ex思い出の記憶ーー


「これでは、きりがない」

仁は、そういって息を吐く


いくら、指笛で「式鬼」を操ろうと、いたるところから出るか怪異には太刀打ちできない


ーーやっぱり、ここは「異界」なのだ、ということを実感する


「うわぁぼくちゃん、ピンチ」


「ああ~もう危ないなぁ~下がっててよぉ~~」


紫髪は紫髪で、「結界」を作ってはいるがーー、長くはもたないだろう


というかもつことはもつのだろうが――じり貧だ、いずれ「結界」を解除して

出なければ、飢え死にする

いや、結界自体が、紫髪の気合でできているから、寝たり気絶したりすれば解けるのか


どちらにしろ、状況はあまり良くなかった



ーー緑が、持っているのは「拳銃」だそれも、「異界」のものに対応するためだけの「銃」



ヘッドショットしても怪異はわいてくる

腐った死体やら、明らかに水に溺れたと思われる遺体、

ドロドロに溶けた遺体


半分焼けた遺体


「どうなってるんですか、したいまみれですが」

「しらないけど」

「しらねえけど、いったん引くしかねぇ、、、おわっ」


出口の方角が防がれた、、、そして、ある方角にだけ道ができる

(これは罠だーー)


おそらく、道の先に、何かがあるのだろう、そのままつられていくと大変なことになる


「どうする、」

「どうする」


拳銃の弾を、装填するーー撃つ、撃つ、撃つ


「散ろう、散らばろうーーそうだな、全員、さっき凍死しかけた場所ってのはどうだ」


「「了解」」


全員一斉に、それぞれの方角に走る


そんな中、匍匐前進で、潜り抜け、かわぶきやねの道をすり抜ける栗崎


(死ねない、、、きっちゃん、、、、勇気、、、会いたい、、、会いたいよ)


ーーこれが家だったらな、と思う


これが、家に帰ってるんならいいのに、このまま家に帰れるのならいいのに


勇気の正直いいとは言えない、「お財布事情も」


末𠮷の、よく、人の頬で遊ぶくせも

、、、いとおしい


「、、、、帰りたい、、、、帰りたい、、、助けて勇気、、、助けて」



仁は、どうかというと仁は、典型的な一匹狼いや、独身貴族として生きてきた


ーーゆえにあまり、家庭の事情など知ったことではないのだが


(、、、死ぬわけにはいきませんよ、私は、まだ、ひいきしてるインスタグラマーのおすすめ料理店にいってませんからねぇ)


ーー趣味は食べ歩きである


和洋中なんでもあり、おいしければいいのだー大食い且つ大食い


生きるだいご味は「食」


3度の飯より3度の飯が大好きという性格をしていて、彼の人生は食べるためにあると豪語するくらいである

(死ねるわけないでしょう、、、、まだ、見ぬお料理を残して)

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「人形遣いの踊りーーマリオネットダンス」編、人形の國 暇の三 @13222uygu

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