50.おいたんに立ちはだかった壁と思い出した夢
おいたんはここ最近は特殊清掃やハウスクリーニングの仕事をメインに検索していたらしい。そして壁が立ちはだかったらしい。それは、『年齢』である。おいたんによると、50歳以下が主であり、活躍している年代もとても若かった…とのこと。おいたんはハウスクリーニングの会社にweb応募もしたが、音沙汰無し…。そしておいたんはダラダラしていた。私が色々な求人を見せても「あれはやだこれはやだ。」ばかりで駄々っ子のようだった。そして私はある日おいたんに疑問をぶつけた。
「おいたんはさ、どんな仕事がしたいの?」
おいたんは凄く悩んでこう言った。
「何年か前、あなたのお母さんから介護の教科書を貰っただろ。それを家で勉強してたら、おふくろに言われたんだ。『お前には無理に決まってる。』って。」
忘れてた。おいたんは昔介護の道に進もうとして、それを私から見たら義母の人にそれを阻まれていたのだ。
「特殊清掃に興味がある」でも「介護に興味がある」でもおいたんに一貫した思いがある。それは、『人の役に立ちたい』である。
この間、おいたんが「人間が嫌い」と言ったと私はこのエッセイに書いた。人間が嫌いなのに人の役に立ちたいというのは矛盾が生じる。なので、「人間が嫌い」についても思い切っておいたんに聞いてみた。
「人間が嫌いって言ってたけど、どういう意味?」
「嫌いな人間を好きになれないんだ。」
「は?」
「嫌いな人間を見るとむかむかする。」
「…それって、当たり前じゃない?嫌いな人間を好きな人なんて地球上どこ探してもいないと思うよ。つか、嫌いな人間を好きとか訳わかんないし。」
おいたんは、「人間が嫌い」ではなかった。嫌いな人を嫌いなだけだった。(笑)
私は思いました。嫌いな人間を好きとかもうそんな人間いたらそれは相当な精神的ドMだと。つか、Mの人だって好きな人に罵倒されたり虐げられたりするのが快感なだけであって、嫌いな人間にされたら普通に腹立つんじゃないの!?嫌いな人間に罵倒されるのが好きな人とかもう変態を通り越すよね!!!
ちょっと話がずれました。
私はおいたんに、やりたい事があるなら挑戦してみろ。昔はそれに「おふくろ」が邪魔をしていた。「おふくろ」はおいたんを邪魔する事しかしない。可能性を潰すだけ潰してきた。でも今は違う。私はおいたんの可能性を伸ばしたい。おいたんに自分の生きる道をきちんと見つけて欲しい。と言いました。
そうして、最新の夢の前に『年齢』『そもそもの求人の少なさ』という壁にぶち当たって心が弱まりダラダラしていたおいたんは、私に懇々と諭され、覚醒。かつての夢(目標)を思い出したのです!!!
そしておいたんは職業訓練に申し込みをしてきました!面接試験があるから、まだ通うことは確定していません。
おいたんは新たな人生の第一歩を踏み出しました。私はとても嬉しいです。日頃の疲れも吹っ飛ぶほど嬉しいです!!!
おいたん、まずは面接試験頑張れ!!!全力で頑張れ!!!自分の夢は自分で掴み取れ!!!私も全力でサポートするから!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます