308.無雲、乳がんって宣告されたってよ!

 いやぁ、皆様から祈りや念を沢山頂いて、本当に本当に感謝でしかなかったです。ありがとう、皆様。皆様の応援は、私の心の支えになっていて、私を強くしてくれています。


 Twitterで速報を流しましたので、もうご存じの方も多いかと思いますが、Twitterで繋がっていない方のために、改めてご報告させて頂きます。


 無雲、乳がんと診断されました。


 昨日、母と乳腺科のクリニックに行ったのですが、仮報告で「悪いものが出たようです」と言われていたので、半分は覚悟して行ったんですよ。診察室に入って椅子に座ると、右手に検査結果が置いてあったのですが、そこには『悪性』とでかでかと書いてあるではありませんか(笑)。


「(告知される前から結果分かったやんけ!!)」


 で、改めて先生から説明があったのですが、しこり三個のうち一番大きくて石灰化していた細胞が『がん』であったと説明がありました。


「残り二つのしこりも繋がっているので、がん化している可能性があります。それは、これから治療する病院での検査になります」


 と、乳がん専門医の居る近隣の病院リストを渡されました。


「毎日治療に通う時期もあります。今日決めなくていいです。こちらのクリニックは二十日まで夏休みなので、二十一日以降に転院する病院を決めてご連絡下さい。診断書と資料を用意して、こちらで初診の予約を取ります」


 リストを見ると、父も通っていて、無雲も精神科で最初にお世話になったA病院の名が。ここが一番近い。電チャリで十五分、タクシーで十分、徒歩三十分。


 他の所は、電車で一時間とかだから、タクシーを使っても時間が掛かる。放射線治療や抗がん剤治療をした後その距離を帰って来るのは辛い。現実的に考えてA病院かな、と思いました。


 ただ、無雲はA病院では精神科の患者として問題児でしたので、受け入れてくれるかどうかが問題で。受け入れてくれたらいいのですが……。そこだけ心配。ピエンって言いたくなる。


 診察の後、カフェに入ってお茶をしていたら、母は死にそうな顔をしてうつむいていました。


「ほんと、心配ばっかかけてごめん……」

「寿命が五年縮まったわよ」

「じゃぁ百十一歳まで生きられるね」


 帰宅しておいたんを呼んで、家族四人で話をしました。おいたんは私よりしょぼーんとしてしまい、終始暗い。


「おいたん! 私はもう頑張らない! 仕事もしばらく頑張らない!! だからお前が頑張って働け! 今の職場にしがみつけ! これ以上無雲の心労を増やすんじゃねぇ!!」


 おいたんのケツを引っぱたきまくりました。おいたんも前立腺がん検診で引っ掛かってますが、「保険証が来たらすぐに泌尿器科行く」と、もうすでに戦々恐々です。


 と、ここで父が爆弾発言を。


「俺、大腸のポリープ取ったじゃん? あれ、ひとつは悪性腫瘍だったんだよ」


 てへぺろ☆ みたく言ってますが、何、父ちゃんもがんだったんか……。抗がん剤とか全然やらないで完治したらしく、今まで取り乱しやすい私には秘密にしていたとの事。だから、リンパがちょっと腫れてるだけでA病院は大騒ぎしていたのか……。


 私は、ここで大切な事を言いました。


「お母さん、姉に電話しておいて。妹が乳がんになったからあなたも気を付けなさいって。乳がん検診は家族歴も聞かれるから。大切な事だから。あの人と仲直りするつもりはないけど、そのくらいは言ってやってもいいから」


 母は、静かに了解していました。と、ここで母、覚醒。


「お父さん!! 無雲と旅行に行かせて!!!!!!!!!!」


 背景に『きえぇぇぇぇぇ』という効果音を付けたくなるくらいの剣幕で母が父に詰め寄ったぁ! 父もこの迫力には負けまして、「はい、どうぞ」とついにおいたんとの留守番を了承しました。


 なので、無雲は昨日眠れない間に閃いたので、今週の火曜・水曜で行きたい旅館に行こうと思って予約を取ろうと今朝したのですが、あいにく世間は夏休みシーズンでさらには県民割とかしてるので、埋まってました。残念。


 時期を見て、母と源泉かけ流し露天風呂付き個室の贅沢な旅館に泊まってこようと思います。ふふふ……。


 リア友で、いつも一緒に浜焼きに行く友達にも、結果を報告したのですが、泣かれてしまいましたねぇ。電話口で私より暗かったです。


「何か無雲ちゃんが笑ってるから救われるけど……」


 と、言われてしまいました。無雲ね、案外タフでして。


「髪の毛抜ける治療始めるって言われたらあらかじめスキンヘッドにしちゃお~」


 などと爆笑しながら元気です。


 思考回路も元気なので、治療が始まったら、自サイトの方で『無雲の乳がん闘病記』という連載を始めようかな、と思っております。需要あると思うんだよね!


 この経験を、ただのしんどい記憶にはしません。全ては神様がくれたネタだと思って、全てをエッセイにして行きます。


 私の背後には、皆様や家族やリア友が付いてくれている。


 それは、とても大きな力なのです。


 無雲は、精神病の魔の手にも打ち勝ってきました。


 だから、負けない。


 がんにも勝ってみせる!


 だから見ててね、皆様!!!


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