244.無雲が奇声を上げてても動揺しないおいたんのメンタル

 どうも、こんにちは、無雲です!!


 今日は午前中は呑気に美容院に行って、『賄賂』を渡して例の殺人事件の情報をゲットしようとしていました。そんなに色々情報は得られませんでしたが、「情報入ったらよろしくね」と悪代官のような取引をして来たんであります。


 前回、美容師のお兄さんがカラーリングに失敗し、ほぼ金髪だった無雲ですが、今回はマットな茶色……ちょっと暗すぎるくらいの茶色、になりました。もうちょっと明るめでもいい。薬剤の調合頑張れお兄さん!!


 そんなこんなの午前中でしたが、お昼ご飯を食べてからは自サイトブログの更新。それから、Excelの自作品の集計表をいじくり倒して、それも終わると眠くて眠くて何もしてないでオーディオストックのアフィリエイトプログラムとかどうなんだろうね? と考えてただけなんであります。


 そんな感じで春めいてきて『春眠暁を覚えず』の無雲ですが、ここんとこメンタルがまた不安定です。『また』ですね。


 最近は、朝から「きぃえぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」と叫んでたり、昼も叫んでたり、そんな感じなんですけど、何が凄いっておいたんですよ。


「そんな声出さないの! 調子悪いなら寝てなさい!」


 と、大して動揺もせずに無雲を寝かせるのみなのです。


 両親から見たら、「あぁ、婿殿がパートになったストレスとかか」と見えているらしいですよ。あとは「疲れてんのかな?」くらいに見えているらしい。


 おいたんと両親が口を揃えて言うのは、「来週がゼプリオンだからそろそろ効果切れ始めてるんじゃない?」ですね。


 母曰く、「あんたは先月もゼプリオンの一週間前からおかしくなってた。多分効果が三週間しか持続できてない」だそうで。


 かと言って、昨日や今日に病院を訪れてゼプリオンの前倒しをするのは嫌だ。それなら一週間叫んでたほうがいい。


 無雲って、普段から声がでかいんですけど、叫ぶ時の威力と言ったらもう半端ない。ご近所さんは、かつての毎日奇声を上げて大騒ぎしていた無雲を知っているので、一日二、三回叫んだところで通報したりなさいません。


 おいたんは呑気なので、「そんなに叫びたければお布団かぶって叫んだらいいのに」と言ってニコニコとゲームをしています。


「こいつ、何でこんなに動じないんだろう」


 と無雲はとても思います。おいたんは、どんなに無雲が発狂していようが動じないのです。


 おいたんも病人ですが、症状が無雲とは全然違うので、叫びもしなければ泣いたりもしないしジタバタもしません。無雲みたいな『THE病人』みたいな奇行はしないのです。


 うちの親も、そういうおいたんのドーンと構えた動じなさっぷりは評価しています。普通、嫌がりますからね、嫁が朝から奇声上げてたら。


 結局、夫婦というのは己に足りない部分を補足し合う関係でもあって、無雲に足りない部分はおいたんが補って、おいたんに足りない部分は無雲が補っているのです。


 どんなに稼ぎが良くても、無雲の発狂を受け入れられる人でなければ夫婦関係は成立出来ません。


 無雲が若い頃にプロポーズしてきた人とか何名かいたけど、最後は無雲の症状の酷さに「もう疲れた」と言って去って行ってしまう。おいたんは、そこんとこ逃げない。去らない。動じない。


 無雲を丸ごと受け入れてくれて毎日生活出来る人なんて、両親とおいたんくらいしか居ないと思ってます。だからおいたんは大切なのです。


 無雲は、そんなおいたんに対しても暴君です。『無雲のものは無雲のもの。おいたんのものも無雲のもの』というジャ〇アン理論を振りかざし、おいたんのアイスを食べてしまうなんてしょっちゅうです。でも、おいたんは怒りません。「また買ってきてくれればいいよ」と言って微笑みます。


 無雲のわがまま・発狂・暴君、全てをドーンと構えて受け入れてくれるだけで、もうありがたやありがたや。無雲も頑張って稼げるようになるから、おいたんもまぁ、頑張れや!!(どこ目線?(笑))


 おいたんは昨日から週三回のパートになりました。なので、来週から転職先を探しつつの勤務です。おいたんはしぶといので、きっとどこか見付けてくると思います。


 とりあえず母が帰ってきましたんで、アイスでも食べに居間に行きますかね。では、アデュー!!

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