。その足取りはゆっくりだが、丁寧に歩いているだけで、大変そうには見えない。
「な、なんだ、どうなってやがる?」
「イ、イヌミミ族だからじゃないか?」
「たしかに獣人は、人間より力が強いと聞くが……幼女だぞ?」
混乱するウッド達の視線の先、リスティアが今度は人間の男の子に、同じように建材を手渡した。そしてやはり、男の子は苦もなく建材を運んでいく。
そんな子供達の胸元にはブローチが輝いているのだが――さすがにそこまでは気付かない。
とにかく、その光景を目の当たりに、ウッド達は確信した。普通じゃないのは嬢ちゃんだけじゃなく、この孤児院そのものだ――と。
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