338.誕生日は猛獣をも倒す筋注で……。
無雲、実は昨日誕生日だったんですよ。Twitterではプロフィール画面に風船が飛び、お祝いの言葉を下さった皆様ありがとうございました♬
誕生日だから、数日前には繰り上げで焼肉とケーキなんて豪勢な真似もしたりしておりました。
昨日は当日だから、機嫌良く平和に過ごしていると思うじゃないですか。ところがどっこい、全然違ってたんですよ……。
昼ご飯を食べたあたりから、何だか気分と脳みそが不穏になってきた無雲。
長座布団に横になりながら、唸ったり泣いたりバタバタ暴れていたり。たまに起き上がってもやっぱり唸ってて、テーブルをバンバン叩いたりする。そしてまた横になってうーうー唸っている。
それを一時間くらい続けたでしょうか。
両親が話し合って、M先生が水曜午後居る都内の病院にタクシーで連行される事になりました。
タクシーに乗ってもやっぱり唸っている無雲。もうこうなったら無雲を止められる人はM先生くらいしか居ません。
病院に着いて、受付を済ますと、けっこうすぐ呼ばれました。
扉を開いて、開口一番……
「具合が悪い!」
「どこが具合悪いんだい?」
「全部!!」
「ははは、全部って言われてもなぁ」
そして、私の様子を観察してM先生は速攻で判断しました。
「オ〇〇ザピンの筋注やね!」
これは……猛獣をも倒す筋注じゃないか。無雲はM先生にお世話になった直後、『精神運動興奮』という症状で度々この筋注を打たれていたのですが、ここ六年くらいは打たれていなかった。
が、ここに来てまたもや猛獣をも倒す筋注をされる事になろうとは。
「はいよ~、チクッとするよ~」
ブスッと筋注を打たれる無雲。暴れてはいなかったから、注射はすんなり打たれました。
「これで治るの? すぐ効く?」
「効くよーん。眠くなるから、気を付けてね」
「じゃぁ寝る」
「ここで寝るなよwww」
お会計もすぐに終わったので、母が公衆電話からタクシーを手配して帰宅。途中からすっごい眠くなってあんまり記憶が無い。
家に帰ると、バタッと長座布団に倒れ込んで、そこから数時間爆睡。
眠気はずーっと続き、昨日の夜はあっさり眠れました。
誕生日なのに、こんなんって有り……?
M先生はこんな事を母に向かって言っておりましたよ。
「がんっていうのはね、健常者でもメンタルにきて精神薬を使うものなんだよ。だから、この人の場合……出ちゃうよねぇ……」
なるほど。がんからのストレスであったか。
そりゃ、タバコも酒も封じられて、傷痕はずっと痛い状態じゃストレスも貯まるだろう。制約だらけで身体はしんどい状態なんて、発狂したくもなるだろう。しかも、まだ治療は終わってないんだ。むしろこれからが本番なんだ。
「明日僕は〇〇の病院に一日居るからね~。あなたのカルテはどこの病院にもあるから」
こう言ってもらえるだけでも安心感。さすが精神科医。患者を安心させるのも上手い。
今日は母は親戚が亡くなったので、朝七時半からという超早朝葬儀に出かけていきました。おいたんが居る間、無雲はうーうー唸ってて、ジタバタしてましたが、一寝入りしたら少し落ち着いたので、これから痛み止めでも買いにドラッグストアに行こうと思います。
父はお昼何が食べたいのだろうね。無雲はカップ麺とか食べたいけど、明日おいたんがワクチンの帰りにバーガーを買ってくる予定だから、今日は控えめにしとかないとかな。
明日は無雲は乳腺外科の外来です。退院後初外来です。
もう退院して一週間かぁ。寝てばかり居たらすぐこの日が来たなぁ。
自サイトの記事がリアルタイムに追いついてないけど、無理が出来ないからちょっと遅れ遅れで連載しよう……。
そんな感じで、四十二歳も波乱で始まった無雲の人生です。
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