325.就寝時の薬が効きすぎて、むしろ不調に……。

 寝る前に飲む薬と言えば睡眠薬が有名ですが、無雲はゼプリオン注射の兼ね合いで睡眠薬系統の薬は飲めません。なので、M先生は無雲の不眠に対しては抗鬱剤の副作用を利用しています。


 以前にも今回出た薬を飲んでいた時期はあるのですが、その時はここまでグダングダンにはならなかった。三錠飲んでも平気だった。なのに、今回に関しては、一錠飲んだだけで翌日の朝どころか午前中いっぱい眠気が続いて、それによってメンタルが不安定になって「キエェェェ!!!」ってなってしまう。


 多分、今の状態に対して薬が強すぎるんだと思います。薬無しでは眠れない自信があるので処方してもらっていますが、これはミリ数を下げて貰わなきゃならないやつっぽいです。


 カリフォルニア・ロケットから卒業する前の数週間は、早朝覚醒が続いていたので、他の抗鬱剤による不眠治療の続投を望んだわけですが、これほどまで眠いと日常生活に支障が……。てか、毎朝具合悪いの本当に嫌だ。


 たーだーしー、なんですよ。


 B病院は残薬が一週間分以上あると新たな薬の処方を認めない病院なので、今回も一カ月は我慢し続けなければなりません。いやもう、飲まないで寝てみたらどうなるんだろう。寝れるのかな? 寝られないのかな?


 寝られない時が悲劇なので、つい一錠は飲んでしまいますよね……。


 今日も午前中はグダングダンで、やる気も無くPCを開く元気も無かったので、どういうわけか家にある材料で作れそうだった『ほうれん草のチーズクッキー』を焼いていました。グダングダンでもお菓子を作る元気はあったようです。


 なかなか簡単に作れてしかも美味しかったので、また作ると思います。両親とちょっとずつ食べて、残りはつまみにしようと思います。


 そんなこんなでグダグダしてたら、密林から荷物が届きました。昨日母に買ってもらった長座布団(百八十センチ)です。


 無雲はそれでなくても居間の床で寝こけている事が多いのですが、今後乳がんの手術をして帰って来た時に、床で寝させるのはかわいそう、という母の計らいです。


 百八十センチある長座布団なので、なかなかでかいですね……。


「うわ、ぶっちゃけ邪魔だわ!」


 って思ったんですけど、寝こけるには凄く気持ち良さそう。枕は余ってるし、これで私の寝込みライフは完璧なものになりまする。


 父が大病して入院して帰って来た時は、当時あった短い長座布団と何らかの座布団を併用して何とかしていたんですが、確か捨てたんですよ、その長座布団。買い替え時ってやつですね。


 私も父も、日中自分の部屋で寝込む、という行為があまり好きではなく、居間で寝込みたいのでこういう事になっております。


 だって……部屋のお布団で寝込んでたらテレビの音も無いし、誰も傍に居ないし、寂しいじゃないか。私は家族の傍で安心して眠っていたい。


 っていうか、私も父も母の傍で寝込んでたいっていうのが一番の理由だと思います。


 母は、我が家の太陽みたいな存在ですが、息つく暇もなくいつも誰かの世話をしているので、本当に申し訳なく思います。M先生が言うには、「あのお母さんはあなたの世話をするのが生き甲斐だから」と言いますが、果たしてそれで良いのでしょうかっ。


 無雲、来月には四十二歳になるんですよ。あぁぁ、もう中年として良い大人だわぁぁぁ!!!


 なのにこのていたらく。まぁ、それは今に始まった事じゃないからいいんだけど、母が安心して遊び惚けられる日は来るんですかね?


「あんたのがんが完全に治ったら、お母さんはボケてあんたに世話をさせる」


 と豪語していましたが、出来ればボケないで遊びまわって遊びつくして遊ぶの飽きるくらい遊んでから天寿を全うして欲しいです。


 いつも誰かの世話をしている母。いつも誰かの世話になっている無雲。たまに母の手を超絶煩わせる父。両親の心労の元になっているおいたん。


 家族って、支え合いですね。


 っていうのが今日のまとめの一言って事で(笑)。

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