366.私の前世はチーたんだと思う

 両親がコロナワクチン(五回目・オミクロン対応)を打ちに行きました。


 私も二週間後に予約を取りましたが、何だか念のため放射線医に確認をせねばならない様子。どうも、放射線治療中に副反応で倒れるとまずいって、この間他の人が技師さんに言われていまして。なので、確認してダメなら先延ばしです。


 そんなこんなで土日は治療もお休みで、今日は昨日の釣りの疲れがあるから家でまったりしている無雲なんですが、最近いつも思っている事があります。


 それは────私の前世はチーたんじゃないかって。


 チーたん(チビ)は、言わずと知れたうちのコザクラインコ(多分九歳・多分オス)です。


 チーたんを観察していると、行動が私そっくりなのですよ。


 天上天下唯我独尊てんじょうてんげゆいがどくそんだったり、両親にべったりな割においたんが来るとすっ飛んでいく所とか、いつも眠そうだとか、食欲が旺盛だとか、う〇ちばっかしてるだとか、とにかく甘え上手だとか。


 私もね、年の離れた末っ子という立ち位置ゆえに、きょうだいの誰よりも両親に甘える事が上手く、要領良く甘えては甘い蜜をすすり、それゆえにさらに両親の寵愛を受けるという身分であります。そして、食っちゃ寝をする事が得意で、チーたんの様にきまぐれに行動します。でも、なんだかんだでおいたんが一番好きだったり。おいたんがいるとおいたんの所にすっ飛んで行ったり。


 私は思うんです。


 チーたんは鳥に生まれましたが、鳥生とりせいの前半はよく怒鳴るおばあさん(お義母さん)に面倒を見られて不遇だった。暖房も冷房も無い家で、苦行のような生活をしていた。しかし、おいたんの寵愛は一身に受けていたからおいたんの事は大好きだった。そして今の家に来て、うちの両親の愛情を受けまくってベタベタに甘やかされ、寝ている時以外は常に放鳥して遊ばせてもらえる環境になり幸せだった。そして何よりもおいたんが大好きだったから、おいたんの傍にもっといたかった。だから、人間(無雲)に転生したのではないか……と。


 チーたんはインコのくせにタバコが好きで。タバコグローを吸っていると何故か近寄ってきます。


「チーたんは鳥だから吸えないの! 来世は人間だからそうしたら吸いな!」


 と言っているのですが、妙な所で私と共通点なのです。


 おいたんが言うには、「人間は人間に転生するんだよ」だそうなのですが、私は私の前世はチーたんだと思ってる。前世占いでは私の前世は『石』でしたが、いや、そこはチーたんだよ。だって行動がそっくりなんだもの……。


 私の来世がチーたんは嫌だ。私はもう輪廻したくない。出来る事なら現世で得を積んでおいたんと霊会でずっと暮らしたい。転生なんてしたくない。また人間やるなんて嫌だ。ゾッとする。その割に徳を積むような行動もしてないけどさ。ははは。


 私は現世でおいたんを投げ出す事をしなければ霊界に行けるんじゃないかと思っています。逆に、おいたんを放り出したらまた輪廻の刑に処されるんだと思っています。それくらい、おいたんと添い遂げる事は茨の道を歩む事です。おいたんの事は大好きだけど、愛だけではどうにもならない事もある。でも、おいたんの事が大好きだから、一緒に頑張っていきたい。だから出来る方面で頑張っている。


 チーたんも人間に生まれ変わったら苦しい事もいっぱいあるけど、両親や伴侶から大きな愛情を受けて幸せな毎日を送れるからな。鳥生を楽しく全うするのだよ。


 と、私は病気の妄想でこんな事を思っているわけじゃないですよ。統合失調症の妄想の症状にこんな妄想はございません。病気の妄想はきちんと体系化されていますのでね。転生妄想があるとしたら、偉人の生まれ変わりだと思い込む事とかが症状としてあります。私の場合『前世はインコチーたん』なんで、誇大妄想でもなんでもありません。規模が小さすぎます(笑)。


 とまぁ、私がこういうジョーク的なネタをぶっこむと、「だから障害者は」的な悪口が出るのかと思い、一応補足しておきました。面倒な世の中です。面倒な人が増えたというか何というか。ネタ的内容も判別できない人はネットから離れたらいいと思いますけどね。今の世の中ネタフェイクも多いですから。まぁ、私は前世はチーたんって思っとくとチーたんの行く末も明るく見えるんでいいんですけど。


 私は、人生ハードモードだけどけっこう幸せなので。結果オーライ愛情オーライ、最後は笑って死にたいわ♬

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