第一話、高校生の娘


ーー別に、姉がいないなんて言ってない


「緑~、これ、洗濯機ん中に入れといて~」


義理の娘であり、年という意味でも、養子の経験という意味でも、

高校生の姉には負けるものがあるのだが


それは目をつぶろう


だってこの人――だめだめだから


「はぁ、、、、」

今日は、緑の「入学式」だーー中学生の


クラスの女子たちは騒いでいる、大方放課後何をするか、だろう

それと、新しい学校のイケメンでも期待してるのだろうか


ーーでも、緑には関係ない、あれから緑は、「父の汚名」をそそぎ、失った名誉を取り戻すため呪術師の勉強をしている


「ねぇ、緑ーー恋のおまじない知ってる」

「---知らない」

どうでもいい、ってか人の心を思い通りにするのは、普通に黒魔術だ


片思いかどうか調べるとか、恋が切れてなかったら、復縁するとかそういうのはあるが、この瞳をした人が考えてることなんて一つ


ーー私好みのイケメンを落とす方法を教えて、だ


「ねぇ、本当に知らないの、ねぇ」

はぁ、とため息をつく――しつこい、

(大体、私あなたのこと知りませんけど、なれなれしくしないでくれます)


ーー学校に、呪術師がいるという、アニメじみたことはなく


学校自体はまぁ普通というか、期待していたほどでもなくというか

それでも落胆するほどでもなくというか――当たり前の日常になりそうだ


「--ただいま」「おかえり」


日本政府、対呪術機関「w」その「南九州支部」


なんたって、県庁都市ではなく、地方の地方の都市にあるのか、真相は誰も知らない



ーー蔵書部と書かれた、ところが仕事場所だ

「ありとあらゆる」日本の呪術の伝承や、道具それらすべてが雑多に混ざった

ごった煮のような部署


「それで、仕事はどうする、出来るのか」「---愚門、出来て見せる」


そんな部署に時たま紛れ込んでくる依頼を何とかするのが、仕事の一つでもあり

彼女の役目でもある


だが、まずは

「これ、整理しましょう」

また増えた、道具に書類を見渡しつついった

「だな」

そう回りもつぶやいた

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