51.妄想?幻聴?いや、脳のキャパの問題でした
この一週間は目まぐるしく、忙しい中であたふたして…いたわけではなくですね、職場でひたすら病んでいた自分との戦いでありました。職場の上司たちの私をバカにするような発言ばかりが聞こえてしまったり、道行くJKに笑われている気がする…等、はたから見たら「被害妄想」と「幻聴」に見える事象に悩んで鬱々としておりました。なので昨日精神科主治医M先生の所に行きました。ここからが、本日書くべき内容であることなのです。
M先生は私からこの悩みを聞き取った後、こう言いました。
「あなたの気分は浮き沈みが激しすぎる。」
M先生が言うには、「症状」ならば波はじわじわと襲ってきて、体調は徐々に悪化していくそうなのです。では、私の悩みは病気ではないのか?はい。病気ではないんです。これは健常者にも言えるべき「脳のキャパシティー」の問題だったのです。以下にまとめます。
〇人間の脳というのは考えられることの容量が決まっている。(仮にMAX100とする。)
〇今までは90/100がおいたんの就職の悩みであった。しかし、おいたんが職業訓練に申し込んだことで、その容積は50/100になった。
〇すると、考えられる空白に「自分の事」が加わる。
〇要は、考える暇が出来たから余計なことばかり考える。
なんだそうです。これの解決方法も教えてくれました。
◎考える余地を与えないほどに運動する。
ダイエットも兼ねて運動せよ…と言われました。(-_-;)M先生のお勧めはプールだそうです…。くっ。疲れるじゃないか。(そこ?)
というわけで、暇さえあれば余計なことを考えてしまい鬱々とテンションが下がる事が判明し、ちょっと???となるポイントが残ります。
上述した『職場の上司たちの私をバカにするような発言ばかりが聞こえてしまったり、道行くJKに笑われている気がする…等』これです。
JKはなんだかんだ言って知らない通行人だから深く考えるの止めるとして、職場の上司のアレは幻聴じゃないの?
M先生「実際言ってるだろ。」
いや、むしろ幻聴のほうが責任転嫁できて良かったよねぇ。(笑)言われてんのかよ!(笑)M先生曰く「健常者はとかく文句ばっか言う。」だそうでして…。言われてみれば、前職医療事務では周囲の人間は口を開けば文句・悪口・愚痴しか言ってなかったな…。
人を馬鹿にすることで保たれる自尊心など爆発しておしまい。by無雲
ここからは私の解釈によるモノとなりますあしからず。
健常者の世界というのは、障害者の世界に居た私から見るととても怖いものです。何故かといいますと、健常者の世界は「建前」「嘘」「欺瞞」に満ち溢れているからです。障害者の世界にこの3項目はあまりありません。例えば統合失調症ならば、妄想の世界という名の自分の世界に籠っていたら第三者のことなんてどうでもいいのです。従来型の多剤大量処方されてたらそこまで頭回らないしね。障害者の世界にどっぷりいた頃は、悩みと言えば「親亡き後の生活の不安」くらいでした。頭が回っていなかったので、そこまで物事を考えられずにただ漠然と不安だ不安だと騒いでいただけです。
しかし今、頭がはっきりして健常者の世界で生きることになった私は常に悩みが絶えません。過去の悩みレベルが5なら今は99です。
まず、おいたんの事で悩むようになりました。それから職場の事で悩むようになりました。結婚生活においてお金の管理や今夜のメニューまで幅広く悩むようになりました。自分の周囲には悩みの種だらけです。思考の99%は悩みで構成されているのでは?とも思います。
でも、私にはそれが幸せです。
誰かの為に悩む事、社会の中で悩む事、自立した生活ならではの事で悩む事。
健常者の世界では「当たり前」のことだと思いますが、それが当たり前に存在しえなかった私としては、そういう事で悩むことは幸せなのです。
当たり前の事に幸せを感じられる喜びは、何事にも代えがたく私の人生を彩ってくれるでしょう。人との繋がりがまた出来始めてきて、そのありがたさを痛感出来る事も喜びです。
しかし、現実問題として統合失調症患者が社会復帰する過程は容易ではありません。社会は建前ではダイバーシティーがどうのこうのなどと言いますが、あくまで建前です。本気で障害を理解している人なんて数少ないと思います。
私は未来にこんな世界を望みます。
「〇〇さんていつも食後に薬飲んでるけど何の薬飲んでるの?」
「あー、ちょっと統合失調症なんすよね~。」
「あーそうなんだ。なんか苦手なこととかあったら言ってね。そこはサポートするから。」
「あざーっす。」
…みたいな世界。統合失調症を高血圧くらいの勢いで扱う世界。だってさ、高血圧の人に塩の塊みたいな料理は食べさせないでしょ?そんな感じでサラーッと流してもらえたらぁ。
統合失調症患者が当たり前に社会に存在していて、当たり前に自立して生活している世界。
その世界をつかみ取るため、私はこれからも書き、発信し、色々な方と繋がっていきたい。
最終回みたいなノリになりましたがこのエッセイはまだまだ続きますよ~。(笑)
今日は2000文字を越えてしまいました!長々とお付き合い下さりありがとうございました!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます