第9話 不毛な日々
その日、僕等三人が別れた後から、僕は戦う事となる。
そう、僕は『学ちゃんねる』への嫌がらせ……荒らし生活が幕を開けるのであった。
朝起きて最初にすることは、学ちゃんねるに上がっている動画に低評価を押すことで、一日が始まる。
朝食を取りながら、劣悪なコメント文を考え、トイレでそれを書き込む。
他の奴が、どうしてこんな心ないコメントを書き込むのかと、訊いてくるが無視をし、学校へ。授業が終わればすぐに家に帰り、PCの電源を入れ、小野崎がライブ配信するのを今か今かと待ち、ライブが始まれば、僕の高速タイピングが火を吹くという。そして、そんな粘着な陰湿とした嫌がらせを続けていれば、『学ちゃんねる』の更新頻度は徐々に減っていった。
しめしめ。と、僕は一人暗い部屋の中でほくそ笑んでいた。
そんな生活を2ヶ月ほど送っていたが、でも、そんな不毛な日々を送っている場合ではなかった……。
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