詩集を買った。

 文学少年を楽しむに当り、やはり詩集の一つでも持っておかなければいけない。そう思って、早朝駅前の本屋まで歩いて行き、「中原中也詩集(岩波文庫)」を千円で購入しました。家でパラパラと捲っていますが、結構面白い。

 詩はベージュの紙に黒いインクで印字されていても、想像の色がついている。これは薄目に見た場合で、改めて言葉を追っていくと、色のついた煙の、その粒子の向こうに情景がぽやっと見える。それほど感情的で、感傷的。これは小説やエッセイでは得られない感覚で、しかも同じ詩でも日毎にまた違う色合いになって見えるのが、面白い。筋でなく心を楽しむ文学なのでしょうね。

 この詩集は約四百頁程あるので、これはもう一生飽きないと思われます。言い過ぎでしょうか。いずれにしても、いい買い物をしました。

 傲慢な話ですが、これが素直な感情なのだから仕様がない。失礼しました。

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書と暮らし(仮) 西行枝@ @yo_mu4646

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