367.物語に癒される
伊勢村朱音さん『姫君と侍女』
綾束乙さん『身代わり侍女は冷酷皇帝の「癒し係」を拝命中』
ちょっと時間が掛かりましたが、両作品読了しました。
この二作品の事は、ここにいらっしゃる皆様ならご存じですね。カクヨムからデビューした新進気鋭の作家さんお二人です♬
今日読了したのは『身代わり侍女~』の方なのですが、いやぁ、癒されたよね。
物語に没入して読んでいると、自ずと心が主人公に成り代わっていて、溺愛作品ならば自分が溺愛されているかの如くの気分になる。主人公が凛々しい姫君ならば、自分も凛々しくなった気分になる。物語の世界を生きている気分になるから、現実を忘れて脳が世界中を駆け巡る事が出来る。
いやぁ、小説っていいですね。
ここ数年、読書はWebでのみしていた私なのですが、改めて紙の本を読んでみると、これまたいい。次のページに焦る気持ちを抑えながら、一文字一文字読んでいく。めくって素晴らしい挿絵に当たると「キャー!」ってなる。
これだよ、読書の高揚感。これが好きだったんだよ。
最近読んでいる本で、「これは素晴らしい!!」と感嘆した作品があります。
アメさんがおススメしてくれた作品で、『ヘリオット先生奮戦記(上下巻)』なのですが、とにかく文章が素晴らしい。
「文章が踊ってるぅ!!」
って読んでいて思うのですよ。
内容としては、イギリスの新人獣医師のエッセイみたいな感じなんですけど、いやぁ素晴らしく文章が巧い。
めっちゃ字が細かい本でして、老眼の人は読めないんじゃない? くらいの細かさなんですけど、それでもサクサク読めてしまうくらい面白い。軽快なタッチの文章にユーモア、そしてヘリオット先生の情熱。指導医の破天荒さに、ヘリオット先生もつい破天荒になる、みたいな。
紙の本から離れていた理由は簡単なんです。
『読む事が出来ない』
っていう症状に侵されていたから。統合失調症で認知機能がやられていたので、文章が読めなかった。『ハリー・ポッターと死の秘宝』に関しては、一冊読むのに一年を要しました。
それ以来、紙の本からは遠ざかりました。
どうせ買っても読む事が出来ないから。面白そうだと思っても読めないから諦める。
最近買った佐藤愛子先生の本も、おいたんに朗読してもらいました。読んでもらえるなら読んでもらった方が楽ですから……。
でも、おいたんは読んでくれる本に偏りがありまして、霊界関連じゃないと読んでくれません。それに、集中して世界観に浸りたい本だってある。さらに、お知り合いが本を出したとなったら読まずにはいられない。ならばまた読書にチャレンジしてみよう。となったわけです。
そうしたら、読めましたねぇ。
最近頭が働いてないですが、哲学書を読んでいるわけじゃないし、エンタメとしての本だからサクサク読めました。集中しちゃうと一気読みするタイプなので、時間がある時にどーんと読み進めました。
読了後の眼精疲労と共に爽快感も半端ない。そしてしばらく余韻に浸る。
ああ、楽しい。
まだ積んである本は残ってるんです。ほんと、いっぱいおススメしてくれたアメさんありがとうです♬
色々読みたい本もあります。話題になったミステリーとか手を出したいです。ミステリーこそ読み始めたら一気に読みますからね。あれはヤバいよ(笑)。
本を買いだすと止まらなくなるんです。元々文学少女だったので、本は好きだ。期限を決められてしまうのは好きじゃないから図書館は今は行かない。本にドはまりしてお金が無かった時期には図書館通いしまくりましたけど。ロザムンド・ピルチャー女史の本は端から端まで借りて読み漁りました。
ピルチャー女史はイギリスの作家さんなのですが、その作品の美しさは他には無いくらいだと思います。あんまり知られてないんですけどね。図書館に行くといっぱい作品が並んでるんですがぁ。個人的には『九月に』と『シェルシーカーズ』の連作が好きだったな。
ピルチャー女史の本こそ手元に置いておきたいのに一冊も持っていない。なんてことだ。
めっちゃ稼ぐようになったらピルチャー女史の作品全部揃えてやる。っていうかそれどこに置くんだろう。スペースが無い(笑)。
まぁ、本くらいどこかに置けるんですよ。無いならば、作ればいいじゃんスペースを(五七五)。
というわけで、素晴らしい作品に出会えて本熱が上がってしまった無雲です。伊勢村さん(こころさん)、綾束さん、素晴らしい作品をありがとうございました!
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