六月十六日から、五日後

 読んだ小説

『純粋個性批判』灰谷魚 https://note.com/haitani/n/nc0d9291f9088


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 自分自身の思考力、考察力、感情を研ぎ澄ませることを意識しながらこれからを生きることにする。これって土台ができたことになる? わからん。当たり前に必要なことだけど、定期的に思い出さないと感情に身を任せてしまう。大丈夫さ。大丈夫。生きてやる。


 ずっと私の最大な敵は、母だと思っていた。大好きな母。大っ嫌いな母。私を一人にさせない母。私があなたを育ててきたのよと怒鳴る母。あなたは一生独りで、友達なんてできないと嘲笑う母。家族しか助けてくれないのよと諭す母。

 全部違う。私自身が最大の敵なんじゃない?


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 定期的に死にたい気持ちが押し寄せる。劣等感と自虐と生きていることへの申し訳なさ。これはなんだろうか。バイト先のトイレで泣く惨めさといったら。眠るのが怖い。朝起きるのが怖い。心臓が痛い。

 またかよぉ……。うわぁああああ!!!

 ちょっとだけ、きゅうけいする。

 いっぽすすんで、やすむ。

 いっぽすすんで、やすむ。

 いっぽすすんで、やすむ。

 食欲がない。

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