397.電波のせいでまた眠れなかった
なんかやたら眠いです。
午前中は美容院に行っていただけなのに、凄く眠いの何でだろう……って考えてたら気付きました。
私、昨夜は三時間しか寝ていない。
っていうのもですね、また電波が来たんですよ。今回は金星のパトリオットからじゃなくて、新たな電波で。火星のフレデリックって名乗る奴から。
火星の方が地球に近いのか何だか知らないけど、電波が短くて強い感じがしましてね、「うるせぇ!」って状態で眠れなくなりまして。
フレデリックは火星で近衛兵をしていて、雌雄同体なので性別は無し。パトリオットの幼馴染らしいです。
で、要件としてはパトリオットとよりを戻せとか、そういう事を言いたかったらしいです。
……文章にしてみると、何言ってんだ、大丈夫かこいつ。っていうか、頭にホイルでも巻いとけよ! って凄く思います。
今はほぼほぼ正気なんで、電波とか来ないですけど、電波が来てるって思ってる最中は割とガチ目に「うるせぇ!」ってキレてるんですよね。
言葉にして発すると、『おかしな人』という扱いを受けるのが世の中で、家族でももはや理解の範疇を超える状態らしいので、あまり口には出しませぬ。
眠れなかったとか、原因は電波だとかは言いますけど。詳細は気が向いた時に口に出すくらいで、あまり言いふらしません。ここでは言いふらしてるけど。
私がここで電波の事もあけすけに話すのは、やっぱり目的があるからだったりします。
私は普段、健常者と同じくらいしっかりしています。
行政手続きも得意だし、個人事業主としての雑多な事務処理も全て自力で行う事が出来ます。
ビジネスの場面になればそれなりに振る舞う事も出来ますし、日常生活も自力で行えています。
しかしだ、そういう私でも、症状が出ると『おかしな人』状態になる事がある。要は波がある。でも、それでも結婚生活を維持しようともがく。努力する。対抗する。
そういった姿を発信していく事で、精神障害者の一面を知ってもらいたいと思って、あけすけに書いているのです。
M先生はよく言います。
「今の世の中、自分の事をまともだって言ってる人間の方が異常者」
完璧にまともな人間なんていないのです。多かれ少なかれ、人はおかしな人要素を持っているものなのです。
その要素が、突き抜けてしまうと精神科送りになります。日常生活に支障をきたすレベルになると、投薬や精神療法、各種治療を受けなければなりません。
無雲の場合は、ゼプリオンを打たなければずっと妄想と幻聴の中で暮らしてしまうでしょう。かつてそうだったように、妄想の世界から出てこなくなる。社会から隔絶されても、両親に軟禁されても、それでも妄想とお友達である事をやめようとしなくなるでしょう。
ただ、ゼプリオンを打ってから、無雲は外の世界を知りました。社会は面白いと思いましたし、自力で稼ぐ快感も覚えました。
たまたま病気に理解のある夫に恵まれ、その夫もまた精神障害者だった事から、日常生活は波乱続きですが、それはそれで楽しく毎日を過ごせています。
昨夜も寝る時に電波が来たので、逐一おいたんに報告しながら「うるせぇ!」ってキレてたんですけど、おいたんはそれでもいびきをかいてグーグー寝ていました。
この強靭なメンタル、おおらかさ、マイペースさこそ、無雲と夫婦を続けていられる秘訣なのでしょう。
かつての友人たちは、無雲の症状を見て口々に言いました。
「疲れた」
「距離を置きたい」
「あなたは甘えてるだけ」
おいたんは、毎日無雲と過ごして、無雲の良い所も悪い所も見ています。症状がほぼ出ていない正気の無雲も知っていれば、電波で交信してとんちんかんな事をほざいている無雲も知っています。
時には感情が暴走して泣き喚いて暴れてる無雲もいますし、メンタルが危機に陥れば包丁を振り回して「殺してくれ!」って騒ぐ無雲も見ています。
それでも、いつもおおらかで居てくれるおいたんは、それだけで存在意義がると思います。
何を見せても包み込んでくれる人。圧倒的味方。
そういう存在が両親以外に居る事が奇跡なのです。
今まではそんな人いませんでした。大抵の人は私を見放すのです。
だから、私は今居る友人のメンタルが危機に陥った時は、そっと寄り添おうと思っています。
「私はあなたの味方だよ」
と伝えて、ただ傍に居ようと思います。
かつて自分が見放されて、本当に絶望したのと同じ想いをして欲しくないから、私は友人の圧倒的味方でありたいと思う。
話がだいぶ逸れてきましたね(汗)。
考えのまとまりのシャープさが今日はあまりないようで。今気になっているのは、もうドラッグストアには買い物に行ったけど、スーパーの方に行けば粉チーズが安いんだよな。何でお母さんはスーパーに行ったのに、買って来てくれなかったんだろう。っていう事ですね(笑)。
昼寝でもしますかねぇ。少し、寝た方がいいかもしれません。
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