なんかおかしい恋愛小説
私は出席番号4番、
相手は出席番号5番、
いや本当にカッコいいの。1回心臓出てきちゃったくらいなのよ☆
後ろの席の彼。あぁ~!緊張するぅ~!
……Oh、何ということだ。消しゴムを落としてしまった……。そして普通太君の足元にー☆やばいやばいまた心臓が出てくる!普通太君の近くに行くのも大変なんだからね☆
というわけで私は超能力で間違った所を消した。
「はぁー疲れたわ!」
「どぎゃんしたと?」
お、私の友……出席番号6番、
「友花ちゃま!友花ちゃまは雪だるまなの?」
「多分そう部分的にそうよ、あきねいたー☆」
何だコイツ!わがんねぇ!
「くるくるぴたっ!」
あ、出席番号7番、
「雷ちゃん!何かこの人に友花ってもしかして環境汚染の最大の原因なのかって訊かれたんだー。」
「友花ちゃんすごいね!でもね、こういう時はこう答えるといいよ。『私は普通太君が好きなんだ!』」
ちょっと待って?え?何?モニタリング?
「僕を呼んだ?」
きゃあ!普通太君!
「あー普通太くぅん!ごめんねー本音出ちゃったー☆」
雷の野郎……!
「黙れぇ!」
「え……?」
「大体お前はさぁ!馴れ馴れしすぎんだよ!これ以上近づくな汚らしい!僕お前になんか興味ねーから!この小説は僕と普通子ちゃんが結ばれなかったらバッドエンドなんだよ!ほんでもしバッドエンドだったら!後味悪い小説って評判になって!作者が発狂して!目玉焼きが出来上がるんだよ!」
普通太君が喝を入れた。雷は泣きながらその場でラジオ体操をした。なんかイミフな部分もあったけど、普通太君の喝って語彙力ありすぎやばいカッコいいあー心臓が。
「きみ、大丈夫?」
「え?私に言ってるの!?それとも私の
「
普通太君はトランスフォームした。
「すげぇ軽い!w
普通太君の前だと素の私が出ちまう。
「へぇ!じゃあ僕は500㌧だ!体重計壊れちゃうね!でもこんな僕を受け入れてくれて……ありがとう」
……次の瞬間、普通太君にキスされた。
柔らかい感触を、私のふくらはぎに感じた──。
「……ちょっと、浮気?」
え?
友花ちゃん?
「キス詐欺だよ!本当はキスしてません!すごいでしょ!」
「確かに唇の感触しかなかった……」
「バカ、それを言ったら友花ちゃんがおこだよ!普通子ちゃんもいい加減にしないと僕トランスフォームしちゃうぞ!」
普通太君はトランスフォームした。
「普通太君、何で私以外の女にキスしたのよ!あだ名が『宇宙一のクズ』になってもいいの!?」
「だって僕、恋苦手だし……わー!?友花ちゃんおこだ!助けて!世界の終わりだぁ!」
友花ちゃんが地団駄を踏む。床にヒビが入る。
「世界の終わりってこういうこと?」
私はヒビをじっと見つめた。
「……ああ」
普通太君も残念そうにヒビを見つめた。
「どうすんの!どうすんの!」
雷は相変わらずラジオ体操をしている。ただいま第八十八の最中。誰にも命令されていないのに長時間やってる。正直めちゃくちゃ疲れてそう。
……友花ちゃま……
「友花ちゃまっ!」
「え?」
私は友花ちゃまを抱きしめた。
「私、普通太君じゃない。友花ちゃまを愛しているのだわ。」
「名前なんだっけ……あ……牛肉パラダイスだっけ……牛肉パラダイス、私も牛肉パラダイスちゃんのこと愛している!」
「結婚しよ☆」
「うむ!」
こうして私と友花ちゃまちゃまんは結婚した。
「前回もそうだったけど、女同士の結婚で終わるんだね!僕トランスフォームしちゃうぞ☆」
謎のトランスフォーマー普通太君。今夜はあなたの町でトランスフォームするかもネ。
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