車の中


会長はしゃべる、っていうか肉の塊がすごく重そうだ


「僕はーー度胸づけかな、あとは楽ができるから🌟」

あっぱれと書かれたセンスで、顏を仰ぐ


「あたしは、家業を継ぎたいから、力つけとかないとな~って」


紫髪家は、「家業」を継ぐまで、女装する伝統がある

ーーそちらの方が「力」を使いこなしやすいんだそうだ


「こっちのほうが、楽そうだな~って思ったのもあるよでも、

強くなれそうだからってのもある、男の子だしね~~」

今、車を運転してる仁さんはどうなのかというと


「--別に、大した理由じゃありませんよ、私の場合――祖母の出身地だった

それだけです」


「そっか」


ーーどうしてみんな、出身地が、南九州じゃないのに、ここを選んだのかわかんなかったけど、、、そういうことだったのか


(あれ?栗崎さんは)奏功してるうちに、車を止める、「農道」の最後まで来る


「こっから先は、徒歩ですねーーみんな、準備はできましたか」


「できたぜ」


例によって、栗崎が、大半の荷物を担ぐことになる

「ではいきますよ」


ーーそれで、納得するところがいかにも子の面子だ

っていうか、残りの4人のうち3人は男子だろ、かつげよ


林の中に入っていくと不思議だった、周りは太い、上に高すぎる木


その中を歩いていくと、時間感覚が消えていくのだ


ーー決して不快というわけじゃなかったけど

「来た」


一見何も見えないが、膜があるーーこの膜を通り過ぎてしまえば、

調査が終わるまで、帰っては来られなくなる

それが、理屈じゃなく感覚でわかる


「行こうよ」

一歩踏み込んだのは、緑である

「行くか、」「うん、行こう」


ーーざわっとする感覚があって、そこから先は、、、、冷たいと感じた

寒い、と



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る